県立秦野高校の生徒を対象にした体験授業を実施しました

湘南キャンパスと伊勢原キャンパスで9月13日に、神奈川県立秦野高校の1年生を対象とした「体験授業」を実施しました。これは、同校と本学の教育交流協定に基づいて、講義を通じて大学の学びを体験してもらおうと毎年実施しているものです。当日は、秦野高校の1年生約360名が6グループに分かれて受講しました。

秦野高校卒業生である工学部の源馬龍太准教授が担当した「水素エネルギーとCO?のメタン化技術」がテーマの講義には約60名が参加。初めに、再生可能エネルギーと水素エネルギーについて説明し、「水素は地球上に単体としては豊富に存在しませんが、水を電気分解することで生み出すことができます。このとき、太陽光発電や風力発電で得られた電気を使うことで水素生成時に二酸化炭素が排出されないことから、水素は安定的に貯めて使うことのできるクリーンな燃料として注目されています」と話しました。また、炭素循環社会に向けた各国の取り組みや、日本のエネルギー自給率を解説したほか、水素を貯蔵する際に活用される材料「水素吸蔵合金」の仕組みを紹介。水素吸蔵合金を使った実験も行い、生徒たちは目を輝かせて見入っていました。

参加した生徒からは、「初めは複雑そうな内容だと思っていましたが、先生がわかりやすく説明してくれたのでとても面白かったです」といった感想が寄せられました。

なお、講座内容と担当教員は以下のとおりです。

◆講座1
 「モチベーションとコミュニケーションの心理学-心がわかれば、自分がかわる-」
 文化社会学部心理?社会学科 浅井千秋教授

◆講座2
 「『経済学』を学ぶとは?」
 政治経済学部経済学科 植村優貴講師

◆講義3
 「水素エネルギーとCO?のメタン化技術」
 工学部応用化学科 源馬龍太准教授

◆講義4
 「子どもにとっての絵本とは」
 児童教育学部児童教育学科 桑原公美子教授

◆講義5
 「体育の授業が未来を変える ―スポーツの価値と可能性―」
 体育学部体育学科 大越正大教授

◆講義6
 「脱水で『死なない』ことについて考える」
 医学部看護学科 大山太准教授