12月8日に、静岡市駿河区の「グランシップ」で「大学サミット~しずおかの大学一日体験」が開催され、静岡キャンパスが協力。高校生に教育活動を紹介するブースを出展したほか、内田晴久静岡キャンパス長が県内の自治体首長や商工会議所会頭、高等教育機関代表者らによるサミットにも出席。研究資源の活用や人材育成について意見交換しました。本イベントは静岡県が主催し、県内の大学の魅力を発信して人材定着や産学官連携の増加につなげようと初めて開催されたものです。
当日は、海洋学部の齋藤寛学部長が「海と地球~駿河湾から考える~」と題して模擬授業を実施。水産学科の李銀姫准教授と研究室に所属する学生は研究紹介ブースを出展し、女性の漁業参画や小規模漁業の重要性、しずまえ鮮魚の取り組みなどを伝えました。「学長リレートーク」に登壇した内田キャンパス長は、「大学での学びとは?」をテーマに学園の一貫教育体制や静岡キャンパスにある海洋学部、人文学部の研究成果、課外活動での活躍について講演。「複雑性や曖昧性の高まる現代で、持続可能な社会を構築するために広い視野を持って、自ら考え、集い、挑み、成し遂げる力が求められています。本学では、これからの社会を担う学生たちに、大局観と判断力を養ってもらおうと、多様な学びと経験が得られる教育活動に力を入れています」と話しました。
さらに、内田キャンパス長はサミットの席上で、「人口減少社会における高等教育機関と地域の共創」について議論。産学官の連携による教育?研究の質向上や、高等教育のあり方について恒常的な議論の実施、高等教育機関が持つ研究資源の積極的活用を図っていくための「大学サミット共同宣言」をまとめ、今後の具体的取り組み方法についても意見交換しました。内田キャンパス長は、「県内で少子化や人口流出が課題となる中、高等教育機関は知的?人的資源を最大限に活用し、地域を牽引していく中核的役割が期待されています。今回のサミットを大学同士の連携はもちろん、産官学が一体となった教育?研究活動につなげていきたい」と話しています。