国際文化学部デザイン文化学科の学生6名が考案したアプリ「おんとる」が、(株)ベネッセコーポレーションが主催する「Tangiblock アプリアワード」で、「沢井佳子賞」と「こどもちゃれんじ賞」をダブル受賞。4月19日に東京都内で表彰式が行われました。アプリアワードは、立体的で重 さを感じられる50個のブロックとiPadアプリを組み合わせて使う、ベネッセが生み出した「Tangiblock(タンジブロック)」の特性を最大限に 生かし、0歳から3歳児を対象にしたアプリを全国のクリエイターから募るものです。本学科の学生たちが応募した企画書部門には、60作品の応募がありまし た。
アプリアワードへの応募にあたっては、昨年度秋学期に開講した「企画構想論?同演習」を履修した学生たちが5~6名のチームに分かれ、同授業内で企画に取 り組みました。「おんとる」は、大人がiPadに絵を描き、画数の分だけブロックに音(4画で絵を書いた場合、ド、レ、ミ、ファなど)を記憶させます。そ の瞬間、iPad上の絵は消え、子どもはiPhoneをチューナーに周囲の環境音の中からブロックに登録された音と近い音を探します。見つけた音をブロッ クに録音してiPad上に置くと消えていた線が表示され、絵が完成していきます。受賞したチーム「もっと」のリーダー石川瑞羽さん(3年次生)は、「目に 見えない”音”を具現化することで、身の周りのものに興味を持つきっかけにできればと考えました。小さい子どもがどんなことに興味があるのか、どうしたら 楽しんでくれるのかを考えるのは難しかったのですが、これまでの授業で会議の進め方やアイデアの出し方などは学んできたので、うまく話し合いができたと思 います」と振り返ります。
審査員からは、美術と音楽を融合させる遊びである点が面白い、普段触ることやにぎることのできない音をにぎれるように(=タンジブルに)した点が評価でき るといったコメントがあり、石川さんは、「まさかダブル受賞できるとは思っていませんでした。今回は企画書のみでしたが、今後、実際にアプリ化していきた いと思います」と話しました。