高輪キャンパスで11月3日、2016年度高輪公開セミナーを開催しました。このセミナーは生涯学習のきっかけをつくるとともに、大学教育を地域社会に還元することを目的として、例年高輪建学祭の期間中に実施しているものです。今年は情報通信学部通信ネットワーク工学科の村山純一教授が「やさしいネットワークセキュリティ~安心?安全にネットワークを使うちょっとしたコツ~」をテーマに講演。建学祭に訪れていた多くの地域住民らが参加しました。
村山教授は、インターネットのセキュリティーは海外旅行に出かけるときの心構えと同程度のセキュリティー強化対策が重要と話し、偽造カードや情報流出など実際に起こった事件を例に、「的確な安全対策をすることでインターネットも安全に利用することができる」と解説しました。また、ウイルスを走らせるプログラムの仕組みを紹介し、参加者は一人ひとりの机上に設置されたパソコンを使って実際に簡単なハッキング実験に挑戦。村山教授は、「暗号を解読したいハッカーと解読されまいとするセキュリティーソフトの開発は、まさに時間との戦いです。アドレスバーに注意を払い、こまめにパスワードを変更するなど、自らのセキュリティー確保が大切です」と強調しました。
講演終了後には、参加者から「通販で商品を購入したら英文のメールが頻繁に届くようになった」「ウイルスに感染しているかどうか自分で確認する方法は?」など、活発な質疑があり、村山教授は「不振なメールや添付ファイルは絶対に開かないこと。対策ソフトを必ず入れて、ウイルスではなくても覚えのないメールは黙殺するくらいの気持ちでいることが大事です」と応じました。参加者からは、「動画なども取り入れ、とてもわかりやすい解説でセキュリティーの大切さがよくわかり、大いに参考になりました」などの声が聞かれました。