12月3日に高輪キャンパスで、「2016年度第2回高輪公開セミナー」を開催しました。このセミナーは、地域住民の皆さんを対象に生涯学習のきっかけをつくるとともに、大学教育を地域社会に還元することを目的として実施しているものです。
今回は、湘南キャンパスにある工学部建築学科の杉本洋文教授を講師に招き、「森と街をつなぐ木造建築について」がテーマ。多くの地域住民らが参加しました。杉本教授は、東日本大震災の被災地支援を目的に活動している本学チャレンジセンターの「3.11生活復興支援プロジェクト」のアドバイザーも務め、木材を活用して学生と一緒に復興に向けたまちづくりや施設づくりの支援活動に取り組んでいます。
講演では、国産の間伐材を使って建てた同プロジェクトの仮設建築や復興建築をはじめ、杉本教授が長年にわたって手掛けてきた国内外の木造建築事例やデザインを紹介しました。木材の利用にこだわる社会的背景や、木材資源を使った社会的な価値の創造、木造建築の知恵について、スライドを使いながらわかりやすく説明。「日本は世界に誇るべき木造建築の国。木材の新たな利活用を通して、産業再生と循環型社会の実現を目指すことが大切」と話されました。