伊勢原キャンパスでは4月2日に、2023年度春学期入学式を挙行しました。今学期は、医学部医学科122名、同看護学科92名、大学院医学研究科先端医科学専攻(博士課程)11名、同医科学専攻(修士課程)5名、同看護学専攻8名、工学部医用生体工学科(編入学)1名の計239名が入学。午前に看護学科と大学院、午後に医学科の式典を実施しました。
松前義昭学長は両式に登壇し、入学許可を宣言。式辞では、学園の創立者?松前重義博士が学園の源泉である望星学塾に掲げた「若き日に汝の」から始まる「思想を培え」「体躯を養え」「知能を磨け」「希望を星につなげ」の4つの言葉を紹介し、「皆さんにとりわけ希望するのは“思想を培う”ことです。世の中でおきている一つひとつの出来事に思いを寄せ、人々の考えを理解しようと努め、そこに自分の考えを加えて自らの世界観を構築してほしい。多様な知識や経験を持った先生や先輩、友人の話を聞いて自分のものにすることが思想を培うための重要な要素となります。高い目的と目標を持って学生生活を送ってください」と語りかけました。
看護学科と大学院の式典では森正樹医学部長(副学長?医系担当)が、「自分が厳しい状況にあるときにこそ患者さんに優しくできる力を培ってください。大学生活を通じて知識を蓄え、よき友人を得て、その上に忍耐力を養い、本当の意味での“良い看護師”になってほしいと願っています」と祝辞を述べました。大学院医学研究科の秦野伸二研究科長は、「大学院では先人が見出した知識や技術を学ぶだけでなく、新たな知識をつくり出さなければなりません。そのためには、問題点をしっかりと把握して工夫を重ねることが大切です。仲間と協力し、自分を磨いてください」と激励しました。看護学科の新入生は、「コロナ禍で献身的に患者さんの治療に取り組む医療従事者の姿を見て、看護師を目指そうと決めました。信頼される看護師を目指して勉学に励みます」とコメント。医学研究科の新入生は、「臨床経験を積む中で、基礎研究の大切さを実感しました。一人ひとりが患者さんの思いを胸に、真摯に研究に取り組みたい」と話していました。
医学科の式典では森医学部長が、医療の現状をはじめ、本学医学部付属病院が世界に先駆けて実施している世界最先端の治療や研究を紹介。「世界中の人々から頼られる医師になるためには、常に己を律し、自分自身を高めていく努力が必要です。両親に感謝し、初心を忘れず、充実した学生生活を送ってください」とエールを送りました。来賓として臨席した医学部付属病院の渡辺雅彦病院長は、「医師に求められるのは、患者さんを全人的にサポートする人間性です。モチベーションを保って学ぶとともに、豊かな人間性を身につけてください」と激励。医学科同窓会「星医会」の谷口佳浩会長は、「4000名を超える先輩が、医療現場はもちろん、研究、行政、政治などの分野で活躍しています。そうした先輩と皆さんをつなぐのも同窓会の役割です。皆さんの充実した学生生活を支援していきます」と語りました。新入生は、「今、自分に求められるのは真剣に学ぶこと、との思いを強くしました。良医とは何かを常に意識しながら勉学に励みたい」「医師になるという夢を諦められず、仕事を辞めて入学しました。覚悟を持って6年間を過ごします」と意欲を見せていました。