国際文化学部地域創造学科の選択科目「地域創造フィールドワークC」(担当教員:国際文化学部 地域創造学科 植田俊講師)で8月4日に、本学が8月23日(水)にエスコンフィールドHOKKAIDOで開催される北海道日本ハムファイターズの公式戦で実施する「bet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户DAY~Once in a blue moon night~」※に向けたまとめの授業を行いました。
サービスやボランティアを受ける側の観点から、ホスピタリティを深く考える本授業では、視覚に障がいのある方の立場に立ったスポーツ観戦の楽しみ方を今学期のテーマに設定しており、受講する11名の学生が視覚に障がいがあってもスポーツ観戦を楽しめる“合理的配慮とは何か”を探求しています。これまでの授業では、視覚障がい者の皆さんとともにプロ野球の試合を観戦するため、視覚に障がいのある一般の方をお招きした講演やエスコンフィールドHOKKAIDOの視察などを行ってきました。
4日の授業は、23日に向けた総まとめとなる内容として実施したもので、植田講師が副会長を務め、北広島市を拠点に活動する視覚障がい者団体「めねっと北広島」(2019年設立)の会員である大場日出男さんが参加。まず大場さんが出席した学生6名に向けて、自らの視野狭窄の状態やこれまでの体験談を語りました。続いて、学生たちがアイマスクを装着して視野狭窄の状態を体験したほか、植田講師が用意した動画を使って球場内の案内をシミュレーションし、野球の内容や応援団の様子など球場内で起きているさまざまな事柄を、視覚障がいのある方にどう伝えるのか意見を交換しました。学生たちからは、「お昼ご飯を買いに球場内の売店に行く場面で、どのようなお店があり、どのくらいの人数が並んでいて、買うまでに時間がかかるかどうかなど、具体的な情報を伝える必要があると感じました」といった声が聞かれ、大場さんは「買い物に行く前に、どのようなジャンルのお店に行くのか決めておいた方が混乱は少ない。ある程度情報を整理し、コミュニケーションを取って候補を絞り込めればいい意味で選択肢を狭めることができます」と応えました。
授業の後半では、普段からブラインドマラソンのガイドランナーを務めている植田講師と大場さんのアドバイスを受けながら、学生がアイマスクを装着してキャンパス内を歩行。誘導役と交互に体験し、「右手に扉があります」「階段を下ります。手すりをつかみますか?」など声を掛け合いました。植田講師と大場さんは、「あまり多くの情報を話し過ぎても、聞く方が混乱してしまうケースもあります。相手のことをよく考えることが大切です」と学生たちに語りました。植田講師のゼミナールに所属する清水秀一郎さん(地域創造学科3年次生)は、「見えない状態で歩くのは空間を認識できず恐怖を感じました。そのためガイド役では、相手が不安になっていないか、どのように話せば安心感を持ってもらえるのか配慮して声をかけられたと思います」と感想を話していました。
※8月23日の北海道日本ハムファイターズ対東北楽天ゴールデンイーグルスの試合について
北海道日本ハムファイターズの事業運営会社である株式会社ファイターズ スポーツ&エンターテイメントの協力を得て、試合当日は「bet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户DAY~Once in a blue moon night~」として、球場内でさまざまなイベントを開催します。本学湘南キャンパスの体育学部スポーツ?レジャーマネジメント学科の学生たちが企画し運営に携わるもの。また札幌キャンパス周辺の小学生を招待する「プレイボールキッズ」などの企画も計画しています。
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