ティーチングクオリフィケーションセンター(TQC)が8月5日に、湘南キャンパスで屋外彫刻メンテナンスイベントを実施しました。TQCでは、学芸員を目指す学生らを対象とした開講科目「博物館実習2」(松前記念館実習)の実践教育プログラムの中で、屋外彫刻に直に触れる体験を通じて新たな芸術鑑賞法を知ってもらおうと2014年度から湘南キャンパス内にあるブロンズ像のメンテナンス活動を開始。今回は本キャンパスのオープンキャンパスに合わせて実施しました。
当日は、午前と午後の2部構成でプログラムを実施。「博物館実習2」の受講生や神奈川県インターンシップの高校生、オープンキャンパスに訪れた高校生のほか、秦野市?小田原市の職員、秦野彫刻愛し隊ら秦野市民、東京都?北区文化振興財団職員など、延べ30名ほどが参加しました。前半はTQCの篠原聰准教授がイベントの趣旨を説明した後、屋外彫刻調査保存研究会の高嶋直人さんが彫刻メンテナンスの方法や意義について解説。同キャンパスにある松前重義博士と湘南キャンパスのグランドデザインを手がけた建築家?山田守氏の胸像を洗浄し、その後、東京造形大学教授の藤井匡氏による秦野の野外彫刻の特別レクチャーを受けました。
後半は国立民族学博物館教授の広瀬浩二郎氏による特別レクチャーに続き、午前中に洗浄した胸像にワックスを塗布。芝生広場にある人魚姫の像の洗浄も行い、最後に1日の作業を振り返り、彫刻メンテナンスと触る美術鑑賞への理解を深めました。