静岡キャンパスで水害を想定した対策本部運営訓練を実施しました

静岡キャンパスで10月11日に、「水害を想定した対策本部運営訓練」を実施しました。近年、台風や線状降水帯による水害が数多く発生しており、2022年9月には台風15号の影響でキャンパスのある静岡市清水区も大規模な断水に見舞われました。23年6月には、台風2号の接近に伴う大雨の影響で公共交通機関が運休し、授業を休講せざるを得ない事態になりました。対策本部運営訓練はこれらを踏まえ、本キャンパスの防災訓練実行委員会を中心に教職員の意識向上や災害発生時の迅速な対応策の確立を目指すものです。

当日は、内田晴久静岡キャンパス長や海洋学部の齋藤寛学部長、人文学部の川﨑一平学部長ら教職員約20名が参加。3グループに分かれて「模擬対策本部」を設営し、実行委員会が事前に実施した教職員へのアンケートをもとに作成したシナリオを用い、豪雨が発生した際の状況をシミュレーションして対応策を検討しました。議論の最中には、実行委員会が学生?近隣住民からの問い合わせや大雨洪水警報の発令といった新たな情報を加えていき、各模擬対策本部のメンバーが新らしい情報を考慮して対応を検討しました。

シミュレーションの終了後には、それぞれの対策案を基に活発な議論を展開しました。実行委員会委員長を務める川﨑学部長は、「今回の議論をもとに委員会で対応マニュアルの充実を進めていく考えです。しかし、それはゴールではありません。災害は突然発生し、規模や被害も多様であることから、発生時の現場での判断能力が何よりも重要になります。定期的に訓練を実施し、防災意識を高めるとともに情報共有の徹底を図っていきます」と話しています。