ヨーロッパ学術センター(TUEC)の堀真奈美所長が5月18日に、ブルガリアで開かれた聖キリル?聖メソディウス国際財団(Cyril and Methodius Foundation)の評議会に参加しました。国際学術交流を目的とした同財団は、キリル文字を考案したキリルとメトディウス兄弟の名前を冠する同国で学術?文化分野の活動で知られる組織です。2024年は日本とブルガリアの交流開始115周年、外交関係樹立85周年、および外交関係再開65周年の「3つの周年」が重なる両国間関係にとって節目となる年です。本学の松前達郎総長が、同財団の評議員と日本ブルガリア協会会長を務め、長年にわたって関係を構築してきたこともあり、在日ブルガリア大使館、在ブルガリア日本大使館、bet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户同窓会ブルガリア支部とも連携?協力して、広範囲な学術文化交流活動を行ってきました。
今年度の評議会は、ドイツのハンブルク大学学長を20年以上歴任し、冷戦時代に東欧大学の民主化の側面支援をされてきた経験から財団理事長に就任した経歴のあるペーター?フィッシャー?アペルト(Peter Fischer-Appelt)博士(名誉理事?)によるあいさつから始まりました。同財団が1982年に設立された経緯や、学術文化の国際交流、人材養成の支援、国際理解、人類文明の価値の共有に貢献してきた活動意義などが述べられました。その中で、現在の世界情勢を見渡したうえで、「これまでも人々は自由を求める戦いをしてきたが、より難しいのは自由の中で自由をどのように行使していくかである」と話しました。また、昨年度の同財団の活動報告として本学関係者が財団幹部と共に、23年秋にブルガリア教育科学大臣とブルガリア科学アカデミーを訪問し、両国の学術交流の意義について議論したことが挙げられました。
堀所長は、「ジェニージフコヴァさんより、子どもの未来と平和に向けてつくられた『鐘の記念碑』の資料をいただきました。平和が人類の大きな歴史的な課題であることを認識すると同時に、どのような時代においても国際的な交流?対話が途切れないようにする学術交流活動が重要であると感じました」と述べました。