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01.スポーツ社会貢献プロジェクト
○活動概要
当プロジェクトが運営するイベントや参加するボランティア活動により、地域住民の生活の質(QOL)を向上させるサポートを行う。また、イベントに関して、特に生涯スポーツやニュースポーツを重点的に実施することで、「誰でもどこでもいつでも」できるスポーツの提供を行う。週1回、木曜日に行われるミーティングにて準備や事前の話し合いなどを行い、月1回以上行われるイベントやボランティアに参加する。
○学びのテーマ
コロナ禍が緩和された中で、自ら考えて新しい企画を運営することを学ぶ
○1年間の達成目標
一人ひとりが責任をもってプロジェクト活動に取り組むことができている状態
○幹部/アドバイザー/コーディネーター
リーダー:片山 美咲(文化社会学部ヨーロッパ?アメリカ学科)
サブリーダー:吉原 歩花(文化社会学部心理社会学科)
広報リーダー:加藤 瑠衣(文化部英語文化コミュニケーション学科)
会計責任者:神戸 陸駆(政治経済学部経営学科)
アドバイザー:北濱 幹士(スポーツプロモーションセンター)
コーディネーター:菊池 和(ウィルビーイングカレッジオフィス)
○成長や注力した活動2つ
子どもの家
平塚市が運営する施設「子どもの家」でのイベント企画?実施を行った。今年度は、遊びと学習を組み合わせたゲームを積極的に取り入れた。従来は、屋内で行えないような遊び(ジャンプや走るなど)を提供することが目的であったが、今年はプロジェクトメンバーが大学で学んだ知識を活かし、クイズを取り入れたマス鬼ごっこを実施した。このゲームにより、クイズを出題して答えを知らなかった子にとっては、新たに知識を身につけられ、すでに知っている子にとっては知識があることでゲームを有利に楽しむことができ、さらなる学習意欲を期待することができる。今後も遊びと学習を絡めたゲームをさらに取り入れていきたいと考えている。また、この活動を通じて、プロジェクトメンバーは推測力や視野の広さを身につけたと考えている。推測力では、子供たちが楽しめるゲームや安全性を考慮した計画を立て、実行した。視野の広さでは、イベント全体を俯瞰し、子供たち全員が楽しめるように配慮した。また、反省点として、当初の事前準備が不十分であったと認識している。特に、怪我が発生した場合の対応策やマニュアルの作成が必要だと感じた。
TICC合同イベント
このイベントは前例がなく、初めて一から企画し運営したイベントであった。高間原グランドを使用し、ニュースポーツの実施と留学生との交流を目的として行なった。運営当日までの準備期間に、施設や物品の借用に手こずってしまったり、運営当日に、チームに分けたが、他プロジェクトのメンバーと初めて交流したためコミュニケーションを図るのが難しかったりと反省点がいくつかある。しかし、他プロジェクトのいいところを学び、お互いに自分のプロジェクトに落とし込んで活動する目標ができたことや、チャレンジプロジェクト同士の絆が深まったこと、さらには今まで注目していなかった大学生を対象としたニュースポーツの提供を行えたことなど、収穫は大きかったと自負している。このイベントは大学生のスポーツ実施率を向上させる機会と、他のチャレンジプロジェクト同士のコミュニケーションの場となるため、来年度も積極的に行う予定である。その際は、今年度の反省点と伸び代を分析し、成長を続けるイベントになるような運営をするべきだと考える。参加プロジェクトを増やしたり、大きい体育館を借用して行なったりなど、改善できそうなところを重点的に直していきたい。
02.サイエンスコミュニケーター
○活動概要
本プロジェクトは、積極的に互いの意見を交換し、チーム全体で協同する方法を学ぶことで、社会的に問題視されている子どもたちの理科嫌い?理科への関心の低下を防ぎ解決していく。会場参加型の企画として公民館や商業施設などの地域の施設で実験ショーや工作実験を実施するほか、建学祭等の大学イベント、オンラインツールやSNSを活用し配信イベントを行うことで、人と科学、人と人とをつなげていく。
○学びのテーマ
積極的に互いの意見を交換し、チーム全体で協同する方法を学ぶ
○1年間の達成目標
子供達の理科離れを防ぐため、実験ショーや実験工作を通じ科学の楽しさを伝えるとともにお互いのコミュニケーションを図る。
○幹部/アドバイザー/コーディネーター
リーダー:清家 一真(理学部化学科)
サブリーダー:宮田 優斗(情報通信学部情報通信学科)
広報リーダー:長谷崎 文乃(政治経済学部経済学科)
会計責任者:皆藤 剛(理学部化学科)
アドバイザー:岡田 工(理系教育センター)
コーディネーター:南原 一仁(学長室)
○成長や注力した活動2つ
建学祭
建学祭において、当プロジェクトは11月1日と3日に屋内での「スライム」と「くるくるステンドグラス」の実験工作ブース?実験ショーを出展した。また、1日には屋外企画として1号館前で実験ショーを行った。屋外企画では当プロジェクトのメンバーで話し合い、新たに企画を検討?決定した。企画を決定した後も、薬品の割合の調整や、ショーの原稿作成などを準備し本番に臨んだ。建学祭に向けて、これらの話し合いや事前準備を重ね、コミュニケーション力やイベントに向け物事を調整する力を培う場となった。屋内のブースでは特にスライムが人気であり、大勢の子供たちが常に列となる状況であった。屋外の実験ショーも毎回多くの子供たちが参加してくれ、関心を寄せてくれていたと感じる。当日では、子どもを相手にしたときの話し方や素振りだけでなく列の整理?誘導の仕方なども身につける機会となった。屋外企画においても多くの人が集まり、大きな事故や失敗もなく練習の成果を披露することが出来た。反省点としては屋内企画の盛況のため、一部メンバーに仕事が集中してしまったことが挙げられ、より詳細なタイムテーブルを作成する必要があった。
企画会
12月21?22日に実施した企画会においては、次年度以降に新たに行う実験企画を各々が考案しパワポ資料を用いてプレゼンテーションを行った。プレゼン後に良かった発表に対し投票を行い、最も票を集めた企画を正式に採用した。企画会に向けて各メンバーが子供の興味を引けるか、安全性、コストなど様々な観点から実験を考案した。本イベントは「理科離れ」防止のためどのような取り組みをすべきかメンバーが改めて考える機会となったと考える。さらに、プレゼン力という今後社会に出た後も必要となる能力を養う場にもなった。企画会開催にあたって、自身が発表する企画の決定や発表用スライドの完成に期日を設け、時折進捗状況を確認することでイベント実施に問題が無いように努めた。また、発表の様子を配信し外部の方も投票に参加出来るようにした。これは本イベントを通じて、当プロジェクトの活動の様子を学内の学生等に知ってもらうためである。反省点として、本イベントに参加してくれた外部の方が少なかったことが挙げられる。より様々なツールを使用して宣伝を行い、当プロジェクトの活動に興味を持ってもらう必要があったと考える。
03.Tokai Formula Club
○活動概要
今年度は、チームの再構築と2024年度に開催される「第22回学生フォーミュラ日本大会」への出場を目標とする。F1等のカーレースは「走る実験室」と呼ばれており、ものつくりにおいて現代技術の最先端にいる。そのフォーミュラカーを学生が主体となり構想?設計?製作し、コロナ禍で疎遠となった企業?他大学と密接に関わる事でお互いの技術力を向上させると同時に、次世代を担う技術者として社会で貢献できる力を身につける。
○学びのテーマ
学生フォーミュラ活動を通じて次世代を担う技術者になるために、チームコンセプトの「挑戦者」とチームメンバーがお互いを尊重しながら切磋琢磨することを意識し、1つのことを成し遂げることの楽しさとものづくりの本質を学ぶ。
○1年間の達成目標
チームの再構築と、2024年度に開催される第22回学生フォーミュラ日本大会への出場
○幹部/アドバイザー/コーディネーター
リーダー:片山 翔太(工学部機械工学科)
サブリーダー:越智 虎太郎(政治経済学部経済学科)
広報リーダー:村松 誠(工学部機械工学科)
会計責任者:大倉 歩連(工学部機械システム工学科)
アドバイザー:加藤 英晃(工学部機械システム工学科)
成田 正敬(工学部機械システム工学科)
森山 裕幸(工学部機械システム工学科)
吉永 昌史(工学部機械システム工学科)
森下 達哉(工学部機械工学科)
コーディネーター:関根 啓由(学長室)
○成長や注力した活動2つ
チームビルディング
「チームの再構築」という目標を達成するために「チームビルディング」を行った。
この活動を行っていく上で、自分の考える「良いエンジニア」とは何かを1人ずつ深く掘り下げ、それが4つの力のどれに当てはまるのか分類した。その分類をもとにどこに多く当てはまっているか、何が不足しているかを理解し、プロジェクト活動を通してどのような点で身につけることが出来るかを考えた。従来は「なぜ学生フォーミュラをやるか?学生フォーミュラに何を求めるか」という点で各々の意見を出し合っていたが、「4つの力」「社会貢献力」というチャレンジプロジェクト活動で身につけることが求められる能力と「次世代を担うエンジニアになる」という私たちの重視する学びのテーマを達成するには、このやり方が適していると考え、新たにこの方針でチームビルディングに取り組んだ。
このチームビルディングにより、チーム全体で活動目的?達成目標を議論し合うことで、Tokai Formula Clubは学校をはじめ多くの企業?スポンサーに支えていただき行うことが出来ている活動であるということを今一度チーム全体で共通認識を持った上で努めていくことが出来た。
湘南ヒストリックカークラブ(SHCC)
「2024年度に開催される第22回学生フォーミュラ日本大会への出場」という目標を達成するために「企業?スポンサーの方や他大学の学生、地域との交流」を精力的に行った。
その中で行うことが出来たこのSHCCは非常に有意義なものであったと感じる。その理由として学生フォーミュラは他大学とはライバルではあるが、交流によってお互いの良いところ?悪いところを認め合うことでお互いの技術力?チーム力を高め合う事が出来る。5月に行われたSHCCでは運営補助を工学院大学?芝浦工業大学と行いながらTFCの走行の機会を設けていただいた。それによって新メンバーに学生フォーミュラ車両が走っている姿を見て、実際にどのように動いているのかを知ってもらい、早期にマシンに触れる機会をつくることで、設計?製作の重要性や自動車の楽しさを知るきっかけを設けることが出来た。
加えて10月のSHCCでは24年マシンに使う部品等を共同購入したことをきっかけに上智大学との交流を持ち、上智大学の走行機会を設けながら、ガソリン?EVの違いや学生フォーミュラの魅力を来場者の方に伝えることが出来た。
04.bet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户ソーラーカーチーム
○活動概要
持続可能な社会を見据え、次世代省エネルギー技術の開発と、地域社会と連携した啓蒙活動を通じ、未来の社会に通用する人材の育成を目的に活動を行っている。2023年は、Bridgestone World Solar Challengeへの参戦に向け、車両製作をおこない、同大会で5位(日本勢1位)という結果を収めた。また、エコカー教室や製作講習会、展示イベントなどの啓蒙活動を数多く実施し、bet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户のブランド力向上に貢献した。
○学びのテーマ
メンバー同士がお互いを尊重し、チームとして協力する大切さ、ものづくりと創エネ?省エネについて学ぶ
○1年間の達成目標
ソーラーカーの国際大会での優勝、対面の地域貢献活動などを通してbet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户と創エネ?省エネ技術について広く知ってもらう
○幹部/アドバイザー/コーディネーター
リーダー:宇都 一郎(工学研究科電気電子工学専攻)
サブリーダー:岡村 高徳(工学部動力機械工学科)
広報リーダー:安齊 空(工学部電気電子工学科)
会計責任者:梅田 雄大(工学部電気電子工学科)
アドバイザー:木村 英樹(工学部機械システム工学科)
佐川 耕平(工学部機械システム工学科)
福田 紘大(工学部航空宇宙学科航空宇宙学専攻)
コーディネーター:原口 直也(学長室)
○成長や注力した活動2つ
Bridgestone World Solar Challenge 2023
この大会は最も権威ある国際大会として2年に1度10月にオーストラリアで開催される。bet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户ソーラーカーチームは2009年、2011年大会での2連覇以来の優勝を目指し参戦した。
海外大会初参戦のメンバーが多くを占めたためレース中の動き方や輸送などレース内外でトラブルが頻発した。国内での試走を十分に行うことができず、オーストラリアの地で最終的なメンテナンスを強いられ、万全の状態でレースに臨むことはできなかった。過去2年間では国内大会のWorld Green Challengeに参戦してきたが、規模や気候の違いなどが大きく異なり、国外の大規模なレースに参加するチームとの経験の差を感じられた。
しかしながら、2025年度大会時に主力となる2年生を中心に今後のチームを牽引していくメンバーに海外大会での経験を与えられたことはチームとして良かった。レース期間を通してメンバーが不慣れなことを自覚し出来うる範囲で行動する力が付いた。
結果としては5位となり過去最低の順位で大会を終えることになったが、大会期間中のチームの活動を評価していただき「デービットヒューチャック賞」を受賞することができた。
エコカー教室
ソーラーカーチームの達成目標の一つである、対面を通しての地域貢献活動を行った企画である。本企画ではbet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户付属浦安高校?浦安中学校のサイエンスクラスに所属する生徒に向けた企画である。今回のイベントはチームに所属するメンバーが付属浦安高校出身という縁から開催された。事前に本チームアドバイザーの木村英樹教授、佐川耕平総監督らと普段関わりの無い再生エネルギーやソーラーカー、電気自動車に興味をもってもらうにはどういった企画にすればいいのか綿密に相談し本企画を行った。
エコカー教室当日は事前に製作されたスライド資料を用いて木村教授やチームメンバーが説明を行なった。その後、作業場の見学を行いソーラーカーや電気自動車を実際にみていただいた。最後に2019年型Tokai Challengerのデモ走行を行った。実際に走行している様子を見ていただき、多くの生徒が雨天であったにもかかわらずテントから身を乗り出して興味深く見ていただいた。新車体製作期間中ではあったが創エネ?省エネ技術を伝えることもチームの使命であるため実施した。生徒から活発にご質問いただきチームとしても良い刺激となる機会となった。
05.bet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户人力飛行機チーム TUMPA
○活動概要
私たち人力飛行機チームTUMPAでは、人力飛行機を設計?製作することで、ものつくりについて学び、他大学との交流を通じて人力飛行機についての理解を深め、『鳥人間コンテスト』や『HPA飛行会』へ出場し、優勝を目指している。加えて、大学近隣の地域社会に、ものつくりの楽しさや飛行機の魅力を伝える活動を実施している。この他にも、機体の展示活動を行うことで社会に貢献する活動を展開している。
○学びのテーマ
プロジェクトにおける情報伝達の重要性を学び、チーム力を向上させる
○1年間の達成目標
人力飛行機を設計?製作することで、ものつくりについて学び、『鳥人間コンテスト』や『HPA飛行会』に出場して優勝を目指す。また、近隣の幼稚園児?小学生?高校生を対象とした『ものつくり教室』などを通して、大学近隣の地域社会にものつくりの楽しさや飛行機の魅力を伝える。
○幹部/アドバイザー/コーディネーター
リーダー:大西 亮平(情報通信学部情報通信学科)
サブリーダー:内田 汰一(工学部航空宇宙学科航空宇宙学専攻)
広報リーダー:田子 茜(情報理工学部情報メディア学科)
会計責任者:中村 大介(工学部航空宇宙学科航空宇宙学専攻)
アドバイザー:福田 紘大(工学部航空宇宙学科航空宇宙学専攻)
池田 知行(工学部航空宇宙学科航空宇宙学専攻)
コーディネーター:高山 裕章(サイエンス?エンジニアリングカレッジオフィス)
平島 滋義(スチューデントアチーブメントセンター)
○成長や注力した活動2つ
ものつくり教室
前年度に引き続き、茅ヶ崎市にある鶴峰東コミュニティーセンターからのご依頼で、『ものつくり教室』を行った。今年度は開催内容を見直し、紙飛行機で行っていたものを工作キットに変更するなどより参加者に飛行機への理解が深まるよう考慮した。これにより、参加者の反応も良く、前年度に比べて飛行機の構造に関する疑問?関心を持つ参加者が増え、施設の担当者からも次年度以降も継続していただきたいと、好評を得ることができた。
前年度までは紙飛行機で飛行の原理を説明していたが、工作キットでの説明に変更したことで、説明内容を大幅に変更した。参加者により伝わるために、かつ興味を持ち続けるようにするためにはどのようにすればいいのかを考えていくことで「自ら考える力」を養い、チーム全体で話し合うことで「集い力」も向上することができた。
また、ものつくり教室は一年生が主体となって行う最初の活動であり、予行練習ではうまくいっていたものの、本番では参加者のスペースを配慮することを忘れしまったものの、物品を移動することで対応するなど、思いがけない出来事にも素早く対応する「成し遂げ力」を学ぶことができた。
テストフライト
私たちは、『テストフライト』と呼ばれる鳥人間コンテスト本番に向けた離陸飛行試験(滑走→ジャンプ→定常飛行)を5~9月にかけ静岡県静岡市の「富士川滑空場」で実施した。今年度は惜しくも、鳥人間コンテストの書類選考で落選してしまったため、目標を【鳥人間コンテストへの出場】から【テストフライトでの800メートルの飛行】に変更し、活動をスタートした。しかし、天候不良や制作進度の遅れにより『テストフライト』を予定していた回数を行うことができなかった。そのため、今年度の目標である800メートル飛行はおろか、定常飛行することもできなかった。しかし、今年度の『テストフライト』は機体に大きな損傷を与えることなく終了し、かつ、機体の問題点を発見し新たな課題を見つけることができた。当初の目標を達成することは叶わなかったが、プロジェクトメンバーが一丸となり、失敗や試行錯誤をくりかえし努力したことは、とても価値があるものだった。今後は定常飛行からができるよう今年度機体の問題点を修正し、新機体の製作?調整を行う。そして、800メートル飛行することを目標に来年度のテストフライトに取り組む所存である。
06.bet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户学生ロケットプロジェクト
○活動概要
学生ロケットプロジェクトではハイブリットロケットの開発を日々行っている。エンジンや飛翔した機体を安全に回収するための分離機構などを開発している。学生は燃焼班?構造機構班?計測制御班?シミュレーション班に所属し、自らが主体的に活動し、他の分野でも役立つ人材を育成している。昨年度の3月に約5年ぶりに打上げを成功させた。次年度は性能の更なる向上と、打ち上げ実績を残すことで他大学の学生ロケット団体を牽引する立場になることを目指す。
○学びのテーマ
学生自らの力でロケットを製作する
○1年間の達成目標
年2回の打ち上げ実験を行うことを目標としてる。打ち上げ実験を行うためには最低2回の燃焼実験を行う必要がある。また、毎年夏に開催される能代宇宙イベントに必ず参加することを目標とする。
○幹部/アドバイザー/コーディネーター
リーダー:松尾 大葵(工学部航空宇宙学科航空宇宙学専攻)
サブリーダー:坂本 陽子(工学部航空宇宙学科航空宇宙学専攻)
広報リーダー:堤 大樹(工学部精密工学科)
会計責任者:平本 望(工学部航空宇宙学科航空宇宙学専攻)
アドバイザー:中篠 恭一(工学部航空宇宙学科航空宇宙学専攻)
コーディネーター:宮西 宏明(学長室)
○成長や注力した活動2つ
能代宇宙イベント
秋田県能代市にて毎年開催されている学生ロケット団体の共同打上げ実験を行うイベントに参加した。当団体の参加は約5年ぶりで参加経験のあるメンバーがおらず、手探りの状態であった。打上げの準備段階にて我々の実験設備の敷設や確認手順が他の団体よりも多く、時間がかかってしまった。また発電機を利用するため、騒音や他の団体の実験中は発電機を停止させなければならず、確認手順が最初からやり直しになる問題が起き、結果的にロケットの打上げに至る事ができなかった。この経験から、学生自らが従来の設備を見直し、主に手順の多かったロケットの酸化剤充填、点火などを担うGSEと呼ばれる機器の改良に着手した。9月から開発を開始した新型GSEは軽量化、バッテリー駆動、接続確認や打上げ手順などの自動化、ロケット酸化剤の流量確認などの新機能を取り入れており、来年度の能代宇宙イベントでの運用を目指している。
また、他大学のロケット団体との多くの交流を得る事ができ、当団体の優れている点や劣っている点を知ることができ、今後の開発に良い影響を受けた。
ロケット交流会
能代宇宙イベントで得られきれなかった技術交流の機会を得るために参加した。能代宇宙イベントに参加できなかったメンバーも参加し、他大学や企業の機体や展示品を見学し質問をした。3Dプリンタ製の燃料や基板の余った部分をユニバーサル基板化するなど、思いもしないアイデアを見る事ができ、今後の開発に活かされた。当団体も展示ブースを設置し、ロケットエンジンやロケットに搭載する計測機器、昨年度打上げた機体、開発中のGSEなどを展示した。自身の団体のものを説明することは深い理解に繋がるため、1年生にも解説を任せた。多くの人が集まり様々な質問が飛び交う良い結果に繋がったと考える。
また、計測機器についての質問が多くあり電子回路の設計を苦手としている団体が多く見られた。ロケット団体は順位を争うことはないため他の団体に技術を隠す必要がなく、技術向上のために設計やプログラムを公開しオープンソース化することが好ましいと考え、翌月公開したところ多くの団体から良い評価を得る事ができた。また、基板設計のソフトや発注先も記載し一から作成できるようにすることで学習コンテンツとして役立つようになった。
07.Tokai International communication Club
○活動概要
多文化共生社会の実現という理念を達成に導くために、主に三つの企画を軸に活動する。第一にForegin Students Communication Club。学内の留学生との交流、支援。第二ににこティー教室。外国にルーツを持つ子供たちへの学習支援。第三に異文化理解ワークショップ。異文化への理解を深めるために一つの国についての文化や風習を地域住民に対して紹介する。また、日本語学校での交流、外国人学生へのキャンパスツアーの協力依頼を実施。
○学びのテーマ
隔たりをなくし、多様性の場を作り、交流を増やす。そして他者を尊重し、相互の文化を理解する
○1年間の達成目標
「多文化共生社会の実現」をプロジェクトの理念とし、地域住民や外国人の方と多文化の魅力を共有し、学び、より多くの価値観を探求することを目標とする
○幹部/アドバイザー/コーディネーター
リーダー:佐藤 亮太(文学部英語文化コミュニケーション学科)
サブリーダー:森 洋人(文化社会学部ヨーロッパ?アメリカ文化学科)
広報リーダー:綿貫 里菜(国際学部国際学科)
会計責任者:谷村 拓海(政治経済学部政治学部)
アドバイザー:田口 香奈恵(語学教育センター留学生支援教育部門)
コーディネーター:雨木 秀文(学長室)
○成長や注力した活動2つ
にこティー教室
にこティー教室はTICCの活動の基盤とも言える長期間継続している企画であり、一年間コンスタントに続けている活動である。毎週水曜日、木曜日に秦野市南公民館にて外国にルーツを持つ子供たちへの学習支援を行ってきた。本年度は参加する子供たちの都合を鑑みて、今まで長い間利用させていただいている南公民館と、秦野市本町公民館で学習支援を行った。来年度は本町公民館一つに絞って支援活動を行う予定である。支援では高校受験を控えた子供たちへの学習支援や、進路相談は勿論、子供たちとも遊びを行い交流を図った。子供たち一人一人に目を向けそれぞれの得意不得意などについて考え、楽しく学習できる環境づくりに取り組むことが出来た。TICCメンバーは、この活動を通して子供たちと接する中で何をを意識すべきなのか、大切なことは何かという問いをそれぞれ持つことができた。そして、地域のボランティア団体、はだの子ども支援プロジェクト「ゆう」との縁の繋がりを大切にすることで地域との連携意識を高めることも肝要である。今後は「ゆう」との連携によって、近隣の小学校などでのボランティア活動を通して、さらなる地域貢献を行っていく。
翰林日本語学院との交流会 日本語会話練習のお手伝い
例年、夏休み期間中に青葉台の翰林日本語学院へ赴き、留学生と交流する企画を行っている。今年は昨年度までのコロナ禍による活動制限もなくなり、コロナ禍明け初となる食に関する企画を実施した。日本らしさを体感できるおにぎりづくりとクイズ、福笑いの遊びを通して交流を深めることが出来た。その際に翰林日本語学院の担当先生より、「もっとコンスタントに交流を持つことができないか」とお言葉を貰い、留学生と日本語を通したフリートークを行う企画が立ち上がった。この企画により、私たちは留学生との交流を通して生の異文化や他国の価値観に触れることが出来た。加えて、フリートークをする留学生の日本語習熟度に合わせて「やさしい日本語」と呼ばれる分かり易い言葉遣いを心掛けて使うことを体験できた。留学生にとっては、授業で学ぶ日本語を実践的に練習する場となった。担当先生より、「留学生が会話を通して日本語への自信をつけることができ、授業でも自信をもって取り組むことができるようになった。」とありがたい言葉を頂くことが出来た。TICCメンバーと留学生の双方に互いの文化への尊重と敬意を抱き、縁を深めることで相互に異文化理解を得られた。
08.3.11生活復興支援プロジェクト
○活動概要
東日本大震災の発生から12年が経過し、東北の被災地では復興が進められている。しかし、12年の歳月が経過したことや新型コロナの感染拡大等により、復興のあり方が改めて問われている。また、震災の風化防止や防災の重要性も高まっている。本プロジェクトは、東北での復興支援活動の展開、東北の魅力発信、東日本大震災の風化防止活動、防災啓発活動に取り組むことにより、上記の社会的課題に応えることを目的としている。
○学びのテーマ
チームやメンバーと協力して企画を創り上げ、社会の中で共同することがどのようなことであるかを学ぶ。
○1年間の達成目標
新しい復興支援活動をメンバーとともに創り上げ、地域や社会に提案し、実行する。
○幹部/アドバイザー/コーディネーター
リーダー:橋本 泰(観光学部観光学科)
サブリーダー:後藤 悠太(情報理工学部情報科学科)
広報リーダー:古藤 史靖(文化社会学部北欧学科)
会計責任者:半谷 義弘(法学部法律学科)
アドバイザー:浅井 亜希(文化社会学部北欧学科)
コーディネーター:岩崎 ゆかり(学長室)
○成長や注力した活動2つ
平塚市総合防災訓練
平塚市総合防災訓練は、企画構想から実現に至るまで新入生メンバー3名を含む計6名で実施することとなった。上級生や下級生といった括りに囚われず、各々が主体的に取り組んだという点が本企画を選出した理由である。
今年度は本企画において、これまでの活動写真の展示と簡易的な防災グッズの作成体験を実施した。活動写真の展示においては、「東北の被災当時と現在」を軸に写真の選定を行い、当日はラミネート加工を施した写真をテントに吊るす形で展示した。写真展示を通じて大学生の取組みや防災に関心のある来場者の方との交流も実現することとなった。防災グッズの作成体験においては、「日用品を活用したグッズ」を軸に内容を構想し、長ズボンを活用した簡易リュックサックの作成体験を実施した。当日は家族連れを中心とした来場者による体験が多く、参加メンバーは小さな子どもとの接し方などに配慮しながら運営することとなった。
なお、当日の本プロジェクトのブースへの来場者は計10名程度であった。外部から見た出展内容の分かりやすさや、参加を促す動機付けなどに反省および改善すべき点が見られたといえる。
建学祭
今年度の建学祭は、当初屋内企画と模擬店の2種に参加する予定であった。このうち模擬店企画については動員できる人員の少なさや、昨年度に一部メンバーに過度な負担が生じたという反省点を踏まえ、取りやめることとした。
屋内企画では昨年度同様にプロジェクトの活動紹介や被災地の写真展示を行ったほか、今年度は東北地方の魅力発信に重点を置くという方針の転換を図り、遊びを通じて東北地方の名物などを知ることのできる等身大すごろくを実施した。企画の実現に向けては下級生メンバーを中心に構想から物品の手配、準備を行い、計画の実行には何が必要か、それを使いどのような物を作るのか、それらを当日どのように運用するかといった点について考える機会が多くあった。上記より、自ら考える力や成し遂げ力が育まれたといえる。
当日は家族連れを中心に同すごろくを体験いただいた。全日程合わせて延べ100名以上の方がブースに来場し、昨年度を上回る来場者数を記録することとなった。このことから、これまでの慣習にとらわれず、今求められているのは何かを常に考えることが外部から人を呼び込み、巻き込むにあたって重要であることを学ぶことができた。
09.Beijo Me Liga
○活動概要
外国学校訪問やイベントの開催を行うことで、外国にルーツを持つ子どもたちとの交流をもとに多文化共生を目指し、自国と日本の文化どちらも大切にできる環境にすることを目的として活動した。学校訪問は日本文化や母国のイベントを中心に行い、イベントでは学内フェスタジュニーナの実施やマルチカルチャーキャンプを行うことで新しい発見や良い影響のきっかけを提供し、学内イベントに参加することで日本人の多くの方々に多文化に関する理解を促進させることができた。
○学びのテーマ
多文化共生を実現させること
○1年間の達成目標
十人十色~共に輝く~
○幹部/アドバイザー/コーディネーター
リーダー:山﨑 綾音(教養学部国際学科)
サブリーダー:魚住 知永(国際学部国際学科)
広報リーダー:黒川 マイケル(国際学部国際学科)
会計責任者:森側 晴翔(建築都市学部建築学科)
アドバイザー:小貫 大輔(国際学部国際学科)
コーディネーター:浅利 典江(学長室)
○成長や注力した活動2つ
学内フェスタジュニーナ
2023年度6月に、bet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户内でフェスタジュニーナというお祭りを行った。フェスタジュニーナとは、ポルトガル語で「6月のお祭り」を意味し、ブラジルなどで行われている豊穣を祈願するお祭りである。本場で行われるお祭りの内容を模して、豊穣祈願の為のクアドリーリャというダンスを参加者全員で行った。そのダンスでは、ダンスパートナーとの距離が近づき新たな交流ができた。また、ビオダンサという生命のダンスを意味する踊りを通して、参加者同士で心を通わせた。
Beijo Me Ligaの通常活動で学校に訪問する際に、訪問先の方々に教わったブラジル料理である、コシーニャやフェジョアーダ、ブリガデイロなどを、お昼ご飯として参加者の皆さんに食べてもらい、ブラジルの味を知っていただいた。
フェスタジュニーナを通して、さまざまな国の方々と言語を使わずに交流することができるアクティビティを試し、試行錯誤したり、一日の流れを考えたり、使用するスペースの飾り付けを事前に協力しあって行った。これらの事前準備から当日までを通して、4つの力を育成することができた。
マルチカルチャーキャンプ
8月に行った、マルチカルチャーキャンプでは、2泊3日という期間にて各訪問先の生徒とBeijo Me Ligaのメンバーで様々なアクティビティを中心に交流をした。主なアクティビティでは、巨大絵、プラネタリウム作り、ランタン作り等でブラジルの文化や日本の文化を組み合わせて、理解を深め合った。巨大絵では、絵の具を使用し、班ごとにテーマや課題をもって手形や線で表現した。プラネタリウムでは、ブラジルの夜空(星座等)を投影し、班ごとに分かれて鑑賞した。夕食も8号館の食堂を利用し、全員で食事をしながら会話して更に交流を深めた。
他にも夜では、パレットでサラウを行った。Beijoでは、1年生から4年生まで、各訪問先の学校ごとでそれぞれ出し物をした。ダンスを中心に、各グループの個性と集団性が表現されていて、とても充実した内容であった。プレイホールでもビオダンサというダンスをした。フェスタジュニーナでも経験しているため、ダンス経験者を中心に教え合ったり、動作を互いに確認し合ったりして簡単なダンスを通して交流した。
マルチカルチャーキャンプ全体を通して、互いの文化交流をし、理解を深める大きな機会になった。
10.STEM教育プロジェクト
○活動概要
現在、AIやIoTなどの急速な技術の進展により社会が激しく変化し、多様な課題が生じている。そこで、STEM教育プロジェクトでは国内でも必要性が訴えられているSTEM教育に基づき、新たな価値を創造し社会の作り手となる人材に必要とされる力(革新性と実現性の両立)を題材としたイベントを主催することで、参加者にこれからの日本に必要なSTEM教育をを提供し、イベントを通じて成長のきっかけとしてもらう。
○学びのテーマ
ものつくり、プログラミング、チームビルディング/チームワーク、プロジェクトマネジメント、S&MA(Safety and Mission Assurance),DX(Digital Transformation)
○1年間の達成目標
小学生から社会人を対象としたICTものつくりイベントを主催する
○幹部/アドバイザー/コーディネーター
リーダー:菜花 純平(工学部精密工学科)
サブリーダー:永谷 俊人(工学部精密工学科)
広報リーダー:日笠 和哉(工学部応用化学科)
会計責任者:野元 潤(工学部応用化学科)
アドバイザー:白澤 秀剛(理系教育センター)
岡田 工(理系教育センター)
日比 慶久(スチューデントアチーブメントセンター)
コーディネーター:矢野 厚一(ティーチングクオリフィケーションセンター)
○成長や注力した活動2つ
IWRC for Families
この企画はマイクロコンピュータなどのミッション機器を搭載したペットボトルロケットの打ち上げを行うSTEM教育イベントである。本イベントでは参加者用にTDSTが作成した資料を用いて、ペットボトルロケットの作成?プログラミング?パラシュート作成などを参加者に行ってもらった。当プロジェクトメンバーはペットボトルロケット作成の質問対応などのサポートを行った。作成し終わったペットボトルロケットは芝生広場にて参加者が打ち上げた。
打ち上げ時にはランチャーの動作確認、イベントの進行、打ち上げシークエンスの確認?アナウンス、参加者の誘導、保安を当プロジェクトが行い、参加者の安全を最優先してイベントを進めた。ペットボトルロケットの飛行距離?パラシュートの展開機構?小型カメラの撮影内容を評価し、優秀なチームに賞を授与した。本大会を主催することで小学生やその家族を対象にした資料の作成技術や、技術検証といったイベントのノウハウを培うことができた。次年度ではこの経験を活かし、イベントを実施していきたい。
大会主催のための技術検証
IWRC for Familiesを主催するにあたり、多くの技術検証を行った。試験内容としては、ペットボトルロケット斜め発射実現のための検証プロセスの計画から始まり、技術検証に必要な人材が不足していると把握し、IWRC for Families実現のための技術スタッフの追加募集をした。この時、プログラミングが得意なスタッフやものつくりが好きなスタッフを集めることができ、この追加で集まってくれたメンバーと共にパラシュート開傘システムの試行錯誤(パラシュートを外付けか格納かの決定、展開トリガー起動センサの決定、パラシュートが引っ掛からないような格納?放出方法の検討)やペットボトルロケット安定飛翔のためのロケット設計の試行錯誤(適切な積載量やフィン形状の特定)などを行った。特にこの企画の中で苦心したのは小学生でも理解可能な組立手順の確立、プログラミング用の資料の作成であり、何度も検証を行いながら小学生でも理解できるよう手順を最適化させた。この企画を行ったことで、当日のイベントでは小学生を含むチームが作成したペットボトルロケットが優秀な結果を残し、当プロジェクトではこのチームに賞を授与した。
11.Egyptian Project
○活動概要
文化財の整理と公開を中心に行う。本年度は注記、仕分け作業の他に3Dデータ化作業も行った。データのアーカイブ化によって、インターネット上で公開し、より多くの人にbet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户古代エジプト及び中近東コレクション(AENET)を知っていただくことが目的である。また、松前記念館でのAENETの展示会にも携わり、展示解説パネルの作成や実際に解説も行った。外部との連携でのワークショップなどの教育普及活動も行った。
○学びのテーマ
知識を深め、自ら行動し、実施し、やり遂げる力を学ぶ
○1年間の達成目標
外部へのbet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户に所蔵されている古代エジプト及び中近東コレクション(AENET)の公開普及。また、AENETコレクションを利用して、地域への教育普及へ貢献することも目標である。
○幹部/アドバイザー/コーディネーター
リーダー:生田目 心愛(文化社会学部アジア学科)
サブリーダー:川崎 慶太郎(文化社会学部アジア学科)
広報リーダー:櫻澤 杏(文学部歴史学科考古学専攻)
会計責任者:田中 健太郎(文学部歴史学科西洋史専攻)
アドバイザー:山花 京子(文化社会学部アジア学科)
コーディネーター:芹沢 利尚(ヒューマンソサエティカレッジオフィス)
○成長や注力した活動2つ
もっと古代エジプトを知ろう!~ヒエログリフのしおりと練り香水づくり~
角川武蔵野ミュージアムにて、「神秘のミステリー!文明の謎に迫る 古代エジプトの教科書」という企画展が行われたことに際して、主に子どもを主として古代エジプトについて知ってもらい興味を持っていただこうという趣旨のもと開催された。
今年度の前半から夏季休暇期間にかけて、メンバー同士でやり取りし内容を完成させたパワーポイントによる解説と、それまでのワークショップ経験を生かしてパピルスしおり作成体験や練り香水作成体験を行った。そして、各メンバーがそれぞれ事前に自己学習し、企画展にある展示物の解説も行った。特に、ワークショップの開催と展示物解説は参加者からも「わかりやすかった」などの声も多く、好評であった。
これまでは大学の教室程度の規模でしか行われなかった私たちの活動が、初めて大きな規模で行われたことで、メンバーにとっても刺激的で実りのある経験となった。また、多くの人々の目に入る活動であることから、パワーポイント作成ではこれまで以上に内容を精査し確実なものにしなければならないという責任感を、メンバーそれぞれが持つきっかけとなった。
受け継がれる祈りの心
松前記念館からお声がけいただき、企画展を開かせていただいた。この活動では、膨大な数があるAENETコレクションの中から、山花教授から展示物の候補を挙げていただき、実際に展示するものの選定からメンバーたちが関わった。持ち上げるだけで崩壊が始まってしまう遺物もあったため、メンバーは細心の注意を払いながら、選定する遺物を観察し、どれを展示するべきかを話し合って決めた。
展示物を決めた後は、解説文を作成する班、レプリカを作成する班、広告を作成する班に分かれて活動した。1か月程度の期間でそれぞれ勉学もおろそかにしないように努力し、何とか企画展の開始に間に合わせた。実際の展示の方法なども全体で話し合って計画し、その計画通りに実際に展示物を配置した。壊れやすい展示物が多いため、各メンバーが互いに協力し合いながら注意して活動した。展示中(オープンキャンパス等含)は、メンバーの中でも特に詳しい者が実際に展示物の解説ツアーなども行った。展示を作るという体験は、特に学芸員過程を履修しているメンバーにとって貴重なモノとなった。
12.Global Innovation Project
○活動概要
様々な学部学科の学生が集いそれぞれの知識や視点を持ち寄りミニプロジェクトを作っていく。(現在、SDGs×ART、SDGs×地域、SDGs×プラスチック削減の3つがある)。各ミニプロジェクトでイベント参加やワークショップの開催、学校での試験などの経験を積みながらプロジェクト全体でのイベント企画を実施していく。いずれもSDGs貢献や啓蒙活動でありメンバーそれぞれがSDGsの知識をつけるべく、週に1回の定例会でクイズやミーティングを通して学んでいく。
○学びのテーマ
社会問題の解決を目的とするプロジェクトの遂行に必要な計画立案力?実践力の習得
○1年間の達成目標
SDGs達成へ寄与することを目的として掲げ、メンバーのプロジェクト考案、企画力、実行力を高めるとともにチームとしての集い力、様々な学部学科の強みを生かした「産官学連携」「異分野連携」を達成目標として挙げる。
○幹部/アドバイザー/コーディネーター
リーダー:早川 大地(政治経済学部経営学科)
サブリーダー:手塚 雄理(工学部医用生体工学科)
広報リーダー:寺田 真優(文化社会学部ヨーロッパ?アメリカ学科)
会計責任者:中村 駿文(工学部応用化学科)
アドバイザー:二ノ宮リム さち(スチューデントアチーブメントセンター)
喜多 理王(マイクロ?ナノ研究開発センター)
コーディネーター:武 真輝(グローバルシチズンカレッジオフィス)
○成長や注力した活動2つ
はだののミライラボ
地域住民を対象に秦野の自然や街を感じながらショップや屋台、イベントで楽しんでもらう企画。その一角としてGIPからは子供からカップル、お年寄りまで幅広い層の方々に楽しんでもらえるSDGsに関するゲームを複数用意した(海のごみを用いた積みゲーム?パートナーシップ輪投げ?飢餓を救うデリバリーゲーム?ジェンダーを知るフラッグづくり?SDGsQuiz)。主に子供たちに多く参加してもらい、メンバーは子供たちに対するコミュニケーション力が特に身についた。難しいSDGsを子供たちにどうわかりやすく伝えるか、また予測できない子供の動きにどう対応しようかといった先読みと広い視野も鍛えられた。そしてこの企画に向けてメンバー1人ひとりがゲームを考え、企画し、準備をすることで企画力はもちろん、それぞれに責任感が付き企画をやり遂げようとする力はこれまでのイベントの中でも特に強くみられた。秦野市役所の方々との協力や地域住民の方々との交流という今後の活動にとっても大切なイベントだったため、参加メンバー全員が注力できた企画であった。
SDGs Workshop
GIP全体として大学構内で行うワークショップ?体験型企画は初であり、学生を対象とするのも初という挑戦的なイベントであった。既存ミニプロジェクト3つから持ち寄ったSDGsゲームで1号館前にて3日間実施し、SDGsやGIPについて知ってもらうこと、学生にいい刺激を与えることを目的とした。準備段階において学校との調整が難しく時間を要したが、早い段階からの準備により無事当日を迎えられたという点はこれまでの反省が活きたように思う。今回一番の壁である対象が学生である点では、メンバーみんなが苦戦しており、声のかけ方や興味を持ってもらえるにはどうすればよいか、多くの不安や悩みがあった。それらを考えながらイベントを進めていくことで、今後の学内イベントや学生に向けた工夫を考えるきっかけとなった。メンバー内での反省会にて、これまでに多かった子供を対象とするイベントとは大きく違うために出てきた新たな発見や気づき、反省点も多い。当企画において獲得した4つの力(挑戦的な企画実施による挑み力、企画を進めるための集い力、自ら考える力、3日間の企画を最後までやり遂げたことによる成し遂げ力)は、メンバーの自信にもつながり今後に期待できるものだといえる。
13.bet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户NABIプロジェクト
○活動概要
当プロジェクトでは大学と学生を繋ぐ架け橋になることを目的に活動を行う。LittleTreeは主にLINEのオープンチャットを活用した学生相談窓口、受け付けた相談をもとにしたAIチャットボットの開発を行う。TokaiGuessrではサイトを開発し、大学広報とも連携したイベント活動を行う。雑誌「TOKAI」の取材ではbet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户職員にインタビューし、記事を作成している。
○学びのテーマ
企画力や実行力、広報スキルを身に着けること
○1年間の達成目標
すべての学生が悔いのない大学生活を送れること
○幹部/アドバイザー/コーディネーター
リーダー:佐藤 里久(教養学部人間環境学科)
サブリーダー:南原 翔(政治経済学部経営学科)
広報リーダー:蓮沼 海斗(工学部精密工学科)
会計責任者:西山 実結(教養学部人間環境学科)
アドバイザー:平田 光子(経営学部経営学科)
水島 久光(文化社会学部広報メディア学科)
コーディネーター:喜友名 浩史(学長室)
○成長や注力した活動2つ
STAPS参加
NABIプロジェクトの活動方針を大きく変えた大会でありメンバーの意識が変わるイベントであった。8月より愛知県とソフトバンク(stationAI)主催のSTAPSという企業育成プログラムに参加し事業プランを作り上げる大会に参加した。内容としては、アプリケーションASOBIBAの基礎案を提出し事業提案を行った。また、同時に学内コミュニティラビットの作成?運営を行った。ラビットについては学内の声や学生の現状把握をするために立ち上げたコミュニティであり、161名の学生?職員の参加者を獲得することができた。このコミュニティ内でコンテンツの需要や学生の「つながりを作りたい」という需要を確認しASOBIBAの構想の中に組み込んだ。STAPSでは名古屋大学の教授や先輩起業家の方々から様々なフィードバックをいただき、機能面の拡張?広報方法の見直し?規模の見直しなどを行った。メンバーの成長部分として様々なやり取りを通じて得た柔軟な対応力、冷静に判断する判断力、企画を立ち上げる能力が大きく成長し、来年度活動に大きく結びついた。
東海ゲッサー
今年度の建学祭屋内企画で実施した「TokaiGuessr」という企画は今年注力した活動の一つである。活動内容としては、同名の画像クイズサイトを作り建学祭及びオープンキャンパスで広報課と連携してイベントサイトとして運用した。結果として約100人の来場者を獲得することができた。
企画を立てる段階では来場者に参加して楽しんでもらうことと、自分たちが建学祭までに実現できる技術の点からルール設計やクイズの出題形式などを考えることで、一からつくる企画力を身につけることができた。
サイト制作ではデザインや大枠の仕組みを設計する外部設計書と、外部設計を実現するためのシステムを設計する内部設計書を作成してからコーディングを行なった。担当者全員がその分野に関しての初心者であったものの、必要知識を身につけたりツールを探して利用するなど自分の仕事に向き合い、長期的に対応する力と実行力を身につけることができた。
企画当日は前日に教室変更のトラブルがあったものの、実行委員会や連携していた広報課に連絡し、ビラの変更とそれに伴う広報の変更を行なったことで、滞りなくイベントを開催することができた。
14.Takanawa共育プロジェクト
○活動概要
定期活動や高輪地域のイベント運営サポート、主催イベントを実施するなど対面活動を可能な限り再開させ、地域との繋がりをより深めていく。またコロナ禍での活動経験を生かし、品川と湘南の2キャンパスを跨いで遠隔活動も行う。遠隔と対面を活動に応じて選択することで、企画の充実化と新しい活動形態の確立を目指すとともに、高輪地域と大学内の双方からTKPに関心を持っていただくことで改めて高輪地域の活性化に貢献する。
○学びのテーマ
地域活動を通して地域に対する関心を育む。
○1年間の達成目標
2022年度の活動の中で得た「繋がり」を活かし、地域との交流をさらに深めていく。
○幹部/アドバイザー/コーディネーター
リーダー:湯浅 龍馬(情報通信学部情報メディア学科)
サブリーダー:羽生田 直希(情報通信学部情報通信学科)
広報リーダー:野口 正太郎(情報通信学部情報メディア学科)
会計責任者:三好 瑠奈(情報通信学部経営システム工学科)
アドバイザー:佐藤 弘幸(情報通信学部情報通信学科)
星野 祐子(情報通信学部情報通信学科)
コーディネーター:吉村 敬太(グローバルシチズンカレッジオフィス品川)
杉柳 風芽(グローバルシチズンカレッジオフィス品川)
○成長や注力した活動2つ
TAKANAWA HOP WAY
本イベントは、高輪ゲートウェイ周辺地域を中心に行われ、品川開発プロジェクトの一環として、周辺地域の協力のもとホップの栽培を行うイベントである。高輪らしいビールを作るといった、東日本旅客鉄道株式会社の主催イベントであり、昨年度に引き続きTakanawa共育プロジェクト(以下、TKP)として最も力を入れた活動である。ホップの育成に関しては、水やり、ホップの手入れそして収穫など様々な活動があり、多くのメンバーが積極的に参加した。また、月1回で行われるイベントでは、ビールのラベル作成やビールの味決め、マップ作成、プランターのお手入れや「TAKANAWA GATEWAY CITYにどのようなスペースがあればよいか?」などのテーマで話し合った。TakanawaHopFestでは、事前準備としてビールに合うおつまみの選定のイベントに参加し、当日は販売やワークショップなどの手伝いをした。昨年度のホップイベントで得た、ホップ育成に関する知識を継承したことで昨年度以上に育成の技術が向上し、収穫量も前年度以上に増やすことができた。このことから、TKPの活動がより活性化したと考える。
TKPといっしょ
「TKPといっしょ」は、高輪子ども中高生プラザにご協力いただき、地域の子供たちを対象にした、TKP開催のイベントである。本イベントは、今年度は2回開催しており、1回目はmocopi(モーションキャプチャー)を用いたジェスチャーゲームイベントを行い、2回目のイベントでは、段ボールでバスケットゴールを作る工作イベントを行った。これらのイベントを通じて、子供達は学ぶことの楽しさや創造することの楽しさ、体を実際に動かして表現することの楽しさを学ぶことができたと考えている。1回目の子供向けイベントでは、事前準備の観点からみて、改善するところがあったと感じた為、2回目の子ども向けイベントでは、事前準備の時間を多く確保した。そのおかげで1回目の子ども向けイベントよりも、余裕をもって準備に取り組むことができ、当日もスムーズな進行を行うことができた。本イベントでは、個々が積極的に活動し、どうすれば子供たちが楽しんで参加してくれるかを考えて、活動に取り組むことができたことで子どもたちも楽しくイベントに参加することができた。
15.商品開発プロジェクト
○活動概要
商品開発のプロセスを学ぶとともに地元食材や伝統料理を用いて地域活性化を目的として活動しています。一つのことにこだわることなく、「やってみたい」と思ったら新しく班をつくるなど、自由な活動スタイルが特徴です。市場調査や年に数回ある地域のイベントに参加することで、地域住民の方々との交流を深めながら次の活動へと繋げています。企業様とのやり取りを生徒主体で進めていくため、普段経験することのないことに挑戦でき、自分の成長にも繋がります。
○学びのテーマ
静岡市の食材を使用した商品を開発することで社会人基礎力を高めること、そして、このような場を提供してくださっている方々?静岡県?bet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户に還元できるように活動を行う
○1年間の達成目標
商品の開発の成功及び販売の達成
○幹部/アドバイザー/コーディネーター
リーダー:和田 直也(海洋学部環境社会学科)
サブリーダー:山崎 源太(海洋学部水産学科食品化学専攻)
広報リーダー:本庄 未沙(海洋学部水産学科生物生産学専攻)
会計責任者:川岸 紗季(海洋学部海洋生物学科)
アドバイザー:後藤 慶一(海洋学部水産学科)
清水 宗茂(海洋学部水産学科)
浅川 倫宏(海洋学部水産学科)
コーディネーター:大塩 真由美(スルガベイカレッジ静岡オフィス)
柴田 祐希(スルガベイカレッジ静岡オフィス)
○成長や注力した活動2つ
建学祭
今年度、コロナ後初の飲食販売が解禁されたということもあり、プロジェクトで開発した商品と建学祭用に何か一つ食品系を売ることになった。全体ミーティングの際にメンバー同士で話し合った結果、調理時間の関係や材料費などを考慮して焼きおにぎりを作ることに決定した。教室で展示する活動内容についての模造紙の作成の傍ら何度か試作を行い、建学祭まであと数日となったとき、保健所の方からお米は直前に加熱することができないと食中毒の可能性があるという連絡を受け、急遽メニューの変更をすることになった。話し合いの結果焼きりんごを販売することに決定した。建学祭当日、初日は平日だったこともありあまり来場者が見られなかったが、二日目は土曜日で例年より気温が高かったこともあり、開発した二種類のアイスが想像以上に売れた。黒はんメンチは人気があり両日ともに完売し、あかもく揚げは値段や売り方を少し工夫したことで予想以上の売れ行きだった。教室では展示のほかにお茶の匂い当てを実施し、教室に来て下さった方々に好評だった。建学祭直前のトラブルを含め、学びの多いイベントであった。
産業フェアしずおか2023
今年度は既存の商品を販売するだけでなく、ジビエ班の開発した鹿肉を使用した肉味噌の試食会も行った。途中であかもく揚げの賞味期限が間違っているものを見つけ、その場で仕分けを行い関係各所に連絡を取った。問題発覚後メンバーで確認を行った結果、間違った賞味期限のあかもく揚げをいくつか販売してしまっていたことが発覚した。課外許可願を提出していたことで大学側が矢面に立ち、新聞やネットで謝罪と説明、回収の呼びかけを行ってくださった。今回の経緯は、まず建学祭の時に建学祭用の賞味期限のものと産業フェア用の賞味期限のものを同時に購入し、納品の際に情報がうまく伝達出来ておらず賞味期限を確認せずに保管した。その後建学祭当日に再び賞味期限を確認せずに販売したことで二つの賞味期限のあかもく揚げが混ざってしまった。メンバー全員に食品を取り扱うことに対する意識が足りていなかったこと、情報共有の不足が今回の失態の原因であると考え、マニュアル作成を行い、在庫管理の徹底などに努める事とした。周りに大変なご迷惑をおかけしたが、メンバーの意識改革にも繋がる経験だった。
16.海中美化プロジェクト
○活動概要
プロジェクトは、海浜及び海中の景観の改善と海のゴミ問題に対する認知の拡大を目標としている。海浜清掃では、陸上のゴミを対象としたゴミ拾い活動を行っている。海中清掃では、ダイビングを通じて、海底に引っかかっている釣り糸やルアーなどの釣り具の回収を主としている。それらの活動に加え、回収したゴミの有効活用できるような方法がないか模索している。そして、多くの人に海の環境問題についての認知度を高めていくために、活動の情報を積極的に発信している。
○学びのテーマ
海中清掃活動を通じて、海の環境問題と社会の繋がりについて考える
○1年間の達成目標
海浜及び海中の景観の改善と海のゴミ問題に対する認知の拡大
○幹部/アドバイザー/コーディネーター
リーダー:湯川 竜生(海洋学部環境社会学科)
サブリーダー:鈴木 凪(海洋学部水産学科)
広報リーダー:佐伯 茉里奈(海洋学部環境社会学科)
会計責任者:青井 将(海洋学部水産学科)
アドバイザー:鉄 多加志(海洋学部海洋生物学科)
中村 雅子(海洋学部水産学科)
コーディネーター:池田 翔(スルガベイカレッジ静岡オフィス)
○成長や注力した活動2つ
由比漁港海中清掃
今年度は、11月に由比漁港にて海中清掃を行った。昨年度は行っておらず、初の試みとなった。まず漁港組合の方にアポイントを取ることから始め、企画の打ち合わせなどを行い活動をすることができた。最終的には、当プロジェクトメンバーのみならず、漁港組合の漁師さんたちと共に活動を行うことができた。プロジェクトとしては、由比漁港の組合の方と新たな関係を築くことができ、今までにない視点からの意見なども取り入れていけるようになったことが日々の活動の糧になると考える。また、プロジェクトメンバーも普段とは違う港という環境で活動を行い、参加者の多くが期待を寄せていたと感じた。回収できるゴミにはどのような違いがあるのか、なぜこの場所にこんなものがあるのかなど、そのような話をメンバー間で行っており、いい刺激になったと感じた。普段、清掃活動を行っている三保の海とは全てが異なり、回収する多くのゴミが釣り具である三保半島に対して、由比漁港では釣り具よりも産業廃棄物のような大型のゴミが多く見受けられた。この結果から、地域により落ちているゴミには違いがあり、各地域の特徴があるということを身をもって学ぶことができた。
日本海洋人間学会ポスター発表
今年度は、9月に開催された日本海洋人間学会にて、ポスター発表を行った。ポスター発表の内容として、当プロジェクトの過去データをもとにした活動紹介、活動報告を発表した。アドバイザーの鉄先生にも多大な支援をしてもらいながら、多くのプロジェクトメンバーとともにポスターを作成した。ポスターを作成していく中で、今年加入した1年生が当プロジェクトのこれまでの活動について知る有意義な機会であったと感じている。プロジェクトメンバーで作成するポスターについて多くの意見を出し合い、日々の活動について考えることで、各プロジェクトメンバーが当プロジェクトの存在意義についても再認識することのできる企画であったと感じる。日本海洋人間学会での発表には3名のメンバーが参加して、私たちが対象としていない海の問題やこれまでになかった価値観についても身をもって感じることができた。最終的な結果として優秀ポスター賞をいただき、当プロジェクトの活動や存在を周囲に知ってもらえるよい機会になった。日本海洋人間学会にて得られた新たな価値観を今後のプロジェクト活動に生かしていきたい。
17.先端技術コミュニティACOT
○活動概要
先端技術コミュニティACOTは、情報技術を中心とした技術の習得を行い、習得した技術を用いて地域の方々に情報技術を体験していただくことを主軸としたプロジェクトである。
主に今年度扱った技術としてロボットプログラミング、ドローン、サイバー防犯、VR、モーションキャプチャなどがある。地域の方々に体験していただく場としては、ACOTの主催で行うこともあるが大半は他団体の主催のもとブース出展を行う形である。
○学びのテーマ
これからの社会で求められるスキルを自ら考え出し、技術の習得や地域貢献活動で実践することにより問題解決能力を学ぶ
○1年間の達成目標
地域や社会で何が必要とされているかを見出し、プロジェクト内で得た技術や知識での地域貢献
○幹部/アドバイザー/コーディネーター
リーダー:大塚 悠斗(基盤工学部電気電子情報工学科)
サブリーダー:藤原 輝(文理融合学部人間情報工学科)
広報リーダー:野田 真太郎(文理融合学部人間情報工学科)
会計責任者:喜田川 将矢(文理融合学部人間情報工学科)
アドバイザー:八尋 剛規(文理融合学部地域社会学科)
佐松 崇史(文理融合学部人間情報工学科)
コーディネーター:六嘉 孝裕(フェニックスカレッジ熊本オフィス)
加藤 潤一(フェニックスカレッジ熊本オフィス)
○成長や注力した活動2つ
放課後等デイサービスの活動体験
コロナ禍による活動自粛後初めて行ったACOT主催のイベントである。放課後デイサービス施設3事業所の児童をbet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户熊本キャンパスに招き、5種類の体験ブースをグループごとに回る形での実施である。各体験ブースでの活動は、EV3というロボット教材を用いて黒線上をなぞるように動くプログラムの作成、Telloと呼ばれる小型ドローンの操縦、キネクトを用いて画面上のアバターを動かすモーションキャプチャ、圧電素子とビー玉を用いて音の出る発電機の工作、Scratchと呼ばれる簡易にプログラミングを行うことができる開発環境を用いたゲームの体験である。参加された方は50名程度であり、各20分程度の体験をしていただいた。
現行メンバーとして初の主催イベントであり、ブース出展と違い事業所との日程調整や会場の選定、全体のレイアウト、タイムスケジュールなど様々な面で注意し準備を行った。児童には大変喜ばれイベントは盛況に終わったが、反省すべき点も多くあった。具体例としては各ブースで終了時間にずれが生じてしまい、途中で飽きてしまう児童がいたことや終了予定時刻の見積もりが甘く時間が押してしまった事などである。
サイテク祭
サイテク祭は熊本県球磨郡多良木町にて多良木町青年育成会議の主催により、毎年開催されている科学イベントである。本イベントの目的は身近な科学技術をロボットやゲームを通して、子供たちに体験してもらうことである。
ACOTでは4つの体験ブースを出展した。各体験ブースでの活動は、EV3というロボット教材を用いて黒線上をなぞるように動くプログラムの作成及び色を識別し画面に表示するプログラムの体験、Telloと呼ばれる小型ドローンの操縦、キネクトを用いて画面上のアバターを動かすモーションキャプチャ、VRヘッドセットを用いたゲーム?映像の体験である。本プロジェクトのブースに立ち寄られた方は100組にものぼり様々なブースに立ち寄ってくださった。中でも人気だったのがロボットプログラミングとVR体験であった。
本イベントはACOTが参加する中で最も大きい規模であり、準備にも力を入れたイベントである。多くのプロジェクトメンバーが企画に携わり、当日も各活動のスタッフとして参加することで来場者の楽しそうな顔や体験する姿を見て、モチベーションの向上や相手の目線に立ち説明するスキルを身に着けることができた。
18.阿蘇は援農コミュニティープロジェクト
○活動概要
人手不足に悩む農家や地域復興の中核として活躍する農家を訪問し、農作業のお手伝いを行う。農作業を通して、知識や技術を身に付けると共に、プロジェクトメンバーと協力して行うことにより、集い力や自ら考える力を習得する。また、南阿蘇を中心に地域の方々との交流を楽しみ、人の繋がりを通して地域貢献や農業分野の課題について考え、発信していく。臨空校舎周辺の農業支援も検討し、活動の幅を広げる。
○学びのテーマ
「地域と共に成長する私たち」
○1年間の達成目標
農作業のお手伝いを通して、地域の方々と交流を行う。そして、農作業や交流を通して、学生が得た学びを発信することを目標としている。援農で地域復興に貢献する。
○幹部/アドバイザー/コーディネーター
リーダー:布施 里実(農学部応用動物科学科)
サブリーダー:古川 志麻(農学部農学科)
広報リーダー:丸田 佳輝(農学部応用動物科学科)
会計責任者:松尾 愛美(農学部農学科)
アドバイザー:阿部 淳(農学部農学科)
コーディネーター:高橋 誠二(フェニックスカレッジ熊本オフィス)
馬原 賢信(フェニックスカレッジ熊本オフィス)
○成長や注力した活動2つ
「商品開発サークル」とのコラボ農業
2023年4月、今年度から実施した活動として「コラボ援農」を行った。阿蘇援農コミュニティープロジェクトのみで活動を行うのではなく、他のプロジェクトやサークルと交流を行いながら、援農をする活動である。今回コラボさせていただいたのは、「bet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户商品開発サークル」である。bet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户商品開発サークルは、熊本キャンパスにて活動しており、学校で育てた生産物や地域でとれた食材を活用し、商品開発を行うサークルである。今回は、「広瀬ブルーベリー農園」にお邪魔させていただき、除草作業をお手伝いした。商品を開発している方と交流を行ったことで、消費者に合わせたニーズで生産物をつくることが重要だということが分かった。また、bet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户商品開発サークルの皆さんにも農作業の大変さや農家さんの思いを伝えることができた。7月には、ブルーベリーの収穫作業を行い、「広瀬ブルーベリー農園」で取れたブルーベリーを利用したアイスクリームが完成した。建学祭で、完成したアイスクリームを配布し、味?見た目等のアンケートを実施した。今後も、商品販売に向けて準備を進めている。
「熊本地震震災ミュージアムKIOKU」での発信活動
2023年10月、「熊本地震震災ミュージアムKIOKU」での発信活動を行った。「熊本地震震災ミュージアムKIOKU」は、熊本地震の記憶や経験、得られた教訓を後世に伝えるミュージアムとして2023年9月にオープンした。ミュージアムの来園者の方にbet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户の農学部が今、どのようになっているのか聞かれることが多かった為、農学部の現在と援農活動について、発表と展示を行った。熊本地震から7年。熊本地震震災ミュージアムKIOKUは、熊本地震について学ぶだけでなく、熊本の復興を伝えることを大切にしている。学生が地域とともに盛り上げている姿を発信していくことは、地域にとって重要なことだと分かった。阿蘇援農コミュニティープロジェクトは、「実践あるのみ」という言葉をモットーに活動を行っており、実際に体験することを大切にしている。しかし、活動を発信する機会が少なかった。今後は、様々な世代の方に、少しでも「農業」に興味をもってもらう為、地域の方に向けた発信活動や学校での出前授業を行っていきたい。また、阿蘇くまもと臨空キャンパスに変わっても、先輩方が築いた南阿蘇との繋がりを後輩へとつなげていきたい。
19.阿蘇は箱舟プロジェクト
○活動概要
阿蘇地域は希少種や固有種が生息する草原が広がる生物多様性保全上重要な地域である。同地域では古くから人々の営みにより草原環境が維持され人と自然が共生するモデル地域となっている。本プロジェクトは阿蘇地域の希少野生動植物を後代へ残したいという学生の思いから発足したボランティア活動であり、希少野生動植物の生息環境の維持と悪化した生息環境の復元および地域のこども達への啓発活動を行うことを主な目的としている。
○学びのテーマ
活動の計画力を身につけると共に広報活動から情報発信を行うための構成力を磨く
○1年間の達成目標
活動の計画力を身につけると共に広報活動から情報発信を行うための構成力を磨く
○幹部/アドバイザー/コーディネーター
リーダー:澁谷 光(農学部農学研究科農学専攻)
サブリーダー:米倉 咲良(農学部農学科)
広報リーダー:川本 透大(農学部農学科)
会計責任者:松本 拓巳(農学部農学科)
アドバイザー:村田 浩平(農学部応用動植物科学科)
岡田 工(理系教育センター)
コーディネーター:古場 哲也(フェニックスカレッジ熊本オフィス)
金子 博(フェニックスカレッジ熊本オフィス)
○成長や注力した活動2つ
昆虫教室
当プロジェクトは、身近な自然に目を向けて頂くことを目的とした啓発活動の一環として、昆虫教室を実施している。今年度は7月と11月に計2回、地域の方々を対象に実施した。7月29日に松前重義記念館にて開催した昆虫教室では、当プロジェクトのアドバイザーによる講義、標本作成体験の補佐と当プロジェクトメンバーが採集したカブトムシ、クワガタムシ(200匹)の配布を行った。来場者は80名におよび、「また開催してほしい」というお声をいただいた(当プロジェクト集計)。また、当イベントは、熊本日日新聞(8月2日)に掲載された。コロナ禍により学生メンバーの大半が、人との繋がりや接し方がわからない状況にあるが、当活動を通じて、来場者の方の笑顔と感謝の言葉にふれることで、顔つきの変わったメンバーがいたことから、協力して何かを成し遂げることの尊さを伝えることができた活動であった。
11月23日に鉄砲小路蘇古鶴神社において開催された「鉄砲小路ふるさとふれあい祭り」では、7月29日の活動を活かし、当プロジェクトメンバーによる標本作成イベントを開催した。標本作成よりも展示物のカマキリに対する集客が多く、記念撮影などに利用して頂けたことから、展示物作成の重要性を多くのメンバーに共有した。
生き物観察会
上記の昆虫教室同様、身近な自然に目を向けて頂くことを目的とした啓発活動の一環として、南阿蘇村にて、小学生とbet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户を対象にした生き物観察会を実施した。アドバイザーの講義と野外での昆虫採集の補佐と、カブトムシとクワガタムシの配布を行った。当プロジェクトのメンバ-が、小学生の来場者の皆様のために、本気の昆虫採集を活動前日に配布用のカブトムシ集め、活動当日に行ったことから、アンケートの結果、「身近な場所にも虫などはいるんだなと思った。(保護者)」「どこを見れば虫が見つかるのかよくわかりました。」「とても楽しかったです。ありがとうございました。(保護者)」「楽しかった。ヒグラシがうれしかった。(小学2年)」 「とても楽しかったです。また来年、楽しみにしています。(保護者)」などのご感想と、42件の高評価と100%の再開催評をいただけた。また、当活動を通じて、参加したメンバーの中に「本気で虫取りして喜んでもらえるとか最高じゃん」「頑張ってカブトムシとってきてよかった」という学生がいたことから、本気で物事に取り組むことの重要性を共有できた。また、南阿蘇村役場の職員の企画部の方からも感謝のお言葉とご声援をいただけたことから、社会的な貢献を行ったことを幹部メンバーが改めて実感する企画でした。
20.あにまるれすきゅープロジェクト
○活動概要
本プロジェクトの目的は、ボランティア活動を通して命の大切さや動物愛護の現状を学び、その学びを多くの人に伝え、また、ボランティア活動や動物愛護の啓発活動を行うことで熊本県の犬猫の殺処分数ゼロを達成することである。本プロジェクトの活動内容は、ジョートフル主催の譲渡会での運営補助や本プロジェクト主催のスタンプラリー企画、熊本県動物愛護センターでの保護犬の散歩ボランティア、SNS等を活用した動物愛護や殺処分ゼロに向けた啓発活動などである。
○学びのテーマ
犬猫を救うための活動を行うことで命の尊さを学ぶ。また、その学びを多くの人に伝える力をつける。
○1年間の達成目標
犬猫の殺処分数を減らし、より多くの人に命の尊さを伝える。
○幹部/アドバイザー/コーディネーター
リーダー:岸本 結(農学部動物科学科)
サブリーダー:高倉 ケヴィン(農学部食生命科学科)
広報リーダー:松川 葉(農学部動物科学科)
会計責任者:太田 聖菜(農学部動物科学科)
アドバイザー:松本 大和(農学部応用動物科学科/農学部動物科学科)
コーディネーター:佐藤 良彦(フェニックスカレッジ熊本オフィス)
神鷹 考至(フェニックスカレッジ熊本オフィス)
○成長や注力した活動2つ
ジョートフル熊本主催譲渡会
ジョートフル熊本主催の譲渡会では、設営や運営補助、案内、受付、保護犬用サークルの設置、撤収に加えて、本プロジェクト主催のスタンプラリー企画などを行った。譲渡会の運営補助では、譲渡会参加者に動物愛護の現状や現在行っているボランティア活動について説明することで、本プロジェクトの活動を知ってもらい、動物愛護に興味を持ってもらうことができた。本プロジェクト主催のスタンプラリー企画は、小さい子供でも答えられる簡単な問題と豆知識を入れた答えで動物愛護について学んでもらう企画である。スタンプラリー企画は3回開催し、10月は40名、11月は53名、12月は25名の参加者を獲得することができた。また、豆知識を入れることで小さい子供だけでなく、幅広い年代にスタンプラリーで動物愛護や動物についての知識を身につけてもらうことができた。さらに、スタンプラリー企画を行うにあたって、その準備を行うことで本プロジェクトのメンバーも動物愛護について考えたり調べたりする機会ができ、メンバーそれぞれが動物や動物愛護についての知識を増やすことができた。
保護犬の散歩ボランティア
熊本県動物愛護センターで行われた保護犬の散歩ボランティアでは、1人1匹の保護犬の散歩、保護猫のケージの清掃、保護犬猫とのふれあい、餌やり、施設見学などを行った。施設見学では実際に殺処分で使用されていたガス室やまだ人に慣れていない個体を収容する檻などを見学し、殺処分の現状について学んだ。現在、熊本県動物愛護センターでは殺処分を行っておらず、他の機関に殺処分を委託しているため実際に稼働していた機械の見学や殺処分を行った際の状況などを詳しく説明していただき、熊本県の殺処分の現状についての情報を得た。また、保護犬の散歩や保護犬猫とのふれあいを通して動物の生態や命の尊さについて学んだ。さらに、SNSを活用して熊本県動物愛護センターでのボランティア活動を投稿することで、多くの人にボランティア活動の存在や熊本県の犬猫の殺処分の現状を知ってもらうことができた。その他にも、実際に動物とふれあうことで命の尊さを実感し、動物愛護とは何なのか、動物愛護や犬猫の殺処分ゼロのために本プロジェクトができることは何なのかをメンバーそれぞれが考えるきっかけ作りができた。
21.札幌ボランティアプロジェクト
○活動概要
本プロジェクトの活動は大きく3つに分けることができる。夏季については、当プロジェクト主催のラベンダーまつりの企画?運営を行った。前年とは異なり、防火委員会との共催であった。秋季には地域の小学生を対象とした環境教育を行った。ここでは近隣の町内会と連携し、小学校の体育館を借用しての活動であった。冬季には大学近郊の主に高齢者宅を対象とした除雪ボランティアを行った。今年度は初となるタクシーの利用を試みた。全体を通して地域に根差した活動である。
○学びのテーマ
地域の現状や需要を知り、地域に根差した活動をする。
○1年間の達成目標
多世代との交流を通し地域貢献をし、地域の活性化を目標とする。
○幹部/アドバイザー/コーディネーター
リーダー:髙橋 拓輝(生物学部生物学科)
サブリーダー:小川 華奈(生物学部生物学科)
広報リーダー:石井 穂乃夏(生物学部海洋生物科学科)
会計責任者:鎌田 泉有(生物学部生物学科)
アドバイザー:植田 俊(国際文化学部地域創造学科)
早川 渉(国際文化学部地域創造学科)
コーディネーター:佐藤 奈津子(ウチムラカンゾウカレッジ札幌オフィス)
鈴木 啓司(ウチムラカンゾウカレッジ札幌オフィス)
松島 祐介(ウチムラカンゾウカレッジ札幌オフィス)
○成長や注力した活動2つ
ラベンダーまつり
本キャンパスが位置する札幌市南区では、地域のお祭りを始めとした行事が少なく、地域が静寂としている状態である。その中で、学生が主催とするお祭りの開催は、地域に活気をもたらす大切な企画である。開催日は7月16日であり、今年度は前例のない南消防署防火委員会との共催であった。出店団体には学内の部活動やサークル、町内会などが含まれる。主に飲食物の販売であったが、他にも水生生物の展示やヒグマの毛皮を始めとした展示など、大学として知識を還元するブースも設置した。他には吹奏楽部やよさこいサークルの発表も企画運営し、本企画に活気をもたらすことができた。今年度は企画の規模を大きくしたことにより、来場者数は約740名であり、過去と比較し約200名多い結果となった。来場者の多くは地域の子どもたちであり、学生や町内会の高齢者との交流ができ、地域に活気が生まれた。また、学生にとっては年度内初の大きな企画運営だったため、責任感や課題発見能力?解決力が身についただろう。しかし、いまだ過去の手法にとらわれ継続的な面が多いため、発展の余地が多い企画でもある。こういった反省を生かし、次年度は違った試みの運営を心掛けたい。
環境教育
9月下旬に当キャンパスでヒグマが駆除され、地域に衝撃が走る事態があった。これにより本プロジェクトは、地域の小学生を対象としヒグマについての環境教育をする必要があると考えた。開催については、町内会や小学校にご協力いただき環境教育の場を設けることができた。開催日は12月2日であった。9月~12月の間は、生物学部の教授や他大学の専門家にご協力をいただき、自らの学習や資料の準備などを行った。環境教育の重要事項として正しい知識の提供を掲げ、学習に多くの時間を割いた。企画は小学校の体育館で行い、参加者は小学生1~6年生約40人であった。主にヒグマの生態や遭遇時の対処法などの知識を提供した。その方法としては、ヒグマについてのプレゼン発表や子供向けの簡単な〇×ゲーム、他大学から借用した接触可能なヒグマの毛皮や頭骨標本などの展示である。成果としては、子どもたちにヒグマの危険性や対処法などの知識を提供できたことが第一であるが、他にも大学生と小学生が直接対話をすることができ、異世代交流を通し地域の活性化を担えたことも重要な成果の一つである。