全国から25大学とオープン参加として日本学連選抜、東海学連選抜の27チームが出場した前回大会の第53回全日本大学駅伝対校選手権大会(愛知県?熱田神宮西門前から三重県?伊勢神宮内宮宇治橋前まで8区間?106.8km)では、総合12位でした。
本学は、学生三大駅伝初出場となった 1区の喜早駿介選手(体育学部2年次生)が粘るものの先頭より59秒差での襷渡しとなりますが、2区の松崎咲人選手(同3年次生)が区間 7 位の走りで順位をあげ、3区の市村朋樹選手 (同4年次生)は強力なランナーが集う中で粘りをみせます。4区では川上勇士選手(同3年次生)が区間5位の走りで流れを引き戻し、5区でも神薗竜馬選手(健康学部2年次生)が区間6 位で順位を上げ、6区では同じく学生三大駅伝初出場となった入田優希選手(体育学部2年次生)が区間9位の力走で前を走るチームとの差を縮めます。7区では主将の本間敬大選手(同4年次生)が意地の走りをみせ、総合順位を10位に上げシード圏内の8位に35秒差まで迫ります。アンカーを任された竹村拓真選手(情報理工学部3年次生)も必死に前を追いましたが、最後は総合12位でのゴールとなりました。
今大会に向けては、今年6月19日に行われた全日本大学駅伝対校選手権大会関東地区選考会(神奈川県?相模原ギオンスタジアム)からの挑戦となりました。
関東地区選考会は10,000m4組?各2名でレースを行い、上級生の安定感と下級生の積極的な走りにより8名の合計タイム 3時間58分10秒86 で総合4位に入り、見事に本戦への出場を果たしました。
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主力選手にも復調の兆し 全日本大学駅伝は上位進出へ
両角速 駅伝監督(スポーツプロモーションセンター教授)
10月15日の箱根駅伝予選会では、全体9位で本戦出場権獲得となりました。この結果をどのように受け止めていますか?
故障で1年間戦列を離れていた石原翔太郎(体育学部3年次生)が、本格的に復帰しました。練習では調子がよかったのですが、レース当日は湿度が高かったこともあり、本人が納得いくような結果を残すことはできませんでした。「エースとして結果を残さなければいけない」という自覚のもと、果敢に留学生ランナーに挑戦したことで、前半からエネルギーの消耗も大きかったのだと思います。一方で、チームトップに入った吉田響(同2年次生)は想定タイムを上回ってゴールしましたし、ほかの選手たちも難しいコンディションの中でよく走ってくれたと思います。
主力選手を複数欠いた影響も大きかったのでしょうか?
全日本大学駅伝の予選会で好走した梶谷優(同)や日本学生選手権大会5000mで6位に入賞した花岡寿哉(情報理工学部1年次生)、駅伝副主将も務める神薗竜馬(健康学部3年次生)らは、レース前2週間の時点で本調子とは言えなかったのでメンバーから外すことにしました。“たられば”を言っても仕方ないのですが、彼らがいたら順位も変わっていたとは思います。個々の選手がしっかりとコンディションを整えられるような環境づくり、雰囲気づくりが課題だと感じています。今回の予選会では9位、その上には前回大会のシード校10チームがおり、箱根駅伝本戦には19番目のチームとして臨みます。ただ、スタートラインに立てば、シード校も予選会上位通過校も関係ありません。やり返すチャンスを得たわけですから、しっかりと切り替えて今後に臨むことが大切だと考えています。
全日本大学駅伝に向けて、どのように調整をしていきますか?
箱根駅伝予選会に出場した選手も多くエントリーしますので、まずはしっかりと体へのダメージを回復させることが大切です。今回の予選会に出場しなかった選手たちも調子が上向いており、リベンジを果たすつもりで調整を続けています。残された時間は短いのですが、全日本大学駅伝では上位進出を目指します。
?学部学年 ②出身高校 ③1万m自己ベスト記録 ④レースへの意気込み
宇留田竜希選手(駅伝主将)
?体育学部4年次生
②伊賀白鳳高校(三重県)
③28分47秒57
④夏合宿で走り込み、20km以上の距離にも不安がなくなった。粘り強い走りでチーム目標の総合5位以上を達成したい。
金澤有真選手
?政治経済学部4年次生
②仙台育英学園高校(宮城県)
③28分48秒76
④4年間で最も充実した夏合宿を過ごし、精神面で成長できた。最後まで粘り、区間上位で走りたい。
川上勇士選手
?体育学部4年次生
②市立船橋高校(千葉県)
③28分59秒60
④レース当日に向けてコンディションをしっかりと整える。区間賞を獲得し、チームに貢献する。
佐藤俊輔選手
?体育学部4年次生
②鶴崎工業高校(大分県)
③28分54秒18
④今年は夏合宿でのけががなく、今までで一番力をつけることができた。区間3位以内を目標に走りきる。
杉本将太選手
?体育学部4年次生
②bet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户付属市原望洋高校(千葉県)
③29分16秒89
④今年の箱根駅伝で走れなかった悔しさをバネに練習してきた。自分の走りでチームにいい流れをつくる。
竹村拓真選手
?情報理工学部4年次生
②秋田工業高校(秋田県)
③28分54秒56
④夏合宿を通じてチームが一丸になっている。チームの代表として責任感を持ってスタートラインに立つ。
松崎咲人選手(駅伝副将)
?体育学部4年次生
②佐久長聖高校(長野県)
③28分39秒48
④シード権獲得を第一に考え、区間賞を狙う。仲間のことを思いながら最後の最後まであきらめず走り抜く。
石原翔太郎選手
?体育学部3年次生
②倉敷高校(岡山県)
③28分05秒91
④シーズンに向けて走り込み、結果を出せる準備ができた。後半の粘り強さを生かして区間賞を取る。
入田優希選手
?体育学部3年次生
②九州学院高校(熊本県)
③29分02秒30
④前回大会は6区で区間9位と悔しい結果になった。今年こそ区間上位に入ってリベンジを果たしたい
神薗竜馬選手
?健康学部3年次生
②鹿児島実業高校(鹿児島県)
③28分42秒61
④夏合宿ではすべてのメニューを消化でき、月間1000km以上走り込んで自信がついた。任された区間で区間賞を目指す
梶谷優斗選手
?体育学部2年次生
②滋賀学園高校(滋賀県)
③28分27秒77
④持ち味の粘り強さとガッツで1秒でも早くタスキを渡し、チームに貢献できる走りをしたい。
鈴木天智選手
?体育学部1年次生
②一関学院高校(岩手県)
③30分12秒40
④夏合宿でしっかりと走り込むことができたので、持ち味のスピードを武器に区間5位以内を目指す。
竹割真選手
?文化社会学部1年次生
②九州学院高校(熊本県)
③29分55秒16
④夏合宿で磨いた粘り強い走りを武器に挑む。いい位置でタスキをつなげる。
中井陸人選手
?文学部1年次生
②倉敷高校(岡山県)
③31分10秒39
④大学に入ってからの練習で長い距離にも自信がついた。誰にも負けないような走りでチームに貢献する。
花岡寿哉選手
?情報理工学部1年次生
②上田西高校(長野県)
③29分25秒91
④9月の日本インカレ5000mで6位に入賞できて自信がついた。粘り強さを武器に大学駅伝デビュー戦で結果を残す。
湯野川創選手
?体育学部1年次生
②bet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户付属相模高校(神奈川県)
③31分19秒32
④合宿でかなりの距離を踏んだことで自信がついた。ラストスパートで他大学の選手を引き離す走りをしたい。
全日本大学駅伝で総合5位以上を目指す
「箱根駅伝に向けて勢いをつけたい」
宇留田竜希 駅伝主将(体育学部4年次生)
箱根駅伝予選会はどのような目標、プランを持って臨んだのでしょうか?
両角速駅伝監督(スポーツプロモーションセンター教授)からは、「今後のレースも考え、トップを目指す必要はない。出場権を取りに行こう」という話がありましたので、チームとしては最低限の目標として本戦のスタートラインに立つことを設定していました。例年の予選会で総合4、5位程度に入るタイムを基準に、エースの石原翔太郎(体育学部3年次生)は個人走、残りの選手は2グループに分けて集団走で、安定した成績を残す作戦です。集団走の選手たちは、中盤まではプラン通り走れていたのですが、後半に一部遅れてしまう選手も出てしまい、焦ってしまった部分もあったように思います。出場権こそ獲得でき、目標は達成したのかもしれませんが、満足している選手は一人もいません。
チームとしては久々の箱根駅伝予選会で500名近い他大学の選手と一斉に走る経験は少なかったと思います。難しさもあったのではないでしょうか?
経験はない選手がほとんどでしたし、気温や湿度も高かったのですが、それはほかのチームも同条件で、言い訳にはなりません。自分たちに甘さがあった、本戦に向けて危機感を持たなければならないということだと考えています。
全日本大学駅伝ではどのような目標を持っていますか?
今年度がスタートした時点から全日本大学駅伝では5位以上に入って、シード権を獲得し、箱根駅伝に向けて勢いに乗ることを目標に掲げています。私たち4年次生にとってはラストイヤーになるので、意地でもその目標は達成したい。昨年度の駅伝を振り返ると、前半から遅れてしまい、流れをつくれなかったので、スタートから前に位置してレースを進めたい。さらに、私自身が三重県の伊賀白鳳高校出身なので、特別な思い入れもあります。区間3位以上に入って、チームの目標に貢献したいと考えています。
出雲駅伝は総合9位でした。
今大会は、中心選手として活躍を期待していた石原翔太郎(体育学部2年次生)や松尾昂来(同)を故障で欠いた影響が大きく、万全とは言えない状況でレースに臨むことになりました。あらためて選手層に厚みをつくっていく必要性を感じています。
悔しい結果でしたが、収穫はありましたか?
今年度は主力選手が大幅に入れ替わりました。経験の浅い選手たちですが、大会出場を通じて学生三大駅伝の雰囲気や課題を体感してくれたと思います。結果を見ても、2区の溝口仁(同)や5区の神薗竜馬(健康学部2年次生)は、今後のレースでも期待できる内容を見せてくれました。
全日本大学駅伝での目標は?
まずは8位までに与えられるシード権を死守しなければなりません。全日本は後半区間の距離が長くなりますから、夏合宿から出雲駅伝には出場しなかった松崎咲人(体育学部3年次生)や竹村拓真(情報理工学部3年次生)らが、スタミナ強化を見据えたトレーニングを積んできました。チームとしては1月の東京箱根間往復大学駅伝競走での上位進出が最大の目標になります。全日本で出雲の悪いイメージをしっかりと払拭し、大一番につなげたいですね。
◆市村朋樹選手
?体育学部4年
②埼玉栄高校(埼玉県)
③28分03秒37
◆長田駿佑選手
?体育学部4年
②付属札幌高校(北海道)
③31分55秒62
◆本間敬大選手
?体育学部4年
②佐久長聖高校(長野県)
③29分14秒44
◆吉冨裕太
?体育学部4年
②大牟田高校(福岡県)
③29分21秒26
◆宇留田竜希選手
?体育学部3年
②伊賀白鳳高校(三重県)
③28分47秒57
◆川上勇士選手
?体育学部3年
②市立船橋高校(千葉県)
③28分59秒60
◆佐藤俊輔選手
?体育学部3年
②鶴崎工業高校(大分県)
③29分51秒17
◆竹村拓真選手
?情報理工学部3年
②秋田工業高校(秋田県)
③29分01秒93
◆松崎咲人選手
?体育学部3年
②佐久長聖高校(長野県)
③29分29秒56
◆入田優希選手
?体育学部2年
②九州学院高校(熊本県)
③29分02秒30
◆神薗竜馬選手
?健康学部2年
②鹿児島実業高校(鹿児島県)
③28分42秒61
◆喜早駿介選手
?体育学部2年
②仙台育英学園高校(宮城県)
③13分53秒42
④28分52秒13
◆佐伯陽生選手
?体育学部2年
②伊賀白鳳高校(三重県)
③30分24秒98
◆溝口仁選手
?体育学部2年
②創成館高校(長崎県)
③30分50秒98
◆五十嵐喬信選手
?体育学部1年
②水戸工業高校(茨城県)
③30分17秒04
◆水野隆志選手
?体育学部1年
②小林高校(宮崎県)
③30分25秒70
出雲駅伝ではアンカーとして6区を走り、区間8位という結果でした。
前半から流れに乗ることができず、苦しい展開になってしまいました。夏場からスタミナ強化を目指して徹底的に走り込んできましたが、練習の成果を発揮できなかったように感じています。個人としても一つでも順位を上げたいと思っていましたが、納得のいく走りはできませんでした。
今後の巻き返しに向けて、チーム全体としてどのような取り組みが必要だと考えていますか?
悔しい結果に終わったことを真摯に受け止めて、選手一人ひとりが練習に対する考え方や私生活の過ごし方などを見直さなければなりません。出場した選手はもちろんですが、チーム全体で意識改革に取り組んでいきたい。
全日本大学駅伝や東京箱根間往復大学駅伝競走の目標を教えてください。
今季の目標に掲げていた学生三大駅伝3位以内は果たすことができませんでしたが、全日本や箱根では来年度につなげるためにも、シード権獲得が現実的な目標になります。箱根に向けて勢いをつけられるよう、全日本では上位進出を果たします。
1区 9.5km
【第1中継所】ファーストカーゴ前
2区 11.1km
【第2中継所】長島スポーツランド前
3区 11.9km
【第3中継所】霞ヶ浦緑地前
4区 11.8km
【第4中継所】ファミリーマート 鈴鹿林崎町店前
5区 12.4km
【第5中継所】ザ?ビッグエクストラ 津河芸店前
6区 12.8km
【第6中継所】ベイスクエア津ラッツ
7区 17.6km
【第7中継所】JA松阪前