木原 稔
キハラ ミノル
- 教授
- 学位:博士(農学)
基本情報
所属
- 生物学部 / 海洋生物科学科
- 生物学研究科 / 生物学専攻
ジャンル
- 水産
- 生活習慣病
研究内容
魚類の胃腸管から抽出したグレリン含有成分の有効利用方法の検討
脊椎動物の胃に存在するグレリンは多彩な生理作用を持ち、合成グレリンを使った心不全治療研究も行われている。魚類の胃にもグレリンは存在し、その活性中心を含むN末端側のアミノ酸配列は哺乳動物グレリンと完全に同一である。そこで、水産加工場で魚の胃が大量に廃棄されることに着目し、廃棄されるサケの胃から天然のグレリンを効率よく抽出?濃縮し、濃度を高め、グレリン供給物として心疾患の予防や機能性物質として経口利用する可能性を探求している。
詳細情報
研究キーワード
- ペプチド
- 抗がん剤副作用
- 機能性食品
- 動物栄養生理
- 臓器培養
- 短鎖脂肪酸
- 消化管内発酵
研究分野
- ライフサイエンス 水圏生産科学
- ライフサイエンス 食品科学
- ライフサイエンス 動物生理化学、生理学、行動学
受賞
- 株式会社リバネス?日本財団 企業賞
書籍等出版物
- 魚類学の百科事典
- 消化管の栄養?生理と腸内細菌
- 道民カレッジ ほっかいどう学 大学放送講座テキスト
講演?口頭発表等
- コイ腸管内短鎖脂肪酸による腸管粘液放出のメカニズムについて
- 胃腸内消化を模したin vitro実験法によるサケ鼻軟骨プロテオグリカンの被消化性
- ラクトスクロースの給餌によるコイ糞塊の粘液コーティングと糞固化メカニズム
- 脂肪酸受容体およびアセチルコリンを介した腸内短鎖脂肪酸によるコイの糞固化作用
- 経口サケグレリンの消化?吸収及び迷走神経シグナル伝達について
- 夏眠に伴うマナマコ消化管の形態および酵素活性の変化
- 経口サケグレリンは血流ではなく迷走神経を介して作用するのか ?サケグレリンの機能性食品化へのアプローチ?
- 高成長アワビ腸内から発見した新規腸内細菌の利用
- ラクトスクロースの給餌はコイの腸管粘液を増加させて 糞塊の粘液コーティング層を厚くし崩壊を抑制する
- クロソイ幽門垂のin vitro培養による収縮運動の測定 および運動と幽門垂形態との関係
- 陸上魚類養殖に向けた飼料成分による代謝制御 特に糞性状の改変について
- オホーツクホンヤドカリの食材としての利用に関する栄養分析とアンケート調査、および加工品の試作
- ラクトスクロースの糞塊固化作用には腸内細菌が産生した短鎖脂肪酸が関与しているのか
- コイを使ったサケグレリンの障害緩和作用の確認
- 高成長アワビに特異的な腸内細菌を利用したアワビ養殖
- クロマグロ胃のペプシン活性
- クロマグロ幽門垂の組織構造
- オホーツクホンヤドカリの食材としての利用に関する栄養分析とアンケート調査、および加工品の試作
- 腸内細菌を利用したアワビの成長促進技術
- 配合飼料が魚類の消化管に与える影響
所属学会
- Hindgut Club Japan
- 日本水産学会
- 日本水産増殖学会
- 日本食物繊維学会
- 日本比較生理生化学会
- 日本消化吸収学会
- 日本農芸化学会
- 日本栄養?食糧学会
- 日本機能性食品医用学会
共同研究?競争的資金等の研究課題
経口摂取したサケグレリンの吸収評価と機能性食品としての安全性に関する研究
高成長アワビの腸内環境移植?形成によるアワビの陸上加温養殖方法の開発
シロサケ臓器から抽出したグレリンによる心不全抑制についての研究
北方における新規養殖技術の開発
魚類消化管を用いた飼料の人工消化方法の確立に関する研究
水産動物の消化管内発酵の解明と産業への利用
産業財産権
- 魚介類養殖方法、プロバイオティクス細菌液、およびプロバイオティクス細菌含有飼料
- 魚餌の製造方法
- アガリボランス(Agarivorans)属細菌、その変異株である細菌、海藻分解用細菌並びにアガー、アルギン酸、フコイダン、カラギーナン、ペクチン及びキシラン分解用細菌
- 餌用生物用油脂組成物、餌用生物用油脂組成物の製造方法及び餌用生物の製造方法
- 飼料の消化率測定方法および消化率測定システム
- ミオグロビン含有生食用赤身魚肉の加工食品
- 高尿酸血症治療又は予防用組成物
- 魚類用飼料
- 摂取物
- 甲殻類又は魚類の感染症予防治療剤
- 甲殻類又は魚類の感染症予防治療剤及びそれを含有する飼料
- 巻貝類用人工配合飼料
- アルギン酸を含有する巻貝類用人工配合飼料
- 貝類用飼料
メディア報道
- 「腸」に注目!あわびの養殖
- サケは捨てるところがないサカナ
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お問い合わせ先
取材に関するお問い合わせ
学長室(広報担当)
Tel. 0463-63-4670(直通)