芸術学研究科[修士課程]

造型芸術専攻

教育研究上の目的及び養成する人材像、3つのポリシー

教育研究上の目的及び養成する人材像

芸術学研究科(修士課程)の教育研究上の目的は、時代の変化に合わせ、芸術の今日的課題を究明し、芸術の理論及び表現技術を追求するとともに、自ら問題解決のできる、実践力のある創造的人材を養成することです。

その目的を実現するため、芸術学研究科に音響芸術専攻と造型芸術専攻の2専攻を設け、音楽及び美術?デザインにおける学問と実技?実践の両面から教育?研究を行います。

造型芸術専攻の教育研究上の目的は、美術やデザインに関わる理論的研究とその現代的課題の究明、制作?創作などに関わる表現技術の研究などを通して専門性を深めると共に、多様化、グローバル化した現代の状況に即応し、造型芸術領域さらには他の専門分野も含めた、横断的で柔軟な人材を養成することです。 

3つのポリシー

ディプロマ?ポリシー

芸術学研究科のディプロマ?ポリシーをご確認ください。


2カリキュラム?ポリシー

芸術学研究科(修士課程)が定めるディプロマ?ポリシーに基づき、以下に示す教育課程を編成し、実施します。

教育課程?学修成果

芸術学研究科(修士課程)では、芸術分野における研究能力と高度な専門的職能を培うための教育課程を編成しています。研究者としての基礎を培うため、毎年「研究倫理教育」を実施するほか、研究科共通の必修科目として「芸術学総合研究」を設けています。これらは高度な研究能力の育成と幅広い教養の修得に向けた体系的?組織的な取り組みです。

また、音響芸術専攻、造型芸術専攻の両専攻にリサーチワークの要として「研究1~4」を置き、「修士論文またはこれに代わる特定の課題についての研究成果」に繋げる教育を行うとともに、同科目を補完する演習科目として「研究演習1~4」を設置するなど、芸術分野の専門性に応える内容としています。さらに選択科目として講義科目や演習科目を16単位以上修得するというコースワークを編成しています。

造型芸術専攻カリキュラム?ポリシー

造型芸術専攻では、美術?デザイン両分野の専門性を尊重しつつ、芸術的視野の拡大を目的とし、それぞれの専門分野を横断するように、総合的に造形?芸術を学べるようなカリキュラム構成となっています。

研究や修士論文作成にあたっては、各自の研究テーマに対し、各研究指導教員の担当する「美術学研究1~4」及び「美術学研究演習1~4」、また「デザイン学研究1~4」及び「デザイン学研究演習1~4」の中で指導が行われます。また、この「美術学研究」「美術学研究演習」、「デザイン学研究」「デザイン学研究演習」を支える形で、「造形芸術特講」10科目と「造形芸術理論特講」14科目が用意されていますが、それらは美術?デザイン両分野の所属にかかわらず、かつ各自の研究テーマに応じて自由に選択履修できるようになっています。

美術学分野での研究は、絵画や彫刻?立体作品などの制作研究または美術?造形に関連する理論研究が中心となります。デザイン学分野での研究では、広汎なデザイン各領域におけるそれぞれの研究課題に関する取り組みが行われます。そして美術?デザイン両分野ともに[修士論文]、または[特定の課題についての研究成果及び研究レポート]のいずれかの研究形式での提出が求められます。

美術とデザインの境界領域が曖昧になりつつある今日、各自が研究課題としてその領域に積極的に取り組めるカリキュラム構成としたことで、美術?デザイン双方の学生同士が合同で討議し研究発表する機会や、また、クロスオーバーな思考による先端的な創作研究や学際的な理論研究への取り組みが、これまで以上に活発かつ大胆に展開されることが期待されます。

学修成果の評価方法(学位論文および特定の課題と研究ノートの審査基準)
  1. 修士論文が内規に指定された書式、文字数等で作成されていること。
  2. 明確なテーマを有し、その焦点から外れることなく、かつ広い視野から論じられていること。
  3. 特定の課題による場合は、作品等が明確な創作意図を有し、かつそれが十分に表現されていると認め得るだけの完成度を有していること。
  4. さらに特定の課題による作品創作などの場合は、作品とともに提出される研究ノートが内規で定められた書式、文字数で作成されており、かつ作品の創作意図などを的確に説明していること。
  5. 規定の修得単位数の確認、学位論文または特定の課題と研究ノートの評価、口頭発表および口述試験の評価に基づき、研究科教授会において有資格出席者の3分の2以上の「可」判定をもって学位審査「合格」とする。

3アドミッション?ポリシー

芸術学研究科がもとめる力に加え、美術とデザインのいずれかにおいて専門的な学修をするのに十分な基礎力があり、かつ美術またはデザインに関する明確な研究目的と学びへの意欲を有する者。