大学院生が日本セラミックス協会関東支部研究発表会で奨励賞を受賞しました

大学院工学研究科応用理化学専攻2年次生の新部有菜さん(指導教員=樋口昌史教授、松前義治講師?工学部応用化学科)が、9月3日、4日に信州大学で行われた公益社団法人日本セラミックス協会第40回関東支部研究発表会で奨励賞を受賞しました。同研究発表会は、セラミックス関連の学術研究発表会を通じて産学官の学術交流?技術交流を促進することを目的に毎年開催されています。新部さんは、「酸化セリウムを被覆した様々な薄片状粘土鉱物粉体の調製」を研究テーマに口頭発表し、発表内容や研究成果が評価されました。

新部さんは現在、金属酸化物の微粒子を薄片状粉体に被覆した機能性材料の合成について研究しています。今回の受賞は、金属酸化物である酸化セリウムを表面が平滑でさまざまな薄片状の粘土鉱物に被覆?複合化する簡単な合成法を見出し、その合成条件や特徴についてまとめた成果です。新部さんは、「学部4年次生の時から研究室に所属し、地道に実験を続けてきたことが学会発表で評価されてうれしく思います。指導教員である樋口先生や松前先生をはじめ、多くの先生方や技術職員の皆さんにサポートしていただき実験技術や専門知識を学んできました。これまでの研究生活で得られたことを生かして、今後もますます社会で活躍できるように努力していきたい」と話しています。