大学院工学研究科1年次生の坂本宇星さんが、8月14日から23日まで秋田県?能代市で開催された「第20回能代宇宙イベント」(主催=一般社団法人あきた宇宙コンソーシアム、共催=本学など)で学生代表を務めました。2005年に始まったこのイベントは、宇宙工学やロケットを学ぶ全国の学生らが集い、宇宙開発人材の育成や航空宇宙技術を通した交流による地域活性化などを目的としています。今回は前年度の学生代表から、昨年度まで他大学で電気工学を学びながらロケット制作の団体に所属していた坂本さんに学生代表の依頼がありました。本人の希望もあり学生代表を担うことになりました。
能代宇宙イベントの実施に向けて、4月から学生の運営スタッフによるミーティングや資材などの準備を開始しました。開催期間中は、全国の学生らによるハイブリッドロケットの打ち上げや缶サット競技、地域住民向けのワークショップのほか、今回で第20回となる開催を記念したモデルロケット約2000機の同時打ち上げなど、さまざまなプログラムが実施されました。坂本さんは、「一番のメインイベントでもある記念事業のモデルロケットの打ち上げは、能代地域の子どもや学生から約2400機のモデルロケットが集まりました。約40台の発射台の準備に苦労しましたが、目標の2000機の打ち上げを達成できてよかった」と話しました。
今年度から本学大学院に進学した坂本さんは現在、同じく昨年度まで他大学で工学部助教を務めていた工学部航空宇宙学科の川端洋講師の研究室に所属。ハイブリッドロケットエンジンの研究に取り組む傍らチャレンジプロジェクト「bet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户学生ロケットプロジェクト」にも参加しています。「仲間と力を合わせて作ったロケットが飛ぶ光景は本当に感動します。その瞬間を追い求めて研究しています。将来は宇宙業界や防衛業界での研究?開発に携わりたい」と話していました。
なお、同イベントで副実行委員長を務めた川端講師は、「bet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户学生ロケットプロジェクトは、日本で初めて結成された学生ロケット団体ですが、東海大生が能代宇宙イベントで学生代表を務めるのは約5年ぶりのことでした。これを機に再び東海大が学生ロケット界を引っ張る存在になってくれたら」と期待を込めました。