「学生プロジェクトデザインコンペティション2024」で奨励賞を受賞しました

大学院工学研究科建築土木工学専攻の大石真輝さん(2年次生)と玉井颯さん(1年次生)がこのほど、「学生プロジェクトデザインコンペティション2024」で奨励賞を受賞しました。このコンペは学生によるプロジェクトのアイデアを一堂に集め、企業と学生の新たなつながりをつくることなどを目的に開催されています。「みんなのコミュニティハブ」をテーマに制作された51作品の中から上位6作品と、奨励賞5作品が選出。2名は11月22日に東京ビッグサイトで開かれた公開最終審査会には進めませんでしたが、会場で作品についてプレゼンテーションし、表彰式にも出席しました。

本専攻の授業「設計スタジオ」の課題として2名が取り組んだ作品のタイトルは「つむ、つながる 生コンクリート工場を核とした都市生活のリバイバル」です。東京都目黒区にある生コンクリート工場周辺をフィールドに設定し、工場と社員寮をつないで職と住の共生を目指すコンセプトです。具体的には、社員寮に「ブロック工房」を設けて、工場で余った生コンクリートを断面に凹凸のあるブロックに作り替え、住民がそれを組み合わせて共有の庭に花壇や菜園、本棚やコンポストなどを作成する計画です。自宅で出た生ごみをコンポストに入れて肥料を作り、本を寄付して図書館も作るなど、不要なものを使ってコミュニティーを形成するさまざまなアイデアを提案。ブロック工房と庭の間の壁はなくし、敷地外の公園まで一直線につなぐガーデンパスを設けるアイデアも盛り込みました。

岩﨑克也建築都市学部長の研究室で学ぶ2名は意匠設計を専門に学んでおり、「コンクリートについては専門外なので、あらためて学び直しました」と振り返ります。さらに、「生コンクリート工場は都市の中にあり、社員の住宅は同じ敷地に置かれていても、昔の長屋のような近隣住民の行き来は少ないようです。新しい資源ではなく、不要になったものを用いてつながりを生むさまざまな企画を考え、他の都市でも応用できるプロトタイプを考えました」と話しています。

なお、同コンペでは、岩﨑学部長の研究室と本学学長室施設設備担当職員が共同で湘南キャンパス6号館B棟1階の改修案を進める「Mi-3プロジェクト」と、大学院工学研究科建築土木工学専攻1年次生の小山莉空さん(指導教員=岩崎学部長)の卒業設計「都市寄生―都市個性再付与を目的とした寄生プロトタイプの提案―」も入選しました。