大学院人間環境学研究科FD?SD研修会をオンラインで開催しました

大学院人間環境学研究科では10月26日に、オンラインでFD?SD研修会「『相模原市におけるシティプロモーションの取り組み』を考える」を開催しました。本研究科ではこれまで、地域行政やNPO、企業、財団など、地域連携?学外連携による教育活動を展開してきました。今回は地域連携による実践的な授業の発展を目的として、神奈川県の政令指定都市の一つである相模原市をテーマに開催し、教職員約20名が参加しました。

当日は、相模原市市長公室観光?シティプロモーション課の江成俊介氏が講師を担当しました。相模原市における観光施策について、民間事業者をサポートするためのプロモーション活動やインフラ整備、観光庁の予算を活用した事業立案などの具体例を説明。近年のトレンドとして“持続可能な観光地域づくり”をテーマに挙げ、市の交流人口を増やすために制作したPR動画や、相模原市緑区を中心としたキャンプ場を用いた観光施策の事例を紹介しました。

江成氏は、「キャンプブームが続く中、平日利用プランや夜間の焚火を楽しめるようアフターファイブのチェックインなど、相模原市を選んでもらうためのブランディングを図っています。今はベッドタウンのイメージが強く観光地としては未成熟ですが、モニターツアーなどを通じて第三者の意見を取り入れながら地域の消費につながる事業を展開していく計画です。また、こうした取り組みには学術的な視点での意見も重要となるため、今回のように大学の先生方に意見をうかがう機会も設けていきたい」と話しました。