情報通信学研究科の大学院生が国際会議ICETC2024で発表!

大学院 情報通信学研究科 修士課程2年の須賀裕哉さんと同1年の猿田裕樹さんが共著で投稿した英論文が、国際会議ICETC2024 *1) に採択されました。また、11月25日?27日に北九州市で会議が対面開催され、筆頭著者である須賀さんが英語で口頭発表を行いました。

この会議は、電子情報通信学会の通信ソサイエティが、世界に向けて英語で開催するフラッグシップ的な国際会議で、毎年開催されています。情報通信学研究科からも学生が毎年参加して研究発表を行っています。

本発表は、新陳代謝型ルータと呼ばれる通信装置を実現するための技術の1つです。*2) この通信装置は、定期的な初期化によって、たとえマルウェアに感染したとしても、これを自動的に駆除することができます。また、この初期化中に通信が止まらないように、2台の通信装置を交互に動作させ、止まっている方の通信装置を初期化します。それでも、この2台の通信装置の間で、マルウェアが感染を繰り返す可能性があるので、これを防ぐ技術について研究を行い、その成果について発表を行いました。須賀さんは学部生の時から研究を進めており、一昨年度の同会議でも、2台の通信装置を交互に動作させる技術について、研究発表を行っています。*3) 今回は、この技術をさらに発展させた続編になります。

発表の後で、須賀さんは、「今回は修士課程の集大成として、満足のいく発表ができました。特に質疑応答では、質問内容を整理しながら対応することで、適切に回答することができました。また、今回の成功は、論文原稿や発表資料の校正を手伝ってくれた猿田君をはじめ、村山研究室の皆さんの協力があってこそ成し遂げられたものです。本当に感謝しています。」と語りました。

一方、須賀さんと猿田さんのゼミ指導教員である村山純一教授は、「須賀さんは、入念に準備して発表に臨んだ結果、とても質の高い発表ができました。特に今回は、英語での質疑応答も自力で乗り越えることができ、前回と比べて飛躍的な成長を感じることができました。本研究科の修了後も、情報通信業界で大いに活躍してくれるものと期待しています。また、日頃から後輩達の指導も熱心に行ってくれているので、新陳代謝型ルータの技術もまだまだ発展するものと確信しています。研究室のゼミ生達は、毎年この国際会議にチャレンジして発表参加しているので、これからも後に続いてくれることでしょう。」と嬉しそうに語られていました。