情報通信学研究科の大学院生が国際会議APIEMS 2024で優秀賞を受賞!

2024年11月10日~14日にタイ?チェンマイで開催された24th Asia Pacific Industrial Engineering & Management System Conference(APIEMS 2024)において、大学院 情報通信学研究科の江澤美花さん(1年次生)が優秀賞(the Best Papers for the APIEMS 2024)を受賞しました。

APIEMSは、経営システム工学分野のアジア太平洋カンファレンスで、 24回目である今年度はタイのチェンマイで開催され、336件の研究発表が行われました。

江澤さんの研究は、給料日を起点とした心理状態の変化が消費者の購買行動にどのような影響を与えるのかを明らかにした研究です。給料日後のお金に対して寛容になる気持ちや、給料日前のお金を気にする慎重な気持ちといった心理の変化が購買行動に与える影響を分析し、買い物の仕方を「買いすぎてしまう状態」「普通の状態」「節約をする状態」の3つに分けて性別や年齢ごとの傾向を調査しました。その結果、男性より女性の方が早く節約をする状態に切り替わることや、20代では買い物を控えるタイミングが遅い一方、30代から50代では早く切り替わることが明らかになり、これらの知見は割引やキャンペーンの効果を高めるためのヒントになると考えられます。

受賞した江澤さんは、「初めての海外現地での発表は緊張の連続でしたが、指導教員である田畑智章教授の多大なるご指導と、これまでの学会などでいただいた温かいアドバイスが大きな支えとなり、今回の成果につながりました。この経験は私にとって大変貴重なものとなりました。また、田畑教授が病のため現地に来ることができず、代わりに情報通信学研究科の森田直樹教授に引率していただき、精神面でのサポートをいただきました。この場を借りて御礼を申し上げます。これを励みに、これからも研究活動に一層精進してまいります」と抱負を語りました。

指導教員の田畑智章教授は、「江澤さんは、学部でのゼミ配属前から田畑研究室に研究をさせてくれと来ていたくらい、分析や研究に対して真面目な学生です。賞をとることができ、こちらも本当に嬉しいです。おめでとうございます」と喜びを語りました。