パリパラリンピックの陸上競技?女子マラソン(T12クラス)が、9月8日にパリ近郊の特設コースで開催され、道下美里選手(三井住友海上)が銅メダルを獲得。本学卒業生の志田淳さん(工学部1996年度卒?日本電気株式会社)が、視覚障がいのある道下選手と伴走するガイドランナーとしてサポートしました。
レース後半のガイドを務めた志田さんは、前半のガイドランナーを務めた山下克尚さん(レヴォスタ松山)からガイドロープを受け取ります。今大会は、アップダウンが多く、路面の状態も刻々と変化する難コースで行われ、多くの観客が大声援を送る中、志田さんは、4番手の位置で走る道下選手にも聞こえるよう頻繁に冷静にコースの状態を教えながらサポート。粘り強く走り切り、そのままゴールしました。レース後、3位に入っていたスペイン代表の選手が失格となり、道下選手の銅メダル獲得が決まりました。
道下選手はレース直後のインタビューで、「皆さんにすごく熱い声援を送っていただいて幸せでした。自分のリズムで行けば必ず前の選手に追いつけると思い、きつい中でも粘って粘ってという気持ちで走りきりました」と振り返りました。志田さんは、「東京五輪が終わってから、道下選手は故障との戦いが続きました。まずはこのタフなコースを走り切ったことが素晴らしいと思います」と語り、「3年前の東京五輪は新型コロナ禍での開催となり、沿道からの声援は限られたものでした。しかし、今大会はフランスの皆さん、日本から来てくれた方々が大声援を送ってくれました。日本でも多くの声援を送ってくださったと思うので、心から感謝しています」と話しました。