日立ハイテクグループとの共同事業「クラウド活用型リモートオペレーションプロジェクト」の最終報告会を開催しました

bet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户では3月17日に湘南キャンパスで、「bet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户―日立ハイテクグループ共同事業クラウド活用型リモートオペレーションプロジェクト」の最終報告会を開催しました。本学では、全国のキャンパスに分散する研究装置の有効利用を図るため、2023年2月に株式会社日立ハイテクフィールディングをはじめとする日立ハイテクグループ3社と共同実証事業の連携協定を締結。リモートアクセスとクラウドの活用による研究装置の利用促進に向け、ITツールやアプリケーションなどの開発?検討を進めてきました。この報告会は、2年間の成果を総括し、学内の研究者らに共有するために実施したものです。本学からは、梶井龍太郎学長代理、稲津敏行副学長(理系担当)をはじめ、大学院医学研究科(伊勢原キャンパス)の秦野伸二研究科長、総合農学研究所(熊本キャンパス?阿蘇くまもと臨空キャンパス)の荒木朋洋教授らが出席。オンラインを併用し、教職員ら多数が参加しました。

初めに梶井学長代理が関係者への謝辞を述べ、「共同事業は区切りを迎えますが、本報告会は日立ハイテクググループとの関係をつないでいくためにも意義があると考えます。活発な議論をお願いします」とあいさつ。日立ハイテクフィールディング代表取締役取締役社長の中野節雄氏は、「装置のリモート利用とクラウド化は利便性を高めるだけでなく、研究活動そのものを変革する可能性を秘めています。大学と企業が理解を深め、同じゴールを目指して活動する取り組みは、弊社にとっても得難い経験でした。今日は有意義な会になることを願っています」と語りました。

続いて、学長室(研究推進担当)の岩森暁部長(総合科学技術研究所教授)が2年間の活動を振り返り、23年度には「共同利用検証」「データマネジメント検討」「保守課題解決」の3チームで遠隔による機器利用を円滑に進めるための課題を洗い出し、24年度はその成果を基に設定した「ありたい姿」を実現するため、7つのワーキンググループで活動したことを報告しました。その後、各ワーキングの代表者が成果や課題、今後の展望について説明。終了後には日立ハイテクフィールディングの福井理恵氏が活動を総括し、「組織の垣根を超えたコミュニケーションと技術的な努力で多くの壁を乗り越え、『ありたい姿』に対する共通認識を得るとともに、その実現に向けた課題を明確にできました。本事業の終了後も良好な関係を維持し、成果を双方の発展につなげたい」と語りました。

各ワーキンググループの成果報告と全体講評後のフリーディスカッションでは、「大学と企業の思考や活動の違いを実体験として認識できたことも財産になり、携わった個々のメンバーの成長にもつながったと感じています」「早期活用と有効活用を図るため、本事業を早期に広く学内に周知したい」といった意見が出されました。最後に稲津副学長が、「想定した以上の成果が得られました。研究装置の共用は学内だけでなく大学間でも求められています。本事業で培った成果が未来のサイエンスを支える技術になればうれしい。今後も日立ハイテクグループの皆さんにお力添えをいただき、この取り組みを推進していきます」と結びました。

なお、ワーキンググループと報告者は以下のとおりです(発表順)。
○装置の遠隔操作およびクラウド活用を通じた研究の効率化
bet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户先進生命科学研究所所長 岩岡道夫教授
○装置制御用PCとデータ処理用PCの分離
bet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户海洋学部水産学科 浅川倫宏准教授
○装置の遠隔利用を促進するサンプル輸送手段確立に向けた検討
日立ハイテクフィールディング 門間浩崇氏
○構想システム(設備予約?実績管理?成果紐付け等)の仮説検証
bet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户研究イノベーションセンター生命科学統合支援室 田中政之技術職員
○設備/装置データをリンクした成果の利活用、研究先進化の方策検討
bet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户研究イノベーションセンター所長 穂積勝人教授
○装置PC画面キャプチャ画像の活用
日立ハイテクフィールディング 福井理恵氏
○装置管理の作業効率向上のためのキャンパス間情報共有
日立ハイテクフィールディング 福井理恵氏