総合科学技術研究所が3月13日に、湘南キャンパスで「2024年度若手教員討論会」を開催しました。本学独自の大学院生に向けたキャリア支援制度である特定助手や特定助教、テニュアトラック教員や若手URA教員などの若手研究者が研究成果を発表し、討論を通じて、自身の研究を掘り下げ、研究成果を社会に還元する道筋を模索することなどを目的に、科学技術の総合的?学際的な研究開発を担う国際的な人材の育成推進を目指して開いものです。当日は、8名の研究者が発表し、教員や研究支援を担当する職員ら約20名が参加しました。

最初に本研究所の岩森暁所長(総合科学研究所?教授)が、「本学は若手研究者の育成に力を入れています。本日は幅広い研究分野から多様な発表がありますので、ぜひ研究者同士、ふみ込んだ質問をして活発に議論をしてください」と期待を述べました。発表は3部構成で実施し、参加者からは発表ごとに研究内容をはじめ、外部研究費獲得の方法や企業との連携、特許申請の可能性など、多岐にわたる活発な質問が上がりました。最後に岩森所長がそれぞれの発表を振り返るとともに、今後の展望や具体的な連携について言及し、「大学にとって知的財産の重要性はますます高まっています。総合大学である本学の強みを生かして学内外との連携や、研究成果の特許出願などに関してさらなる知財戦略を考えていきたい」とまとめました。その後、総合討論として所員会議を実施。2025年度の運営体制や方針について議論しました。
当日の発表は以下の通りです。※敬称略
◆レッパネン ユホ ヘイッキ講師
「双曲的性質をもつ非自励力学系の混合速度と汎関数型正規近似」
◆山田実俊講師
「SciValの活用と研究IRレポートの作成」
◆王発明特定助教
「脳機能障害の発端となる爆風による衝撃波関連現象の数値解析」
◆木村裕紀特定助手 ※当日欠席
「動的なグラフ構造を持つマルチエージェントシステムにおける障害物回避を考慮した合意制御」
◆西口大嗣特定助手
「小面積?高安定なニューロン電子回路の提案と連想メモリへの応用」
◆黒田純平特定助手
「リニアアクチュエータを用いた電磁駆動バルブシステムに関する研究」
◆小林一景特定助手
「自動車の操縦安定性向上を目的とした車両運動制御」
◆衛藤勇馬特定助手
「遊星歯車機構を備えた人工指:指先に反り機構を取り入れる試み」
◆朴 峻希特定助手
「三波長光干渉法を用いた高荷重高周速トラクションEHL接触部の油膜厚さ測定」








