健康学部健康マネジメント学科の山縣りのんさん(3年次生)が、東京オリンピック(7月23日~8月3日)と東京パラリンピック(8月24日~9月5日)の選手村でボランティアを務めました。東京都中央区の晴海ふ頭公園周辺に設けられた選手村は、広さが44万㎡あり、選手団が過ごす「居住ゾーン」、グッズ販売やヘアサロンなどの店舗が入る「ビレッジプラザ」、バッグヤードにあたる「運営ゾーン」が設置されました。オリンピック開幕前の7月13日に開村し、8月11日に1度閉めた後、パラリンピック開幕に合わせて8月17日から9月8日まで再び使用され、山縣さんは授業のない週末や夏季休暇を利用してボランティアに参加。主に「居住ゾーン」の受付で業務に当たりました。
「もともと英語が好きだったこともあり、比較的自由な時間のある大学生になったときに東京で開催されるのならぜひかかわりたいと思い、高校3年生のときに応募しました」と語る山縣さん。選手村では、「世界各国の選手が“トイレの水が流れない”“ベッドが壊れた”と相談に来るので、内容を聞いて担当者につなぐのが主な仕事でした。敷地が広いので道に迷ってしまった人を案内したほか、ヘアサロンの受付も担当しました。英語以外の言語やなまりの強い英語で話しかけられると聞き取れないこともありましたが、翻訳機を使ったり、ほかのスタッフに助けてもらったりして対応しました」と振り返ります。
「ボランティアは同世代から70代の人まで幅広い年齢の人が参加しており、海外で勉強している方や転職活動中の方もいて、皆さんの話を聞くことはとても刺激になりました。各国の選手やスタッフには“あなたの国ではHelloってなんて言うの?”と積極的に声をかけました。フレンドリーな南米人、寡黙なロシア人など、国によって雰囲気や対応が異なるのも肌で感じ、まるで海外にいるような毎日でした。大会期間中、選手やスタッフは各国オリジナルのピンバッチを持っていて、お手伝いをしたときなどにお礼でいただき、その一つひとつがとても大切な思い出です。より英語を勉強しようと思いましたし、また機会があれば参加したい」と充実の表情を見せていました。