「農ある仲間,土ほぐす福幸プロジェクト~みんなで創る学びのフィールド~2021」を実施しました

九州キャンパスでは7月29日に、2023年度の開設を予定して建設が進んでいる阿蘇くまもと臨空校舎の圃場に油糧用ヒマワリの種を植える「農ある仲間,土ほぐす福幸プロジェクト~みんなで創る学びのフィールド~2021」を実施しました。九州キャンパス教育活性化プロジェクト「アグリ実学スキルアップ支援プログラム(略称:アグラップ)」(※)の一環で、農学部と大学院農学研究科の新しい学びのフィールドとなる臨空校舎を九州キャンパスの学生と教職員、地域住民が一体となって構築しようと昨年度に続いて企画したものです。臨空校舎は、阿蘇くまもと空港に近い「bet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户宇宙情報センター」(熊本県益城町)の敷地を転用して新設され、阿蘇実習フィールド(熊本県南阿蘇村)と併用して農学部と大学院農学研究科の教育?研究活動が行われます。また、プロジェクト名は「あなたを幸福にする」というヒマワリの花言葉にちなみ、復興と同じ発音になるよう「福幸」としました。

農学部の学生と教職員合わせて約30名が参加した当日は、まず初めに岡本智伸学部長が、「本学部は41年前に南阿蘇村に開設され、当時は学生が教職員と一緒に農場や牧場といった学びの場を作り上げていきました。臨空校舎は2年後の23年4月に開設が予定されており、現在の3、4年次生や大学院生は残念ながらここで学ぶことはできません。一方で、農学部のキャンパスに一番大切なのは豊かな土壌です。建物は建っても土は先につくり始めなければならないのです。皆さんの作業が後輩たちの財産になります。農学部の軌跡をつないでいきましょう」と呼びかけました。その後、農学教育実習センターの技術職員が耕して準備した圃場に学生と教職員が一列に並んでともにヒマワリの種をまきました。また、東京2020オリンピック大会が開かれていることにちなんで、技術職員の提案でスポーツと農業のコラボも実践。熊本キャンパスの経営学部経営学科でスポーツ健康ビジネス論などの授業を担当する笠井妙美講師が監修した「種まき×exercise『播くxercise』」のポージングを技術職員がモデルとなって指導し、学生たちは柔らかい土の上でバランスを取りながら挑戦しました。

当日は36℃を超える高温の中での作業になりましたが、学生たちは阿蘇実習フィールド産の高糖度トマトやハーブティーをとって休憩しながら汗を流し、最後は圃場に残っている石や木材を拾った他、ヒマワリを害獣から守る電柵張りや鳥よけ張りなどを手分けして作業に取り組みました。参加した学生からは、「今年入学したばかりですが、アグラップの存在を知り、いち早く実習を体験してみたいとこのプログラムに参加しました。実際に臨空校舎で学べる日も楽しみです」「3年次生なのでこの校舎で学ぶことはありませんが、実習場の土のベースづくりに携われてうれしいです。後輩たちにはこの畑でたくさんおいしいものを作ってもらいたい」といった声が聞かれました。

農学教育実習センターの阿部淳センター長(農学部教授)は、「臨空校舎が完成する前に卒業してしまう学生たちにもこの校舎を母校だと思ってもらえるように、思い出をつくる機会にしたいとこの企画を実施しています。この先も花の鑑賞会や、種の収穫、搾油とさまざまな取り組みを展開していきます」と語りました。

ヒマワリは10月ごろに見ごろを迎え、11月には種を収穫。油かすは家畜への付加価値を付けた肉生産への利用や食用油として機能性の解析などの開発も進める計画です。 ※「アグリ実学スキルアップ支援プログラム」(略称:アグラップ)…授業や実習に加えて、さらに実践的な技術?知識を身につけたいという学生を対象に、農学教育実習センターの技術職員らが作物栽培、動物飼育、食品加工、農業機械の安全な操作法を教えるほか、一般市民を対象とした講習会の助手を務めるなど、計5つのプログラムから自由に選んで参加できるプログラムで、農学部生をはじめ九州キャンパスの学生が多数参加しています。