建築都市学部の1年次生が「パビリオンプロジェクト」として取り組んできた作品が湘南キャンパスの芝生広場「Palette パレット」に完成(協力:太陽工業株式会社)し、11月1日から3日まで開かれた建学祭で披露しました。本プロジェクトは建築学科と土木工学科1年次生の必修科目「入門ゼミナール」の一部として企画したもので、今年度は「□□と〇〇をつなぐ」をテーマに約350人の学生がグループに分かれてデザイン案を検討。複数回にわたる審査の結果、飯沼寛大さん、梯上美聡さん、加地保乃香さんの作品「人と空間をつなぐ」が最優秀賞に選ばれ、2年次生以上の学生や大学院生らも加わったプロジェクトチームとして制作を進めてきました。
建学祭期間中は、本学部建築学科と大学院工学研究科建築土木工学専攻の学生たちが3つの構成でライトアップ(照明器具?制御協力:カラーキネティクス?ジャパン)を施しました。午後5時から6時までは「自然のつながりシーン」として芝生の四季を現した「大地のシーン」と「空のシーン」を交互に点灯。6時からは青と白で本学の校旗をイメージした「東海シーン」、6時30分からは「花火のシーン」として赤や緑、黄色やピンクなどで花火を表現しました。デザインを担当した黒川純礼さん(建築学科3年次生)は、「今年度のパビリオンのテーマであるつながりをイメージして構成を考えました。活動を通して新しい発見やチームで制作する楽しさを学べました」とコメント。伊藤麻紘さん(同2年次生)は、「約3カ月の準備期間は一瞬でした。建学祭は地域の方々に大学を開放し、学生にとっても年に1回楽しめるお祭り。東海ブルーをイメージしたデザインなど、大学をアピールする構成にできたのでは」と語りました。また、ベンチのセンサーが人の動きに反応すると色が変化する仕掛けを考案した今井悠介さん(大学院1年次生)は、「これまで、実際に照明設計を手がけたことはありませんでしたが、小さな女の子が仕掛けに気づいて喜んでいる姿を見て面白さを感じました」と話していました。
学生の指導に当たった篠原奈緒子准教授は、「デザインを考え、照明器具を使って実際にライトアップするまでを経験し、うまくいかないことも多々あったと思いますが、面白さを知り、理解も深まったと思います。今後も学生たちに現場で経験を積める機会をつくっていければ」と話していました。
なお本学部では、学生たちが建学祭期間中に撮影したパビリオンの写真を募集し、「ベストアングル賞」を選出。遠藤匠人さん(建築学科1年次生)が最優秀賞に、熊坂百香さん(同)が優秀賞に、伊藤さんと高橋航輝さん(同)が入賞となり、岩﨑克也学部長研究室の特製スケッチブックを副賞として贈りました。
※今回のパビリオンプロジェクト2024は下記各社からの寄付の一部、並びに技術協力によって運営をさせていただいています。
企業一覧
戸田建設株式会社、大成建設株式会社、間瀬建設株式会社、株式会社建築資料研究社、株式会社総合資格
太陽工業株式会社(技術協力)