建築都市学部の岩﨑克也学部長(建築学科教授)の研究室に所属する学生たちが7月23日に湘南キャンパスで、学長室施設設備担当の職員に向けて6号館B棟1階の改修案をプレゼンテーションしました。キャンパス内で2010年度以前に整備された設備を学生の憩いの場に作り替え、利用率や満足度向上を目指そうと、岩﨑研究室と施設設備担当職員が共同で取り組んでいる「Mi-3プロジェクト」の一環です。「Mi-3」は「Mission」「Miracle」「Million」を指しており、6号館は来年3月までのリニューアルを計画しています。
プロジェクトは6月にスタートし、工学部建築学科の4年次生から大学院工学研究科建築土木工学専攻2年次生まで25名が1案ずつ改修のアイデアを提案。約1時間のディスカッションを経て、空間を構成する巨大な家具「ジャイアント?ファニチャー」を製作する案に絞り込み、さらにアイデアを出し合ってデザインをまとめました。今回提案したのは木材を少しずつずらして階段状に積み重ね、椅子や机として活用できる家具です。人が入りやすいように外に向かって半円状に開いた大きさの異なる2つの家具を、エントランスの両端に設置して連動性を持たせ、教室への動線も邪魔しない設計となっています。プレゼン後には職員から「木材の間にLEDライトを埋め込んだら面白いのでは」といった新しいアイデアも寄せられました。
学生リーダーの玉井颯さん(大学院工学研究科1年次生)は、「今の6号館B棟は什器もシンプルで均質的な空間なので、大きさの異なる2つの家具を設置すればデザイン性のある空間にできると考えました。学生たちがここを目当てに来てくれるような、湘南キャンパスを象徴する場所にしたい」と語りました。今後はさらに改良を重ね、家具などの専門会社とも詳細を打ち合わせていきます。