「建築都市学部版 ものづくり学生サミット2024 in 湘南」の表彰式を実施しました

建築都市学部では1月25日に湘南キャンパスで、課題解決型研究コンペティション「建築都市学部版 ものづくり学生サミット2024 in 湘南」の表彰式を実施しました。このコンペは、企業から出題される実務や将来に向けた課題などに対して、学生の自由な発想や柔軟な思考、日々の学習成果を生かして、実践的で実効性のある解決策を提案するものです。14年度から工学部の活動として始まり、今年度で10周年を迎えました。今年度は4つの企業からテーマが設定され、参加した54名の学生は2~6名のグループに分かれ、各企業の担当者と意見を交換しながら企画案をまとめました。昨年12月の最終報告会で行ったプレゼンテーションを踏まえて、テーマごとに審査が行われました。表彰式では、最後までやり遂げた全員に修了証を授与し、岩﨑克也学部長が労いの言葉を贈りました。その後、各企業から講評と受賞グループが発表され、賞状と記念品を手渡しました。表彰式後には懇談会も行いました。

日本コンクリート工業株式会社のテーマ「コンクリート2次製品のCO2削減方法を考える」では、チーム名「みくりん」による作品「エネルギー活用でCO2削減を目指す」が最優秀賞を受賞。既存の施設でコストを抑えつつ利用できる形に落とし込んだことが評価されました。松永直樹さん(工学部4年次生)は、「最初はすごくアバウトな案でしたが、話し合いを重ねてブラッシュアップしてよい作品にできました。コストの削減や提案の実現性向上について学ぶことが多かった」と語りました。株式会社東栄住宅のテーマ「自分の住みたい家 ~庭とつながる家?庭を楽しむ家~」では、チーム名「Fresh」による作品「屋外が続く屋内」が最優秀賞を受賞。視覚だけではなく風や温度からも庭を感じる点に着目した作品で、現実的かつキャッチーなアイデアは完成度の高さに加えプレゼンテーション力も評価されました。松村優吾さん(建築都市学部1年次生)は、「メンバー3人でアイデアを出し合い、それを合わせて出来上がった作品。1年次生で分からないことが多く難しかったけれど、役割分担を明確にして進めた結果、よい結果をもらえてうれしい」と振り返りました。

独立行政法人都市再生機構のテーマ「大学生による団地のインクルーシブな居場所づくり」では、チーム名「OKAY」による作品「下大槻リビング」が最優秀賞を受賞。住民を主役とし、学生および運営団体がそれをサポートするアイデアで、役割を明確にして期待される効果を明確にすることで主体的に参画しやすい場づくりを目指しました。唐橋由幸さん(建築都市学部3年次生)は、「同じメンバーで昨年度も参加し2位だったので、今年度こそはと意気込んで頑張り、最優秀賞が取れてうれしい。短い期間でお互いの予定を合わせるのも大変でしたが、本学の目指す4つの力を身につけられたと感じています」と語りました。加和太建設株式会社のテーマ「三島『まちなかエリア』の回遊性を高める物件活用法の考案」では、チーム名「peaches」による作品「From start to finish」が最優秀賞を受賞しました。観光客がワクワクできる仕組みと、地元企業?住民と学生が協働を通じて交流できる仕組みが両立されている点が評価されました。熊坂百香さん(建築都市学部1年次生)は、「この行事を通じて初めて三島に行きました。そこで感じた三島の魅力や、現地の方や加和太建設が地元を大事にしたいという気持ちを新鮮に感じました。それらを再認識できる場所づくりができたらいいね、と考えて作品にしました」と語りました。