経営学部経営学科の亀岡京子教授とゼミの4年次生のうち13名が、神奈川県?清川村の活性化に向けたプロジェクトに取り組んでいます。神奈川県唯一の村である清川村は人口減少や少子高齢化といった課題を抱えており、亀岡教授はこれらの課題解決を目指す「清川村まち?ひと?しごと創生総合戦略」の推進委員を務めています。同村に対して「若者にアピールすることで地域活性化を考えたい」と提案し3年前からプロジェクトを始動させました。今年度は特にSNSの運用やポスターの作成など本格的な活動を展開し、その効果を検証しようとしています。
亀岡教授と学生たちは5月に同村を訪問し、ふれあいセンター「別所の湯」や宮ヶ瀬湖畔園地、運動公園、道の駅「清川」などを見学。岩澤吉美村長、川瀬久弥副村長とも意見交換し、活性化策としてふるさと納税返礼品の充実や夜間の滞在者を増やすための星空観察会の実施、サウナ施設の設置などを提案しました。その後はInstagramでの情報発信をメインの活動とし、学生たちが手分けして飲食店などを取材して紹介。7月には広報用ポスターを作成して湘南キャンパス内に掲示。8月の青龍祭には準備から携わり、動画も投稿するなど、スキルのある学生のリーダーシップにより活動を進めています。
亀岡教授は、「清川村は自然が豊かで都心から車で1時間程度とアクセスもよいのですが、公共交通機関を使うと時間がかかりますし、観光地化されているわけでもありません。各地で行われているSNSを活用した地方創成の先行事例を調べ、実際に活動し、効果を分析することはマーケティング研究にも繋がります。Instagramは読者の反応が数字に表れるので、どういった写真をアップすると反応がいいのか、フォロワーが増えるのかを分析して投稿に生かし、人の流れをどう変えることができるか考えてほしい」とコメント。今後は11月2日(土)、3日(日)の湘南キャンパス建学祭で、「清川恵水ポーク」を使った清川ミートファクトリーの手作りソーセージを販売するほか、12月には宮ヶ瀬ダムのクリスマスイルミネーションを広報していく計画で、来年1月には今年度の活動をまとめて同村に報告書を提出する予定です。
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