経営学部経営学科では、経営学の知識?理論の3つの分野とビジネス活動に関する2つの分野について履修し、経営学の知識?理論とデータ分析能力の融合を図ります。また、デザイン思考や実践力を養う科目やアントレプレナーシップ、経験豊富な社会人を招いて講演会を実施しています。
経営学科の身に付く力
生きた経営学と実践を身に付ける
経営学の知識?理論は、「戦略/組織」「マーケティング」「アカウンティング&ファイナンス」の3つの分野に分け、ビジネス活動に関する「マネジメントシステム」「IT?データ分析」の2つの分野と合わせて、合計5つの分野の基礎的な内容を1年次でバランスよく履修し、経営学の知識?理論とデータ分析能力の融合を図ります。学年が進むにつれて興味のある分野を中心に履修していきます。
問題解決のためのデザイン思考を身に付け、新たな解決策を導き出す
既成概念に捉われずに、課題解決に向けて新たな製品やサービス開発を生み出す際に必要な「デザイン思考」を養成する科目を用意しています。
高度な専門性、洞察力、論理的思考を兼ね備えた実践力を獲得できる
アントレプレナーシップ関連の科目が用意されている他、豊富な経験のある社会人の方々、ベンチャー起業家の方々を招いて講演会に参加できます。
経営学部経営学科の専門科目は、経営の基礎や、ICT時代の企業経営を支える情報処理、グローバル化時代の国際経営やマーケティング?経営戦略?経験豊富な社会人の方々や起業家の実体験など幅広く学びます。 1?2年次では地域社会に根差した科目を含む「現代教養科目」と、習熟度に合わせた「英語科目」を専門科目と並行して修得していきます。
マーケティング入門
さまざまなテクノロジーの進化により、情報や製品の流れるスピードが急速に早くなっている時代に、企業や社会、消費者がどのように関係を構築するのかが問われている時代です。その関係を深く理解することを学びます。
アカウンティング&ファイナンス入門
企業活動において資金、お金の流れをコントロールすることは、企業が存続していく上で重要な役割を果たします。企業会計の仕組みや役割、会計情報、資金調達の方法などについて、入門的な内容を学びます。
オペレーションズ?マネジメント概論
企業活動のさまざまな面におけるオペレーションを効果的?効率的に行うためのマネジメントで、主として「もの」のインプットからアウトプットへの変換のプロセスを考えていきます。
経営戦略論基礎
同じ業界の中でも利益を出せる企業とそうではない企業があります。その違いはどこから来るのか。それは戦略の違いにあります。ビジネスを成功させる企業の強みを、どのようにつくり上げていくのかを学びます。
プログラミング
IT?データ分析に必要な情報はスマートフォンやパソコンなどの情報機器を用いて収集されます。日頃、身近に利用している情報機器について理解し、初歩的な決まりや手順について学び、簡単なプログラムを作成します。
経営特別セミナーA?B
マーケティング、経営戦略、財務、会計、人事管理などを実務家や経営者から、直接企業の経営課題への取り組みやそのプロセスについて学びます。授業で学ぶ経営理論の理解を深め、実務へ生かす方法を考えます。
経営学科には、学生が生きた経営学と実践力を身に付けることができるよう、
さまざまな専門分野の経験豊富な指導陣をそろえています。
岩谷 昌樹 教授 博士(経営学)
[研究テーマ]
経営のグローバル化、ブランディング
[専門分野]
国際経営論、デザインマネジメント
遠藤 誠二 教授 Ph.D
[研究テーマ]
共創、リレーションシップ、
カスタマイゼーション
[専門分野]
マーケティング論
亀岡 京子 教授 博士(経済学)
[研究テーマ]
ユーザーイノベーション、エコシステム
[専門分野]
経営戦略論、製品開発論
田畑 智章 教授 博士(経営工学)
[研究テーマ]
商品選択購買行動における「迷い」の研究、ワーク?ライフ?バランスの定量化に関する研究
[専門分野]
マーケティング工学、経営科学
成川 忠之 教授 博士(経営学)
[研究テーマ]
モバイルソリューションビジネス、
教育用情報システム
[専門分野]
経営情報論、教育工学
久田 祥子 教授 博士(経営学)
[研究テーマ]
企業価値(株価)の評価、無形資産の評価、資産運用
[専門分野]
財務管理論、証券投資論
平田 光子 教授 博士(経営学)
[研究テーマ]
ベンチャー企業経営、ソーシャルビジネス、技術の事業化
[専門分野]
経営戦略論、組織マネジメント論、アントレプレナーシップ
森山 弘海 教授 博士(工学)
[研究テーマ]
ロジスティクスにおける数理的手法の開発
[専門分野]
ロジスティクス、生産システム工学、数理計画
八木 英一郎 教授 博士(工学)
[研究テーマ]
意思決定
[専門分野]
経営科学、オペレーションズ?マネジメント
小村 和彦 准教授 博士(工学)
[研究テーマ]
環境に配慮した経営システムと
ビジネスモデルの構築
[専門分野]
環境マネジメント
内藤 陽子 准教授 博士(学術)
[研究テーマ]
海外派遣者の人材マネジメント
[専門分野]
人的資源管理論
永島 暢太郎 准教授 商学修士
[研究テーマ]
イノベーションのオープン化と
ダイナミックな戦略経営
[専門分野]
戦略経営論、技術経営論、企業行動論
アルマズヤッド オスマン 講師
修士(政策メディア?ソーシャルイノベーション)
[研究テーマ]
ファミリービジネスにおける事業承継と持続性、 ファミリービジネスのイノベーション
[専門分野]
ファミリー企業のマネジメント、ソーシャル?イノベーション論
森井 真広 講師 博士(心理学)
[研究テーマ]
消費者の購買意思決定プロセスの分析
[専門分野]
消費者行動、実験心理学
鬼塚 雄大 講師 博士(商学)
[研究テーマ]
従業員の行動を組織目標の達成へと方向づけるための仕組みの探求
[専門分野]
人文?社会、会計学
経営学部では、入学後からキャリアを意識する授業を行うなど年間を通して就職活動の支援体制を整えています。
授業だけではなく年間を通して全学年向けにセミナー、講演会、就職相談会など学部独自のイベントを実施する予定であり、卒業生は社会に出るための知識や経験をしっかりと身に付けてさまざまな業種において活躍することを期待しています。
卒業生の進路(2020年度)
■ 企業、団体など
高見沢サイバネティックス/東海旅客鉄道/NECネッオリックス?ホテルマネジメント/双日建材/常陽銀行/東日本銀行/光岡自動車/パナソニック ホームズ/ジンズ/明治安田生命保険/沼津信用金庫/東海東京フィナンシャル?ホールディングス/アパグループ/神奈川日産自動車/ノジマ/水戸証券/ニチイ学館/三菱総研DCS/ミライト?ワン/トランス?コスモス/リテラ?クレア証券/不二サッシ/東京セキスイハイム/叙々苑/京セラコミュニケーションシステム/湘南信用金庫/ぐるなび/物語コーポレーション ほか
■ 公務員
愛川町役場/警視庁
※本学科前身「政治経済学部 経営学科」の実績
就職支援セミナーを毎年開催
企業の採用活動が3月から本格的に始まる前に、エントリーシートの書き方から面接の受け方など一連の流れを実践的に学ぶ「就職支援セミナー」を毎年開講しています。外部の専門講師による自己分析やマナー研修、集団?個人面接のポイントの指導が行われています。
2021年度の主な開催例
「後期スタートアップ講座 ~後期に取り組むべき就活講座について~」
「就活準備なんでも相談会 ~就活のプロが皆さんの質問に答えます~」
株式会社リクルート 福井 貴大氏
「OB?OG?現役生による就活体験談」 (3年次生対象)
2017年度 卒業生 3名 2020年度 卒業生 1名 4年次生 1名
「キャリア教育セミナー」 (1年次生対象)
公認会計士 石田 正氏 公認会計士 井村 順子氏
株式会社みしまや代表取締役社長 三島 隆史氏 NPO法人アスリード共同代表理事 杉野 瞳氏
取得可能な免許?資格
【司書課程】
●司書
【資格取得に有利】
ファイナンシャル?プランナー /中小企業診断士 /公認会計士 / 経営士 / 税理士 /
一級販売士 / 社会保険労務士
アルマスヤッド ゼミ
経営学を体験する
アルマズヤッドゼミでは、商いの原点をなすファミリービジネスについて学びます。プロジェクト型学習を中心に一人ひとりがアントレプレナーの精神を持ち、既存の研究プロジェクトに所属するか、自ら研究プロジェクトを立ち上げて、課題解決型学(Project Based Learning)を実践します。知識やノウハウの収集ではなく、好奇心を持って、問題発見?課題解決に向かう力と行動力が育まれる環境で学問を目的化するのではなく、実社会に役立つツールとして見なします。その上で、経営学の視点からファミリービジネス並びにソーシャル?イノベーションを中心としたさまざまな学問領域の理論研究を行います。さらに、「学びの原点は好奇心にある」というミッションのもと、課外教育活動、キャンプ企画、起業家との対談、企業訪問などフィールドワークを伴う現地調査を実施。実際に経営学を経験しながら経営者としてのセンス(実践知)を研ぎ澄まし、マネジメントの基本的なスキルである計画する力、組織化する力、リーダーシップを発揮する力、調整する力、調査する力、分析する力を養成します。
岩谷ゼミ
フィールドで学ぶ! 企業の戦略
企業の活動は大きく分けて、生産?流通?販売の3つがあります。川に例えると、生産は水が生まれる山にあり、流通は水が流れる川にあり、販売は水が流れ出る海にあります。海(スーパーやコンビニ)には行きやすい。川(トラックでの運送)も目にしやすい。でも、山(製造現場)には登ろうと決めなければ行くことはできません。山登りをするかのように、自らの足で出かけて行って学び得ることは貴重な学習材料となります。日清オイリオ工場を訪問し、日本最大級の精油工場を見学しました。また、販売現場についても、六本木にてスターバックスの集中出店の理由を探ったり、銀座の無印良品の新業態であるホテル事業や野菜販売の実態について調べたりしました。
2022年度 校外学習
久田ゼミ
金融を突きつめる
日経ストックリーグや証券ゼミナール大会への参加を通じて、株式投資による社会的課題の解決、ESG投資などを実践し、金融市場の社会的役割や存在意義について学びます。このなかで、論理的思考力、デザイン思考力、文章を書く力、プレゼンテーション能力などを養成していきます。
また、就職活動にも力を入れており、毎年ゼミOB?OGとの交流や金融機関への就職に有利なファイナンシャルプランナー(2級?3級)の試験対策を実施し、ほぼ全員の学生がFP試験に合格しています。
2022年度 ゼミ活動
亀岡ゼミ
ビジネスコンペで他大学と交流し実践力を養う
神奈川経済同友会主催の「第18回神奈川産学チャレンジプログラム」に参加しました。これは産学連携による学生の人材育成を目的とした課題解決型研究プログラムで、参加企業から出される課題に応じて、問題解決のためのビジネスプランを研究し、実効性のある解決策を研究レポートとして提出します。また、4年次生は企業活動を通じて神奈川県清川村の地域活性化にも取り組んでいます。建学祭での模擬店販売もその一環です。亀岡ゼミでは企業との連携により、実践的に知識を習得し、具体的な行動により生きたビジネスの世界を知ることができます。
永島ゼミ
企業の製造現場見学や学外勉強会を開催
グローバルに事業展開する製造業企業の工場および展示場の見学を実施しており、競争力のある企業の製造現場において、どのようなイノベーションが生まれているかを分析するとともに、企業のブランドが、顧客との相互作用の場を通じて、いかに形成されているかを観察します。学外勉強会では、日本企業が、第4次産業革命に対応してデジタルトランスフォーメーション(DX)をいかに実現しようとしているか、破壊的イノベーションとオープンイノベーションの視点から個別企業の事例研究の報告を行います。教員の側からは、国際学会での研究の潮流などを踏まえて、コメントを与え、質疑応答を促します。その上で各自、卒業論文の執筆の過程に入っていきます。