オンライン公開セミナー「フリーアナウンサーが語る放送局の魅力」を開催しました

経営学部経営学科(政治経済学部経営学科)では5月25日に、オンライン公開セミナー「フリーアナウンサーが語る放送局の魅力―お仕事と就活で大事な『3つのこと』―」を開催しました。テレビ業界への就職を目指す学生らに現場の声を伝えようと本学科のアルマズヤッド オスマン講師が企画したもの。講師を務めた奥貫仁美氏(2012年度政治経済学部経営学科卒業)は、NHK福井放送局と水戸放送局でキャスターやリポーターを務めた後、テレビ東京『ワールドビジネスサテライト』(WBS)のディレクターも経験。今年4月からは圭三プロダクション所属のフリーアナウンサーとして活躍しています。

約40名が参加したセミナーでは奥貫氏が、ラジオが好きだったことからマスコミへの就職を希望し、アナウンススクールに通ったり、ハワイでのインターンシップに参加したりした就職活動を振り返り、「『なりたいと思うこと』と『なるために行動すること』には大きな違いがあります。私自身、周囲から“普通に就職したら”と言われることもありましたが、“普通”とはなんでしょうか。やりたいことがあるならぜひ一歩を踏み出してみてください」と語り掛けました。さらに、「放送局はさまざまな分野のテーマを扱うので、どんな経験を積んでいる人でも面白がって迎えてくれます。他職種に就職してもあきらめずにキャスターを目指す人はたくさんいますから、それまでの経歴はむだになりません」と話しました。

映像を用いて報道番組の裏側を紹介した後、「ディレクターは情報を面白く調整する役割だと教わりました。1つの番組や1つのコーナーは、オンエア1割、裏方9割です。自身が携わった作品が多くの人の目に触れるのは大きなやりがいですが、その裏には辛抱強く、わかりやすく作る努力があります」と説明しました。「SNSが台頭し、誰もが情報を発信できる時代ですが、放送局の魅力は『一次情報に触れることができる』ところにあると思います。会いたい人に会い、普段入れない場所に入り、体験者の声を代弁できる。誰もが取材者であり、発信者である今、伝えたいことは何か? を自問自答することが大切」と語りました。

講演後にはチャット機能を用いて参加者から質問を募ってディスカッションも行い、「インタビューの際に気をつけていることや心がけていることはありますか?」「大学生のうちにやるべきこと、やっておいたほうがいいことを教えてください」といった質問に奥貫氏が丁寧に答えました。受講した阿久津知里さん(経営学科3年次生)は、「どうすれば就職できるかといったセミナーは世の中にあふれていますが、生き生きと好きな仕事を楽しんでいる方のお話を聞けるのはとても貴重な機会で、非常に有意義な時間を過ごすことができました」とコメント。菅原琉雅さん(同)は、「就職活動に不安や心配があり、内定をもらうことが目標になっていましたが、奥貫さんのセミナーを聞いて就職がゴールではないことに気づかされました。やりたいことを仕事にするためにどう行動するのか考え、他の人からアドバイスをもらっても自分の軸を曲げないようにすることが重要だと感じました」と話していました。