児童教育学部児童教育学科の及川留美准教授が「2023年度ティーチング?アワード」(TA)の優秀賞に選ばれ、4月1日に湘南キャンパスで行われた授賞式で松前義昭学長から賞状と目録が授与されました。本学では教育の質向上を目指し、2002年度から優れた授業を行う教員らを「ティーチング?アワード」として顕彰しています。学生による授業アンケートなどの結果に基づき、学長室を中心とした厳正な審査を経て学長により決定されるもので、2023年度は5名に優秀賞を授与しました。2022年度に設立された児童教育学部に所属する教員のTA受賞は、今回が初めてです。
保育学を専門とする及川准教授は、「保育者論」「保育内容総論」をはじめ、主に保育士資格や幼稚園教諭免許取得に向けた科目を担当しています。授業では、「保育現場における実践に正解はない」という考えから、学生に保育観を深め視野を広げてもらおうとディスカッションやグループ課題など複数人で取り組む内容を積極的に展開するほか、映像やエピソードを交えながら、実際の教育現場でどのような保育が行われているかを伝えています。
及川准教授は、「保育士や教員を目指す学生たちは、キャンパスと実習先の2つの拠点で保育の知識を得て経験を積んでいき、実習では“講義で学習したことが役立った”“思い通りにいかなかった”などさまざまなことを感じるはずです。キャンパスでの授業は、実習前には学びが実習での気づきにつながるように、実習後は経験を振り返って学び直しをする『学びのサイクル』ができるように心がけています。教育をテーマとする学びに終わりはないため、学生たちには自分の興味関心に合わせて立ち止まらずに学び続けてほしいと思います。今後も大学で学んだことが実践に生きるような授業を目指します」と話しています。