児童教育学部が「海外教育体験A」でタイでの研修を行いました

児童教育学部児童教育学科のサマーセッション科目「海外教育体験A」で、8月24日から9月1日までタイで研修を行いました。タイの幼稚園、小学校への訪問を通して他国の保育?教育を学び、学生にグローバルな視点で自らの考えをもってもらうことを目的に初めて実施したもので、3年次生15名が参加しました。

5月と7月には湘南キャンパスで事前指導を実施。タイの文化や滞在中の注意点を学び、学生たちが4つのグループに分かれ、訪問先の学校で子どもたちと交流する企画の内容を指導案にまとめるなど準備を進めてきました。研修期間中には、タイの首都?バンコクや南部のチュンポーンの幼稚園、小学校、インターナショナルスクールなどさまざまな施設を訪問。折り紙を使った遊びや、紙コップとひもを使ってけん玉を作るなど、学生たちが日本伝統の遊びを伝えようと準備してきた企画を実施したほか、現地の教員から教育カリキュラムの説明も受けました。さらに、本学と学術協定を結ぶモンクット王ラカバン工科大学の学生との交流会も行いました。萱野陸輝さんは、「交流会ではKMITLの学生に企画を見せて、子どもたちに遊びを教える時にわかりやすい表現を教えてもらいました」と振り返ります。

11月27日には湘南キャンパスで事後指導を実施し、現地で得た気づきや日本とタイ、都市部と地方での教育方針の違い、各自で作成したレポートの内容を共有しました。現地研修に帯同した前田晶子教授は、「文化が違って言葉も通じないからこそ、子どもたちを懸命に理解しようとする姿勢が見られた」と話し、木戸啓絵講師は、「交流する子どもたちの年齢や活動時間に合わせて企画内容の難易度を変更し、新たに違う遊びを考えるなど、その場で臨機応変に対応できていた」と学生たちの成長を感じたといいます。

吉田悠人さんは、「3年次となり保育を実践する力がついてきたと感じると同時に、海外でも子どもたちと交流できると自信になりました」と話し、須田智美さんは、「交流した子どもたちの中には、障がいを持つ特別な配慮が必要な子もいました。どうしたら他の子どもたちと同じように活動できるか、その子に合った接し方を考えて行動しました。将来教員になったときに、さまざまな個性の子どもに対応できるように今後も力をつけていきたい」と意気込んでいます。