広報メディア学科が「知のコスモス」講演会「地域密着放送の魅力」を開催しました

文化社会学部広報メディア学科では7月10日に、湘南キャンパスで「知のコスモス」講演会「地域密着放送の魅力」を開催しました。神奈川県藤沢市のラジオ局「レディオ湘南」で放送されていた朝の情報番組「GOOD MORNING 湘南(旧?WAKE UP! 83.1)」のDJを24年間担当したDJ?HAGGY(萩原浩一)氏が、区や市町村に放送エリアが限定されるラジオ放送局「コミュニティ放送」について講演。教職員や学生、一般市民ら約35名が聴講しました。

DJ?HAGGY氏は初めに、自身の生い立ちやラジオDJを目指した経緯を説明。次に神奈川県内のコミュニティ放送の現状や、1996年の開局から2020年まで番組制作に携わった「レディオ湘南」での経験を紹介しました。「リスナーにはさまざまな年代の方や目の不自由な方がいるので、どんな方にでも伝わるように工夫しながら放送する必要があります。観光や交通、防災など地域に根付いた幅広い情報を届けるコミュニティ放送は、住民が地元についてあらためて知るきっかけにもなっています。地名やバス停の読み方、その場所から見える景色など、自分の目と耳、足を使って地域の情報を集めて理解し、有事でも正確な情報を伝えることがコミュニティ放送の役割だと思います」と語りました。また、「GOOD MORNING 湘南」で人気を集めた『給食コーナー』について、「放送局の近所に住む小学生の出演をきっかけに始まりました。その日の給食の献立について地域の子どもたちが直接スタジオに来たり、子どもたちからファックスで送られてきた内容を僕が読み上げたりして紹介するコーナーは、“夜ご飯の献立のヒントになる”と保護者からも好評でした」と地域密着放送特有のエピソードも話しました。

講演後の質疑応答では、「番組構成の考え方について」「収録前に準備すること」など、多くの質問が寄せられました。