犬も歩けば棒にあたる、といいますが、三輪(文芸創作学科長)が建学祭会場を歩くと、いたるところで文芸創作学科生と出逢いました。以下はそのルポルタージュ第2弾です。
11月2日、快晴、きょうも富士山がくっきり見えます。
欅並木の道を6号館にむかうと、さっそく見知った顔がいます。4年次生の小柳くんと3年次生の桑原さん(画像)は児童文化研究会のメンバーで、「子ども縁日」の最中でした。2人とも、いかにも子どもがなつきそうな、素敵なお兄さんお姉さんです。
隣りのコムスクエアに行くと、演劇研究会のポスターが貼ってあります(画像)。脚本?演出に見知った名があります。まさかと思いましたが、建学祭ルポ①でJKコスプレ姿を披露してくれた4年次生?高橋さんにまちがいありません。磁石に吸い寄せられるようにふらふらと地下の公演会場に降りていくと、お芝居は夜の高校を舞台にしたホラー。しかも、ただのホラーではなく、集団内での無自覚のイジメを背後に据えた設定です。本当に怖いのは超常現象ではなく、あなたの心であり、自分の心だよ、と突きつけてくる内容で、さすが高橋さんの脚本、骨がある。
演劇研究会の公演を2ステージ観て、屋台村を抜けて研究室にもどると、元三輪ゼミ生で社会人1年生の宇治村さんが会社の同僚とともに訪ねてきてくれました(画像)。宇治村さんは小説もうまいけれど、短歌俳句に才能があり、2021年度の文芸コンペティションで入選しています。「会社員暮らしは思ったより、楽しいですよ……」と彼女は笑顔で語ってくれましたが、ちょっとさびしげなのが気になりました。
次の日?11月3日、きょうは建学祭にオープンキャンパスが便乗して、人出が倍になる勢い。三輪はオープンキャンパスの学科担当で、午前と午後、合わせて6組の受験生および保護者と面談しました。みな、受験してくれるかな。
面談が終わって、14号館をまわっていると、文藝工房(文芸創作学科で発行している文芸誌)の展示室(画像)があります。会場には文藝工房編集幹部が勢ぞろいで、バックナンバーの紹介をすると同時に、次号の校正風景を実況中継していました。校正作業を見世物にするという発想には、脱帽あるのみ。こんなこと思いつくのは、だれだろう?
さらに14号館を歩いていると、ひときわにぎやかな教室が。覗くと、見知った顔、顔、顔。文芸創作学科の堀啓子先生のゼミ同窓会がおこなわれていました(画像)。なかに5歳の男の子がまぎれこんでいて、だれの子? と訊くと、三輪ゼミの元ゼミ長と堀ゼミの元ゼミ生とが結婚して産まれた第1子でした。ああ、時は流れが速い。
日が暮れるころ、もう1度、6号館にむかうと、広場のステージに4年次生の櫻井さんと、3年次生で三輪ゼミのゼミ長?高階さん(画像)が立っています。櫻井さんはギターボーカル、高階さんはドラム、演奏途中、高階さんはスティックを勢いよく飛ばすハプニングもありましたが、無事、演奏終了、盛大な拍手を浴びました。2人の背後には夕陽を浴びる富士山のシルエットが。
研究室にもどると、卒業生がたむろしています(画像)。ここでも驚きの情報が。三輪ゼミの元副ゼミ長にして元文藝工房編集長?田村さんと、その4年後輩の隠岐さんが近々、結婚するというのです。隠岐さんが田村さんの詩を読んで、感服して、一方的に惚れ込んだのだとか。いかにも文芸創作学科らしい惚れ方ではありませんか。その他、文芸評論家として活躍中の川村くん、元三輪ゼミ生の佐野さん、北原さんが顔をそろえています。在学中は不穏な眼差しの3人でしたが、ともどもおとなの風貌に。昔話に花を咲かせていると、元堀ゼミの藤井さんがひょっこり現われて、「私、漫画家になりました」と一言。各人各様、わが道を切り開きつつあるようです。あとは、建学祭フィナーレの花火を見て、お弁当を食べて、来年の再会を期しました。
みな、元気でね。
(文責?三輪太郎「文芸創作学科長」)