この3月に卒業した渡辺花梨さんが、就職活動と卒業制作とコロナ禍の三重苦に喘ぐ後輩ゼミ生を励ますために研究室を訪れてくれました。
渡辺さんは4年次生のとき、就職活動を熱心にすすめると同時に、「焦がす」という小説を卒業制作として完成させ、三輪ゼミを代表して卒業制作発表会で発表してくれました。作品は1つの出来事を複数の語り手から、多視点で並列記述させるという意欲的なもので、ゼミの仲間から高評価を得ました。
渡辺さんは現在、明治安田生命の正社員として、新人研修の厳しいトレーニングを受けていますが、多忙な合間を縫って、お菓子を持ってゼミの陣中見舞いに駆けつけてくれました。
「出会いも経験も後悔も、社会に出ることとなった私にとって無駄なものはひとつもありませんでした。みなさんの触れてきたものは、いつかどこかで糧になるはずです」。これが本人から後輩たちへのメッセージです。
※文章の画像は渡辺さんの卒業制作の冒頭部分です。