フィンランド語の山川亜古先生がYle(フィンランド公共放送)で紹介されました

北欧学科でフィンランド語科目をご担当いただいている山川亜古先生は、北欧の先住民族サーミの文化もご専門とされており、フィンランドおよびノルウェーの大学でもサーミ語およびサーミ文化について学ばれたご経験をお持ちです。山川先生がサーミ語を習得された経緯や東京でサーミ語を教えていらっしゃることなどが、この秋、フィンランドの公共放送にて紹介されました。

フィンランド語記事へのリンク:https://yle.fi/a/74-20115603
北サーミ語記事へのリンク  :https://yle.fi/a/74-20110900

記事では、山川先生が東京外国語大学TUFSオープンアカデミーで2021年秋よりサーミ語を教えていること、サーミ語講座は開講するとすぐに希望者で定員が埋まったことを紹介し、山川先生とサーミ語との関わり、言語習得までの道のりなどを詳しく伝えています。
山川先生は日本(北欧学科の前身であるbet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户北欧文学科)でフィンランド語など北欧の言語文化を学んだ後、フィンランドのヘルシンキ大学およびオウル大学に留学しました。しかし、サーミ語の力がまだ不十分であると感じ、ノルウェーのカウトケイノにあるサーミ大学でも学び続けます。カウトケイノではしばしば、「ノルウェー語はできないがサーミ語はできる」ということが現地のサーミ人に驚かれたということです。トナカイの仕分け作業なども含め、現地の文化や自然と共にあるサーミの人々の暮らしに実際に触れ、山川先生は彼らのそういった暮らしに敬意を抱いています。
記事では、日本でも北欧の先住民サーミの生活や文化に興味を持ち、サーミ語を学習したいと思っている人が相当数いることに触れ、最後に山川先生の講座でサーミ語を学ぶ生徒お二人についても紹介されています。

山川先生には、北欧学科の科目「北欧文化概論」においても、サーミ文化を取り上げる回をご担当いただいています。

サーミ文化センターSAJOS(フィンランド?イナリ市)
サーミの文化自治の中心であり、彼らの社会生活や伝統文化を持続発展させるべく、様々な活動を支援する施設。
政治機関「サーミ議会」議事堂やサーミ図書館、アーカイブなど重要な行政施設が入っている。

上段左 :スウェーデンのサーミの民族衣装紹介本
上段右 :錫を使った伝統工芸の本
下段左 :北サーミ語によるサーミの民話絵本
下段中央:イナリ?サーミ語のムーミン翻訳本「ムーミン谷の冬」
下段右 :北サーミ語の翻訳本

山川先生がノルウェー?カウトケイノにある「サーミ大学」留学中に参加した春のトナカイ仕分け作業。トナカイを柵の中へ集める。