文芸創作学科2年次生の木戸亮汰郎さんと秋山雄亮さんが、「文芸×社会貢献」活動を立ち上げました

いったい文芸は社会に直接役立つことができるのだろうか……、という問いは文芸にたずさわる者には、絶えずつきまとう問いです。パンひとつ、薬ひとつ、家ひとつ、文芸は作ることができません。しかし、文芸を持たない社会はありません。文芸には一定のリスペクトが社会から与えられています。なぜなのでしょう。
文芸創作学科の2年次生、木戸亮汰郎さんと秋山雄亮さんは、この問いを自分事として受けとめ、文芸を学ぶ自分たちだからこそ社会に役立つことがあるのではないかと考え、「文芸×社会貢献」活動の団体を立ち上げることを決意しました。
以下、木戸さんと秋山さんにその動機や経緯について語ってもらいます。
なお、画像は12月11日(木)5限にひらかれた設立説明会の模様です。


 現在、私たちは2年生であり、来年からは本格的に就職活動が始まります。その就職活動の中で必ずと言っていい程問われること。それは、学生時代に力を入れたことです。しかし、私のここまでの大学生活を振り返ると、学生時代に力を入れたと自信をもってアピールできることがなく、少しの焦りを感じていました。ですが、現実は甘くありません。就職活動はもうそこまで迫ってきています。いや、もうすでに将来の自分のために行動している同い年の人たちはたくさんいます。私も将来の自分のために動かなければいけない。中途半端な自分を変えることのできるような活動がしたい。そのような思いをもって、この活動の代表である木戸君と共に「文芸×社会貢献」というテーマを掲げた学生団体を立ち上げました。
では、なぜ私たちは「文芸×社会貢献」と言うテーマを掲げた学生団体を立ち上げようと考えたのか。それは、私たちが文芸創作学科という他大学にはない珍しい学科に所属しているからということが理由の1つとして挙げられます。私たちは、この「珍しい」に注目しました。珍しい学科に所属している私たちだからこそ、世間からの注目を集めることができ、社会に対してなにか新しいアクションを起こすことができるのではないかと私たちは考えています。


 では、この団体はどのような強みを持っているのか? 私たちが考えている団体の強みは3つあります。1つ目は、柔軟なアプローチです。この活動は文芸という抽象的なテーマをもとに活動を行っていくため、活動の方向性が広く、様々なアクションを起こすことができます。そして2つ目は、文化的価値の提供です。文芸の魅力を広めることで、地域社会や特定のコミュニティに知識や感動を届けることができ、社会や文化発展に貢献できると考えました。3つ目は、地域連携のしやすさです。文芸は世代や文化を超えて親しみやすいテーマであるため、地域社会や地元企業との連携がスムーズに進む可能性があります。
 では私たちは、具体的にどのような活動を構想しているのか?正直なことを話すと、具体的な活動内容はまだ決まっていません。それは、これから団体に参加してくれるメンバーたちと共に企画や活動の1つ1つを共創していきたいと考えているからです。ゼロから立ち上げる団体となりますが、様々な活動に挑戦していき、社会や地域に貢献できる団体を築きあげていきたいです。