公認心理師カリキュラムの科目のひとつである「心理実習」の、秋学期実習報告会を開催しました。
実習生は、それぞれ実習施設を分担し、これまで学んできた豊かな実践知を自分なりに咀嚼して、少しでもわかりやすく伝えられるよう準備をしてきました。春学期の実習報告会のときよりも理解や考察が深まり、実習生ひとりひとりの確かな成長が感じられました。
実習生が述べた実習の感想をいくつか紹介します。
「子どものひとつひとつの言動を当たり前だと思わず、微々たる成長も受け止められるよう、細やかな目配りができることが必要だと思った。」
「施設利用者の方や協力者の方々など多くの人が気さくに関わりあう居心地のいい空間だと感じた。多くの人と関わりかつ落ち着ける空間があることが障害をもつ人々の就労や生活の支援につながっていくのではないかと感じることができた。」
「いのちを肌で感じるような実習でした。自分の感情や感覚をうまく言葉にできず、その状態に困惑しました。そして陳腐で表面的な言葉にはしたくないとも思いました。実習を終えて少し考えてみると、たった1度の実習ですぐに言葉にできるほど、いのちは軽くないのだと思います。」
