対談が掲載された書籍は『10分で名著』(講談社現代新書)。
本の内容紹介にはこうあります。「最強の水先案内人がプロに「読みどころ」を聞いてみた――『神曲』『源氏物語』『わが闘争』『資本論』……、名著を読まなくても楽しめる、虫のよいガイド本、誕生!」と。実際、執筆陣は、原先生の他に、プルーストの翻訳者である高遠博美氏や哲学者の東浩紀氏、 鴻巣友季子氏など錚々たるメンバーです。そういった意味では、この本は、新しい世界への門となってくれるかもしれません。原先生は巻頭の『神曲』を担当し、古市さんの質問もあって作品の内容が分かりやすく頭に入ってきます。
とはいえ、それだけだったらこの本はよくある類書の一つに過ぎなかったでしょう。巻末にこの本の願いが記してあり、原先生も同じ言葉を読者に贈りたいと思っています。
「知識は人を自由にしてくれる。この本や、この本で取り上げた名著が、誰かの人生を、少しでも自由にしてくれますように」
2022.05.20
原先生の執筆部分の一部はネットでも公開されています。
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/95179