文化社会学部文芸創作学科を目指す皆さまに向けて、先輩?卒業生からのメッセージです。彼ら、彼女らの具体的な想いや経験談を聞いて、これからの大学生活を思い描くヒントにしてみてください。
4年次在籍
上田 茜さん
「文芸」はつながりだと私は考えています。
「文芸」はつながりだと私は考えています。ある講義で学んだことが別の講義内容とつながり、また自分が読んだ本、観た映画?舞台、聴いた音楽、話した相手、興味分野、一見関係がなさそうな物事から得た知識や感情も全部つながります。そして自分という人間を表現する創作へと結ばれます。文芸創作学科は自分を魅せるための武器を創る学科だと私は思っています。
ありとあらゆる物事を作品づくりに生かすことができます。
文芸創作学科では、身の周りで起きたこと、感じたこと、自身の目で見たこと、ありとあらゆる物事を作品づくりに生かすことができます。人それぞれ、自由な形で学びを深められるのがこの学科の特色なので、主体的に知識を得る力と自分で考える力が試されます。先生方もみな、私たちのやる気に応えて真剣に向き合ってくださるので、「のびのびと創作をしたい」という気持ちさえあればとても有意義に過ごせる環境です。
4年次在籍
鈴木 裕貴さん
映画監督
草野 なつかさん
2007年度卒業
気鋭の映画監督として活躍
草野なつかさんは気鋭の映画監督として活躍しています。長編映画デビュー作『螺旋銀河』は、まず海外で高い評価を受けました。2014年5月にドイツのフランクフルトで開かれた日本映画祭「ニッポン?コネクション」で「ニッポン?ビジョン審査員賞」を受賞。ついで、同年7月に埼玉県川口市で行われた「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭」では、84の国と地域から寄せられた500本をこえる作品の中から「監督賞」と「SKIPシティアワード」に輝きました。さらに、同年12月にはシンガポール国際映画祭に、また2015年3月にはフィンランドのヘルシンキで開催された映画祭Cine Aasiaに正式招待されています。国際的な評価を受けて、同年9月からリトルモアの配給で日本各地の映画館で商業上映されました。
書くためには書き続けることよりも、読み続けることの方が重要
創作コンペティションは、教授陣に原稿をじっくり読んでもらえる絶好の機会なので、私は毎年そこに向けて詩を書いていました。1年次の時はただ書きたいという、がむしゃらな気持ちが先行していましたが、作品を出し、そして教授から評価をいただくことで、「自分が書きたいものは何なのか」、「そもそも詩とは何か」を考えて書くようになりました。卒業制作ではこの「詩とは何か」ということを翻訳という視点から考えました。4年間を振り返ってみると、書くためには書き続けることよりも、読み続けることの方が重要だと実感しています。小説だろうと、詩だろうと、一見文学に関係のない本や漫画だって、私にとってどれも大切な本です。そこで目にしたり、触れたりした言葉を自分の中に蓄積していくことが、作品を書くことにつながっています。今後は進学先の早稲田大学大学院での研究を通して詩への問いを突き詰めていきたいと思っています。
詩「アナモルフォシス」が第16回創作コンペティション優秀作に
冨所 亮介さん
2017年度卒業