北欧学科で各分野の専門家を招いたオンライン授業を実施しています

文化社会学部北欧学科※では、北欧諸国在住の日本人や在日大使館のスタッフ、北欧文化の研究者をゲスト講師に招いたオンライン授業を積極的に実施しています。5月から全学的に遠隔授業が始まったことを受け、ゲスト講師を迎えた講義を通じて、学生たちに北欧の文化や社会だけでなく、北欧諸国にかかわる仕事などへの理解を深める一助にしてもらうことが目的です。

5月22日の「北欧文化論」と「北欧の福祉政策」の合同授業では、本学ヨーロッパ学術センターのヤコブ?イエンセン副所長が「デンマーク社会におけるQOL」と題して同センターから講義。同国が幸福度の高い国といわれる背景について、「社会全体に寛容性と柔軟性が高く、快適な人間関係や雰囲気づくりを重視する気風があることが、生活への満足度の高さにつながっている」と紹介しました。

また、6月19日の「北欧文化論」では、フィンランドで活躍するデザイナーの島塚絵里氏がフィンランドのデザインの特徴やフィンランドでの生活、日本とフィンランドにおけるデザイナーの仕事の違いを紹介。また、同日の「北欧の教育と学び」では、フィンランドトゥルク大学の学生で2018年度に本学に留学したラウラ?ヤロネンさんが、日本とフィンランドの大学のカリキュラムの違いやbet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户感染症拡大への対応、学校教員に対するイメージの違いなどを紹介しました。

25日の「フィンランド概論」の授業では、在日フィンランド大使館広報部の堀内都喜子氏が講義。自身がフィンランドに興味を持ったきっかけや大使館で働くようになるまでのキャリア、大使館での仕事や日本人とフィンランド人の労働観や仕事の進め方の違いなどを語りました。さらに、7月3日の「スウェーデン概論」では、スウェーデンの若者の社会参加を研究している両角達平氏が、地域の若者が自由に交流できる若者団体の活動や各政党の青年部の活動の実例を交えながら、社会参加の実像を解説。「日本の若者に比べて自由になる時間が多く、若者を社会の資源ととらえて積極的にニーズを吸い上げるシステムがあることが、社会参画が活発になっている背景にある」と語りました。

学生たちは、「現地と直接つないで講義を聞けるので、各地の雰囲気を感じながらリラックスして新しい情報を得られている」「学科の先生の講義内容を補足する形で各分野の専門家の方の話を聞くことで、学んだ内容が印象に残りやすくなりました」「こうした取り組みは、遠隔授業になったからこそできるものだと思う。今後も、さまざまな分野の専門家や現地在住日本人の方の話を聞きたい」と話していました。

本学科の柴山由理子講師は、「オンライン形式であれば、大学のキャンパスに来てもらう必要がないため海外在住のゲストの協力も得やすくなります。学生からも大変好評を得ており、今後もさまざまな分野の専門家と連携しながら、学生が参加しやすい授業の形を模索していきたい」と話しています。

※bet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户文学部は、2018年4月から文学部と文化社会学部の2学部に改編され、北欧学科は文化社会学部を構成する学科となりました。