佐野加奈莉さん
2018年度卒(旧アジア文明学科、付属相模高等学校出身)
Dr.ストレッチ 本厚木店勤務
(コロナ第7波の中でしたのでマスクをしています)
現在のお仕事について
杉本:本日は社会人4年目の元ゼミ生、佐野加奈莉さんが働いております、職場にうかがいました。まずはお元気そうでなによりです。
佐野:はい、おかげさまで元気にしておりました。
杉本:早速なんだけど、現在のお仕事について簡単にお聞かせください。
佐野:ストレッチのトレーナーをしています。内容は身体の筋肉を伸ばして可動域を広げる事で、身体に起きる不調を整えていきます。ストレッチというとスポーツ選手をイメージしますが、対象になるお客さんはサラリーマンや主婦の方が多いです。
杉本:身体について専門的な知識もかなり必要そうですね。仕事で大変なことはなんですか。
佐野:体は人それぞれ違いますし、状態も違うので、臨機応変に対応していくことが大変といえば大変です。
杉本:今年から副店長にもなられたと聞いていますが。
佐野:はい、そうです。昨日も店長研修を受けてきました。副店長になってから、スタッフに対する指揮やお店の雰囲気に気を配るといったことが加わりました。あとお店のマネージメント業務もありますし。
杉本:佐野さんは大学時代にこの会社でアルバイトをしていましたよね。毎週4限のゼミが終わると、よく仕事だ仕事だと言って帰っていったことを覚えています。
佐野:そうです。1年生の夏にトレーナーとしての研修を受けました。その後も卒業するまで続け、4年生の時に就職活動をいろいろやりましたが、最終的にこちらに入社することにしました。
大学での学びと時間
杉本:ここから大学時代の話をお聞きしたいのですが、佐野さんは小学生から高校生までバレーボールに打ち込んで、ずっと強豪校のレギュラーとして活躍していましたよね。入学当初は選手時代の雰囲気がずいぶん残っていたように思います。私の初年度ゼミ(現在は「入門ゼミA、B」)を佐野さんが履修していたこともあり、よく記憶しているのですが、その後あっという間に大学生に変わりましたよね。少し驚いたんだけど。
佐野:高校まではバレーボール漬けの日々で、ほとんどの時間がバレーボールを基準に動いていました。ですから全く視野が狭かったと思います。大学に通うようになって、アルバイトもそうですが、自分で設定できる時間が多くなり、考える時間が持てたのは良かったです。ただ、バレーボールの経験が今につながってもいるので、やってきたことはうまく活かされてきたかと。
杉本:当時はアジア文明学科と言いましたが、そこでの学びは肥やしになりました?確か、第一志望ではなかったですよね。
佐野:そうです。直接的ではないけれど、いろいろな価値観に触れられたことは大きかったかなと。それに、インドネシア語を履修し、バリの研修にも参加し、そこでホームステイをしたことは日本では得られない経験になりました。同級生もそうですが、学科にいると様々な価値観を持った人たちがいるわけで、そうしたものへの出会う機会は多かったです。
杉本:なるほど。
佐野:それから先ほどもお話したのですが、一端自分が夢中になってやってきたことをリセットする時間を持てたことは大きいです。大学4年間で比較的自由に自分の時間を設定できたことは、いいリハビリになりました。
杉本:授業はそれほど熱心ではなかったよね(笑)。
佐野:そうだけど、必ず出席はしていました(笑)。課題も必ず出しましたよ。
杉本:その辺はきちんとしていましたよね。やりたいことが結構はっきりしていたし、ディズニー好きも明確で、卒業論文はディズニー?シーのアトラクションからシンドバットの冒険を読み解いていきましたよね。
佐野:フィールド?ワークと称して、先生やゼミの人たちとディズニー?シーに行ったこともありました。幕張にある(アジア経済研究所の)図書館で昼間に調べものをしてからでしたが。先生はジェットコースターにビビっていました(笑)。
杉本:そうそう(笑)。待ち時間にやたらと佐野さんに質問していました。なんせ10年ぶりくらいに乗ったわけですし。そういえば、あの頃のゼミのメンバーはみんなそれぞれ面白かったね。卒論もいいのが多かった。タブラ奏者のユザーンさんを呼んで、演奏会をやったり、お稲荷さん信仰の展示をやったり。内容濃かったね。他の大学から学生呼んで発表してもらった時は、質問がけんか腰になるゼミ生がいて、結構ひやひやしたけど。
佐野:みんなバラバラで、最後までまとまることはなかったですよね。
杉本:そこが良かった。互いの違いを認め合っていたところは特に。
今後について
杉本:今後のことだけど、社会人4年目に入って何か将来像みたいなものはありますか?
佐野:はい。やっぱりバレーボールの経験を活かして、今の仕事で様々なアイデアを出していきたいですね。例えば、身に着けたストレッチの施術を一般的なスポーツ活動の現場へとつなげていけるような将来像を持っています。
杉本:今後が楽しみですね。本日はありがとうございました。