私たちアジア学科では、例年『アジア海外研修』を実施してきました。
昨年までは新型コロナ蔓延により、延期されておりましたが、今年とうとう念願のアジア海外研修を実施することになりました。
今年度の行き先は「エジプト」です。古代エジプトの専門家、山花京子先生が引率してくださいます。海外研修は単なる観光ではありません。事前にエジプトの国事情、言語、歴史などについて基礎知識を学んでから出発します。今回は、海外研修のための事前授業の一部を公開します。
【アジア海外研修の事前授業について山花先生に聞きました!】
Q1.大学の海外研修でしか参加できないプログラムはありますか。
A1.今年のアジア海外研修の行き先とおすすめポイント、とくに2022年度の「アジア海外研修」はコロナで渡航が制限されて以来、3年ぶりの海外研修となります。今回はエジプトに行きます。エジプトでは首都カイロはもちろんのこと、古代の都だったルクソールやクレオパトラの宮殿のあったアレクサンドリアなどへも足を延ばします。この海外研修では、実際にエジプトで発掘している発掘現場を見学します。研究者たちの情熱を注ぐ発掘をリアルタイムで目の当たりにしながら、チームワークや組織作りなどについても学びます。
Q2.海外研修前の授業では、どのようなことを学んで研修に参加しなければならないのでしょうか。
A2.海外旅行の前に、まず訪問先のことをよく知らなければなりません。3000年以上にわたる古代エジプトの歴史と、現代のエジプトの社会、そして実際にサバイバルするためのアラビア語と英語を学びます。
Q3.今年の海外研修を通じて、学生にどのような力を身につけてほしいと思っていますか。
A3.何もかも管理されて統制が取れているように見える日本から比較すると、エジプトは日本とは正反対の世界のように見えます。日本人にとっては不自由と思えるような生活でも、現地では束縛されない自由さを楽しんでいます。ほんの少し視点を変えることで自分たちの今の生活が充実したものになること、そして自分のおかれた状況をどうとらえるかは、自分自身の心の持ちようによることを知ってもらいたいと思います。
2月に実施される海外研修が行われたら、実地研修の様子をお知らせいたします。皆さんもぜひアジア学科で『アジア海外研修』に参加してみてくださいね。