文化社会学部北欧学科(文学部北欧学科)の学生が中心となって活動している「FINDS」とチャレンジセンター?ユニークプロジェクトの「ポリへドロン工作隊」が12月16日に湘南キャンパスで、スウェーデンなどで行われているクリスマスのイベント「ルシア祭」を開きました。北欧の文化について学び、学生同士の交流の機会をつくろうと両団体が初めて企画したもので、学生や教職員、北欧からの留学生ら約30名が参加しました。
イベントでは最初に、ルシア祭のメーンイベントである光の天使の入場行進を実施。参加者がナポリ民謡の「サンタルチア」を歌う中、学生らが扮した光の天使が入場しました。その後、北欧学科の柴山由理子講師が、聖ルシアという聖人を祭る日として始まったことや、スウェーデンを中心にデンマーク、ノルウェーなど北欧諸国で行われているといった歴史を説明しました。その後、北欧学科のカール?アーネ?ヨンソン非常勤講師が持参したルシア祭の伝統料理「サフランパン」や北欧の菓子を手に、学生たちが語り合ったり、学生の一人がフィンランドの民族楽器「カンテレ」を演奏したりするなど、和やかな雰囲気のなかで交流しました。
イベントに先立って12月上旬には、学生たちはフィンランドで伝統的に作られている「ヒンメリ」とデンマークの「ユールヤータ」をつくるワークショップも実施。14号館地下に設置したクリスマスツリーにオーナメントとして飾りました。
FINDSの代表を務める市川諒さん(北欧学科3年次生)は、「昨年は学科内のイベントとしてルシア祭を行ったのですが、今年はより多くの人と一緒に北欧のクリスマスの雰囲気を感じ、楽みたいと考え、ポリへドロン工作隊との共同イベントにしました。FINDSでは、各地で開かれている北欧関連のイベントに参加したり、北欧の文化を紹介するイベントを紹介したりといった活動を展開しています。今後も北欧諸国についてより深く学びながら、学内外の団体と連携し、北欧の文化や習慣に触れるイベントを企画していきたい」と話しています。また、ポリへドロン工作隊の生見祐人さん(工学部土木工学科2年次生)は、「私たちは日ごろ多面体の魅力を伝えるイベントを開いているのですが、今回はヒンメリという北欧独特のデザインに触れる貴重な機会でした。数学的にみるととても興味深い形がクリスマスという文化的なイベントで活用されていることに驚きを感じるとともに、来年はヒンメリのアイデアを使ったイベントも開いてみたいと思うようになりました」と話していました。