アジア学科教職講演会「社会科教員への道」を開催しました

文化社会学部アジア学科では6月5日に、湘南キャンパスで教職講演会「社会科教員への道」を開催しました。教職課程を専攻している学生に、教員の仕事内容や勉強方法などについて学んでもらおうと企画したものです。今回は、2019年度に本学科を卒業し、相模原市の公立中学校で教鞭をとる廣瀬孝浩さんを講師に招いて実施。講演の様子はWEBビデオ会議システム「Zoom」でも配信し、約30名が聴講しました。

廣瀬さんは、大学時代に所属していたチャレンジプロジェクト「Sunflower」の活動の一環でカンボジアを訪問し、現地で教育支援活動に携わったことが教員を目指すきっかけになったと説明。毎年夏に実施される教員採用試験に向けて、1日9時間の勉強や自治体ごとに異なる試験問題の傾向を分析するなど、自分なりの対策を紹介しました。二次試験の面接に向けては、指導教員だった本学科の今堀恵美講師と練習を繰り返した日々を振り返り、「今堀先生からの、“一般論ではなく自分の言葉で話したほうがいい”というアドバイスが心に残り、面接で聞かれそうな質問を想定し、自分の考えを述べられるよう練習しました。話し方の癖や座っているときの姿勢など、一人では気づけないことがあるので、先生や友人と練習を重ねたほうがいい」と語りました。また、教員1年目の昨年度はコロナ禍により、休校や分散授業の実施、校内の消毒作業といった対応に追われたことや、担任をもったクラスで思い出に残った行事などのエピソードを披露。「教員の仕事はとてもやりがいがある仕事です。ただ一方で業務時間が長く、ワークライフバランスの取り方が難しい側面もあります。物事の優先順位を考え、先輩や家族の協力を得ながら働きやすい環境をつくっていくことが大切です」とアドバイスを送りました。

講演後は参加者から、「試験に関する情報はどのように集めていたか教えてください」「大学生活で経験しておいたほうがいいことはありますか?」「試験勉強はいつごろから始めましたか?」など多くの質問が寄せられ、廣瀬さんが自身の経験を踏まえて回答しました。