文化社会学部北欧学科では7月27日に、横浜市?IKEA港北で共同ワークショップを実施しました。イケア?ジャパンで勤務する本学卒業生が、スウェーデンで創業された「イケア」で働くコワーカー(従業員)に、北欧への理解をさらに深めてもらおうと、本学科の柴山由理子准教授に依頼したことをきっかけに昨年度から実施されているものです。
今回は、参加した約15名の学生が3つのグループに分かれてプレゼンテーションを行ったほか、ゲームなども実施しました。「学生から見たIKEA像」を発表にしたグループは、「イケアの家具がなぜ人気なのか」「学生世代と親世代でのイケアイメージの違い」「おすすめの商品」など、友人や家族を対象に行ったアンケート調査の結果を紹介しました。続けて、「商品名から学ぶスウェーデン語」をテーマにしたグループでは、イケアの商品に記載されているスウェーデン語の読み方や、商品名の由来などを解説し、「商品名には自治体名が入っていることが多く、自国のアイデンティティを表現しようとする国柄が表れている」と分析しました。さらに、学生手作りの絵合わせカードを使ったゲームも行い、スウェーデンの文化や社会に関する豆知識を伝えました。また、従業員の案内でストアツアーも行われ、学生たちはフォークリフトの乗車体験や、運送に使用されているEV車、返品対応部署の「リカバリールーム」などを見学しました。
学生たちは、「企業の取り組みや従業員同士の関係性など、日本にいながら北欧企業らしさを感じられた」「オフィスやバックヤードなどイケアの裏側を見学でき、北欧学科ならではの貴重な体験ができた」といった感想を話していました。柴山准教授は、「従業員の方たちに調べてきたことを伝えようと積極的にコミュニケーションを取る学生の姿が見られました。また、学生が用意してきたプレゼンやゲームは非常に好評で、キャンパス内での授業だけではなかなか見られない、各自の持ち味がよく伝わってきました」と語っていました。