ヨーロッパ?アメリカ学科 中村るい教授が国際シンポジウム「日本における西洋古典受容」に参加しました

2025年1月11?12日、国際シンポジウム「日本における西洋古典受容」が慶応大学日吉キャンパスで開催され、中村るい教授(bet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户文化社会学部ヨーロッパ?アメリカ学科)が研究発表を行いました。

ここ25年ほど、ヨーロッパやアメリカで西洋古典(ギリシャ?ローマ)の受容研究は急速に注目されるようになりました。
日本でも数年前から、国際共同研究「日本における西洋古典受容:近世からグローバル化の時代へ」が始まり、分野横断的に研究者が参集し、ワークショップなどを行ってきました。

日本で、どのように西洋古典が受容され、日本人のアイデンティティの形成に関わってきたのでしょうか。
16世紀にイエズス会の宣教師たちが、日本にキリスト教を伝え、さらに、イソップ童話から科学思想や哲学など、ギリシャ?ローマに起源を持つ科学や文化が伝えられました。
西洋古典の受容は、文学や芸術その他の多くの領域に、あらたな作品を生み出す契機となりました。
しかし同時に、帝国主義や植民地主義など、負の側面ももたらされました。
それらも共同研究のテーマとなっています。
中村教授は、ギリシャ美術史学の立場から、「明治時代におけるギリシャ美術の受容」をテーマに、東京美術学校で、岡倉天心や森鴎外などが「ギリシャ美術史」をどのように講義したのか、それが当時のヨーロッパ文化の理解とどう関連しているのか、などを論じました。
英語での発表準備はたいへんでしたが、来日した海外の研究者とさまざまな交流ができたことは収穫となりました。

まだまだ新しい分野である西洋古典受容の研究は、今後、日本において研究者のネットワークが拡大し、さらに展開していくことになりそうです。