「文藝工房」第29号の開封式および編集長交代式を行いました

2025年1月末、文芸誌「文藝工房」の最新号(第29号)の見本誌が仕上がりました。
さっそく編集部は完成を祝って、大学近くの老舗喫茶店「ルヴェランス」を借しきって、開封式をおこないました。
「ルヴェランス」は昔からの学科生の溜まり場です。一同はアルコール抜きで祝杯をあげ、1年間の編集作業の苦労を偲び、現編集長から新編集長にバトンが手渡されました。

わかりやすくいうと、文芸創作学科には学科内に出版社があります。
その業務は「文藝工房」という文芸誌を1年1冊、編集刊行することです。
編集長?編集委員?作者のほとんどが文芸創作学科の学生です。
編集委員は毎週火曜日と金曜日、午後5時半から午後8時ごろまで編集作業にたずさわります。
制作費用は学科が出しますが、編集委員はすべてノーギャラです。
完成した雑誌は、学科生全員に無料配布され、オープンキャンパスなどで学科の宣伝媒体として活躍してくれます。
また、学内の図書館や近隣の喫茶店などに常備されますし、文学フリマに持ちこまれることもあります。

編集長は総勢20人を越える編集委員を束ね、作業計画をたて、企画会議をひらき、装幀のディレクションをおこない、初校再校ゲラを校正し、校了にむけてリードしていきます。
だれもが容易につとまるポストではありません。
以下、現編集長の石井彩葉さん(3年次生)と、新編集長の武川沙愛さん(2年次生)からコメントをいただきました。

**************************************
(石井さんからのコメント)
今年の文藝工房のテーマは「小旅行」です。表紙の扉から出て、たくさんの作品と巡りあって裏表紙にかえってくる。
作品と作品の間に挟まっているカット写真には、大学近くの馴染みのある景色から編集委員が旅行先などで撮った風景などが使われています。
物語のセオリーともいえる小さな旅を、読者の皆様に楽しんでいただけると幸いです。
今年の文藝工房編集委員会は一年生の入会が非常に多く、稀にみる三十人近い大所帯となりました。
それでも全員がやりがいを持って活動に取り組める環境を目指しました。
その成果もあってか、ほとんど欠けることなく10か月間を過ごすことができました。
この事実を編集長としてとても誇りに、嬉しく思っています。
来年は節目の第30号。
編集委員OGとして楽しみに待ちつつ、一人の作者として掲載してもらえるような作品を描き上げたいと思っております。
読者の皆様がいることで文藝工房は成り立っています。
これからの文藝工房もよろしくお願いします。

**************************************
(武川さんからのコメント)
2025年の4月より、文藝工房の編集長を務めさせていただく武川です。
まずは、今年も無事に第29号が刊行できたことを、大変喜ばしく思います。
1年次生の頃に単純な好奇心から所属を決め、そのまま1年?2年と活動を続け、気付けば第30号の編集長を務めることになっていました。
1年次生と2年次生の時はさまざまな挑戦と失敗、成功を繰り返しながら先輩たちの後をついて回っていましたが、春からはそんなことができないと、引き継ぎの話が出始めた頃から思うようになりました。
幸いにも先輩方だけでなく同期や後輩たちにも恵まれ、第30号のメンバーは1年生を待たずして既に20名ほどおり、少なくともこれから先所属してくれるであろう1年生の面倒を見きれない、というトラブルは起こらなさそうだと勝手に安堵しています。
自分で言うのも変かもしれませんが、私は口下手であったり少しマイペースすぎたりするところがあります。
第30号では自分の欠点を意識しながら、同期や後輩たちを振り回すのは最小限に留めておきたいな、と思っています。
長くなりましたが、第30号の文藝工房も無事に刊行できるよう、見届けていただければ幸いです。
ぜひ、よろしくお願いいたします。
**************************************

石井さん、おつかれさまでした。
そして、武川さん、次号をよろしくお願いします。

左側が石井彩葉さん、右側が武川沙愛さん