【活躍する卒業生を紹介します】元「文藝工房」編集長にして現「広報あつぎ」編集長 前場渓花さん

前場渓花さんは2010年にbet36体育投注_bet36体育官网app-在线*开户付属相模高校から文芸創作学科に入学し、2014年に卒業しました。
在学中の2011年には学科発行の文芸誌「文藝工房」編集長として、20名近くの編集委員を束ね、第16号を見事完成させました。
翌年は副編集長を務め、またこの年の学科内コンクール「創作コンペティション」では、前場さんの小説「美波」が優秀作に選ばれています。
編集しても良し、執筆しても良し、卒業成績は1番という万能ぶりを発揮して、学科の歴史に名を刻みました。

2013年に撮影した「文藝工房」編集風景(左から3人目が前場さん)
現在の「広報あつぎ」編集風景(中央右が前場さん)

現在の前場さんを職場に訪ねてみました。
大学卒業後、彼女は神奈川県の厚木市役所の入庁し、2019年に広報課に異動し、現在は「広報あつぎ」編集長の要職にあります。
大学時代につちかったスキルを発揮して、広報あつぎは2020年度「全国広報コンクール」では内閣総理大臣賞、2023年には同コンクールの一枚写真部門で読売新聞社賞を受賞しています。
私生活では2021年に結婚、2022年に第1子出産、仕事があけられないので出産後5ヶ月で職場復帰を果たしています。
公私ともに充実しているご本人から、以下のようなコメントをいただきました。

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撮影する前場さん

(前場さんからのコメント)
市役所に就職して11年、市の広報紙の作成に携わるようになって6年、現在は編集長をしています。
月に2回発行する広報紙の企画や構成決め、取材、撮影、原稿執筆、校正まで、編集の全てを担当しています。
より良い紙面を作るために議論したり、どうしたらもっと目を惹く写真になるか検討したりと、仲間と一緒に考えて紙面を作る毎日はとても楽しいです。
市役所の中では「広報なんて大変だね」と言われがちな部署で、確かにそうかもしれませんが、自分の考えを仕事に反映できるのは手応えがあります。
それに白紙のページを何かで埋めるという作業は、適当にやろうとしても大変なものです。
どうせ大変なら良いものが作りたい、どうせ何か書くなら読んだ人が何か行動しようと思えるものを書きたい、という気持ちで毎日やっています。
そうして続けてきたら、気付けば仕事が楽しくなっていました。
もともと文章を書くのが好きで、文芸創作学科に入りました。
大学ではたくさん本を読んで考えて、読む力や言葉の持つ力の強さを学びました。
どの言葉をどう使って人に伝えるかという、仕事で毎日考えていることの基礎は、大学時代に培ったものだと思っています。
どの大学に行くか、どの学科を選ぶか決める時、就職のことまで考えながら選ぶ人が多いと思います。
それは正しいことですが、もし皆さんに好きなことがあるのなら、ぜひそれを学ぶ四年間にしてほしいと思います。
大学は好きを学ぶ場所です。
好きだから頑張れるし、好きだからもっと知りたい、もっとやりたいと思える。
それは就職とかけ離れたことではなくて、仕事でも、これはこうしたいな、ここは好きだなと、自分で考えて前向きな気持ちでやる仕事の方がいい仕事になります。
何の資格が取れるか、どの企業への就職実績があるか、そんなことは気にせずに、自分は何が好きで、何なら夢中になれるのかを考えて大学を選んでほしいと思います。
その力を伸ばすことが、働く上での力になると思います。

内閣総理大臣賞を受賞した号の「広報あつぎ」